クロタキ谷・奥滝山峡
2021.06.17 単独 
後温井Ⓟ(大箒山トンネル南出口の南約250m)(7:16/31)→林道入口(7:32)→林道大箒線分岐(7:52)→滝山川金城線巡視路取付(8:08)→滝山川金城線鉄塔14(8:28)→巨岩塊(8:52)→鉄塔15(8:58)→鉄塔16(9:07)→林道大箒線合流(9:11/21)→大箒山登山口(9:24)→巡視路取付(9:29)→鉄塔17(9:40)→鉄塔18(9:49)→黒滝峠(林道黒滝線)(10:11/21)→林道向山黒滝線のコンクリート橋(10:56)→廃屋(10:28)→黒滝橋(11:47)→黒滝長渕(奥滝山峡)(11:54/12:17)→錦橋(12:50)→黒滝橋北詰(13:18)→町道下山橋山線入口(13:35)→渡谷橋(13:37)→サイレン塔(13:53)→新盆徳橋(県306)(14:00)→R186(14:15)→起点(14:58)
軌跡図
 この地図は、国土地理院地形図を利用したものである。  所要時間:7時間27分、歩行距離:約21㎞
アルバム
安芸太田町の里山歩き。後温井Ⓟを起点に、滝山川金城線巡視路、クロタキ谷、奥滝山峡をめぐり、R186経由で起点へ還った。後温井Ⓟの向い、大箒山トンネル南出口の南約250mのところから、龍姫湖右岸林道が分かれており、これに入る。

後温井Ⓟ(R186)(7:32)

林道入口(R186)(7:31)
オオ谷を回り込んで大箒山トンネル南出口の上に出ると、まっすぐなR186と高鉢山の眺めを瞰下できる。さらに山襞に沿う道を約600m、左に林道大箒線が分かれる。そしてさらに約1㌔、左手法面に付けられた滝山川金城線巡視路へ取り付く。スギ林の中にしっかりした道があり、15分ほどで鉄塔14に出会う。巡視路は、送電線に沿って、大箒山A峰北東面横手に続く。少し行ったところでササユリ一輪に出会い、顧みて彼方にたおやかな小麦谷山を同定す。気を良くして約20分、こんどは巨岩塊に出会う。下を巻いてほどなく、鉄塔15に出会い、鉄塔越しに向山黒滝尾根の894峰を指呼の間に見る。巨岩塊を過ぎてはじまった心地のよいブナ林の横手道は、鉄塔16を過ぎた先で消失し、左に尾根道が分かれて林道大箒線へ合流する。

可愛橋、高鉢山 大箒山トンネル南出口上より(7:38)

林道大箒線分岐(7:52)

滝山川金城線巡視路取付(8:08)

滝山川金城線14(8:30)

巨岩塊(8:51)

林道大箒線合流(9:11)
林道を右に取ってほどなく、左手に大箒山登山口の案内標識を見るが、かつての踏跡は、すっかりササに埋まっている。林道は、登山口から約180m先で終わり、その手前約60mのところで左に巡視路が分かれている。取り付くと、丸太階段や木橋が整備された遊歩道のような道で、苦もなく鉄塔17、18に出会う。いずれにも展望はない。巡視路は、鉄塔18から50mばかり北尾根に続いたあと、左手斜面へ丸太階段で約300m下り、作業道に出合って途切れる。やむなく、作業道に依って林道黒滝線へ上がる。整備されたばかりの広いバラス道がクロタキ谷側へ下っている。左に取って、新しくなった黒滝峠(ハツトナエ越)をめぐる。

大箒山登山口(9:24)

滝山川金城線巡視路取付(9:29)

巡視路(9:35)

滝山川金城線17(9:40)

クロタキ谷源流域(林道黒滝線)(10:05)

