

府中市の里山歩き。馬乗山と笠木山の主稜線をつまみ食い。山野(やまの)の龍頭峡駐車場に車を駐めて、道路向いの馬乗山北尾根末端へ取り付く。スギ林の急斜面はひと登りで露岩だらけの雑木林になり、約25分を要して稜線へ上がる。踏跡があって歩きやすく、西面樹間に下原谷(しもたにばら)地区の家並みを瞰下できる。踏跡は、350峰を越えた乗越鞍部の先で、バカ尾根のササヤブへ横手に入って消失。たまらず右手斜面へヤブ漕ぎして稜線に上がると、仕事道があり、10分ほどで馬乗林道へ飛び出した。乗越鞍部で右谷(西)の道を選んでいれば、稜線道へつながっていたのかもしれない。ちなみに、大正(たいしょう)地区から馬乗観音堂までを第三馬乗山林道(併)、馬乗山から笠木谷までを市道黒木線林道、琴原から笠木谷までを馬乗山林道(併)、と呼ぶらしい。林道を右(南)に取り、NTTドコモ基地局、Softbank基地局、馬乗山三角点、誠之館分校跡、KDDI無線局をめぐって、馬乗山観音堂に至る。どうやら、KDDI無線局あたりが馬乗山のてっぺんのよう。
龍頭峡Ⓟ(馬乗山北尾根への取付)(7:27)	取り付いてすぐのスギ林斜面(7:33)

下原谷地区　馬乗山北尾根のピークより(8:14)	350峰山頂(8:20)

乗越鞍部(8:23)	ササの茂る馬乗山北尾根(GPS標高400)(8:40)

第三馬乗山林道(併)合流(9:01)	馬乗山山頂(9:14)

福山藩校誠之館分校跡(7:14)	:馬乗観音堂(9:25)

観音堂にお参りして、南面の石段参道を下る。よく手入れされた落葉絨毯の道で、とても心地よい。466峰の手前で南面に馬乗山林道第二支線へつながる道が分かれる。参道の中間点あたりで休憩所、入口で辻堂と休憩所に出会う。辻堂には、石仏4体のほかに石塔様の石仏が9体安置されている。山野2号幹線へ出て南進、市道馬乗山線(山野59号線)に入る。約1.2㌔先で馬乗山林道第二支線が右へ分岐、これより馬乗山林道(併)になる。約2㌔先で、右の作業道へ入る。しだいに荒れてきて、孟宗竹やササの繁茂するところも出てくるが、大過なく市道黒木線林道へ合流する。「高野甲左衛門墓50m」の案内標識が立っている。近くに宝篋印塔と五輪塔があるらしいが、めぐるのは割愛。高野甲左衛門は、薩摩から来た鷹の甲城主で、この地にお城があったという。左(西)に取り、500m先で右の森林作業道へ入る。西へ約400mのところで林道を捨てて、南へ向かう尾根筋をたどる。薄い雑木ヤブを約5分、笠木山の三角点に出会う。西面が伐採植林地になって開け、蛇円山、府中アルプス、岳山、JINISなどが見渡せる。
観音堂へ上る石段参道(9:27)	休憩所(9:38)

参道入口にある辻堂と休憩所(9:52)	市道馬乗山線分岐(10:14)

馬乗山林道第二支線分岐(10:30)	作業林道分岐(馬乗山林道)(10:58)

高野甲左衛門墓分岐(市道黒木線林道)(11:28)	笠木山方面への作業道分岐(11:39)

笠木山山頂(11:51)	霧ヶ丸山、岳山など　笠木山山頂より(11:52)

蛇円山　笠木山山頂より(11:53)	JINIS　笠木山山頂より(11:55)

市道黒木線林道(中国自然歩道)へ戻り、北進。森林作業道分岐から約25分、左の道へ入る。右の道は第三馬乗山林道(併)で、馬乗観音堂へ通じている。分岐から約800m、左(北)へ岩穴宮への丸太階段道が分かれる。急な階段道を5分ひと下り、穴山宮に着く。石灰岩の巨大岩壁の下に大きな洞窟があり、多祁伊奈太伎佐耶布都(たけのいなだきさやふつ)神社が祀られている。境内には、摂社赤濱宮ほか2末社あり。来た道を戻り、林道馬乗原谷線をたどって中原谷(なかはらだに)の県道へ出る。下原谷地区から馬乗山北尾根末端の様子を眺め、堀切橋の先で洒落たコミュニティ工房KENZOに出会い、満ち足りて起点へ還る。
馬乗観音堂分岐(12:34)	岩穴宮(岩屋権現)分岐(12:46)

上原谷石灰岩巨大礫(12:44)	岩穴宮(岩屋権現)(12:54)

馬乗山北尾根末端　下原谷の県道より(13:45)	コミュニティ工房KENZO　県道より(13:50)