黒滝峠(ハツトナエ越)(10:11)
広いバラス道は、黒滝峠から約450m下ったところで終わり、作業道になって谷筋、右岸、左岸へと分かれる。谷筋の作業道を約250m下ったあたりが地形図にある林道向山黒滝線の終点だが、縦横に作業道が作設されており、よく分からない。ともあれ、谷筋の作業道終点に荒れた道が続いており、これを下る。130mばかり先でようやく、右岸に向山黒滝線を見つける。あとは、草生して荒れた林道を、起点へ向けて下るばかり。途中、滝3本と廃屋に出会う。廃屋下流の滝は、なかなかの直瀑。あらためて沢筋からお目にかかることにしよう。向山黒滝林道に取り付いて1時間、黒滝橋(大佐川)を渡り、町道下山橋山線に合流する。ここは奥滝山峡。

林道黒滝線終点(起点?)(10:30)

作業道終点(林道向山黒滝線終点)(10:34)

コンクリート橋(林道向山黒滝線)(10:56)

廃屋(11:28)

廃屋の少し下流に懸かる滝(11:32)

クロタキ谷出合 黒滝橋より(11:47)
左に取り、奥滝山峡めぐりをはじめる。約60m先の支谷出合に架かる土路橋(とろばし)より、黒滝橋と向山黒滝尾根末端を眺めやる。あの急尾根に足跡を残してみたい、など思いながら…。ほどなく最初の見どころ黒滝長渕に着く。三段峡の龍ノ口に似ている。黒滝長渕の由来は、淵の側壁が黒っぽいからなのか。それとも淵口上の右岸が黒懸崖(くろたき)だからなのか。ちょうど昼時、そんなことを考えながら、道路際の左岸壁の上でお弁当を食べる。

黒滝橋北詰(11:50)

黒滝橋、向山黒滝尾根末端 土路橋より(11:52)

黒滝長渕(11:57)

黒滝長渕の口に懸かる滝(12:17)
大佐川は、長渕の上流で逆S字に大きく蛇行したあと、松原川出合までくねくね西に向かう。で、町道は大佐川橋により左岸から右岸に移るが、東詰にちょっとしたスペースとトイレが設けられている。これより探勝路ということか。大佐川橋から松原川出合の錦橋まで約1.5㌔、この間に煙渕、通難函(得不通)(えとうらず)、塀の渕の見どころがある。煙渕、塀の渕、いずれも大きな淵へ小さいながらも瀑が落ち込んでいる。通難函は、どこにでもある洞門だが、懸崖下をトラバースするのは至難。いずれにしても、道の上からではよく分からない。いつか、クロタキ谷と合わせて遡行してみよう。

大佐川橋(13:10)

煙渕(12:35)

通難函(得不通)(12:57)

塀の渕(12:48)
錦橋北詰(林道中山線分岐)で折り返し、町道をたどること約45分、下山のR186へ合流する。向いの渡谷(とや)橋を渡って滝山川左岸の町道をたどる。橋から上流に下山発電所、下流に下山橋、黒滝洞門を見る。

錦橋(12:49)

町道下山橋山線入口(13:35)

渡谷橋(13:36)

下山発電所 渡谷橋より(13:37)
渡谷橋から約950mの峠に、サイレン塔への巡視路取付がある。尾根通しにR186へ降りられるもので、ちょっと探ってみるが、けっこう茂ってきている。戻って町道を下り、県道306号小原猪山(こばらいのしやま)線に合流。そこは新盆徳橋北詰で、橋の西側歩道から盆徳滝落口を見ることができる。県道を南進、R186へ合流して起点に向かう。歩道はないが、トンネルや橋にはあり、交通量が少ないのでゆったり歩ける。

サイレン塔取付(13:52)

新盆徳橋(県306)(14:03)

盆徳滝落口 新盆徳橋より(14:01)

県道306号小原猪山線分岐(R186)(14:15)
六丹原トンネル、洗川橋、熊ヶ谷(くまがたに)トンネル、榎平山トンネル、滝山峡大橋、大箒山トンネル、可愛(えの)橋をめぐり、橋の上から向山黒滝尾根や五輪山北尾根を眺めやって、愉しく起点に還る。

向山黒滝尾根 洗川橋より(14:32)

五輪山北尾根 可愛橋より(14:56)
出会った草花

ササユリ(ユリ科)

ガクアジサイ(アジサイ科)

ウツボグサ(シソ科)

ヤマツツジ(ツツジ科)

イワガラミ(アジサイ科)

アジサイ(アジサイ科)
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