せんこう頭部(ずぶう)・天狗岩・天狗城山(てんぐじょうやま)・烏帽子岩山・桧下山(えげさん)明神山(みょうじんやま)
2021.02.22 単独 
JR坂駅(5:59/6:06)→頭部みはらし公園(6:37)→休憩東屋(6:48)→天狗岩遊歩道取付(6:57)→平岩(7:16)→見晴岩(7:26)→せんこう頭部(7:29)→天地峠分岐(7:34)→天狗岩(7:44)→尾根径分岐(8:18)→228.4峰(8:20)→西谷遊歩道入口(8:39)→天狗城山取付(8:56)→聴音探照所跡(9:12)→縦走路(9:43)→天狗城山(9:52)→蛙岩(9:54)→天狗城山登山口(10:22)→烏帽子岩山登山口(10:43)→烏帽子岩山(11:30/49)→上山(12:01)→防空高角砲台跡(12:05)→中山(12:12)→内真山(12:26)→つつじが丘キャンプ場北のランニングコース取付(12:38)→県66呉環状線(12:46)→深山の滝(13:11)→中野山第4尾根ルート取付(13:28)→尖山(13:46)→桧下山3段の道分岐(14:33)→2段の道→桧下山展望台(14:59)→明神山分岐(15:10)→明神山(15:29)→高尾山城跡(16:02)→天神堂遊歩道入口(16:25)→起点(16:43)
軌跡図
 所要時間:10時間37分、歩行距離:23.7㎞
 この地図は、国土地理院地形図を利用したものである。
アルバム
坂から天応まで、呉沿線の里山歩き。JR坂駅を起点に烏帽子岩山で折り返す、久しぶりの長丁場だ。6時8分、ヘッデンをつけて頭部みはらし公園を目指すが、取付が分からず早々に右往左往。ままよ、東回りに里道を上がると、墓地になった尾根筋に遊歩道が続いていた。顧みれば、足下に明けやらぬ街の灯が美しい。コンクリート舗装された道を約600m、頭部みはらし公園へ上がる。明るくなった園地には、梅の花が咲き誇っていた。展望台から眺める広島デルタや広島湾のしまなみ、しっとり美しい。
JR坂駅(6:08) 頭部みはらし公園取付(16:39)
頭部みはらし公園(6:41) 金輪島、似島など みはらし公園より(6:38)
南尾根へ遊歩道は続き、肩ピークに休憩東屋あり。東面に明神山と桧下山の稜線、行く手にせんこう頭部が立ち上がっている。東屋からひと下りした鞍部は、上条口と呼ばれる分岐点。天狗岩西面横手に水尻ルートが分れ、その先で天狗岩遊歩道が尾根に取り付いている。丁寧な案内標識があるので、迷うようなことはない。
休憩東屋(6:48) 天狗岩遊歩道取付(6:57)
ジッグザッグに切られた、急な丸太階段の道を上っていく。高度250mあたりから西面樹間に広島湾を瞰下できるようになり、ほどなく平岩、さらにひと上りで見晴岩と出会う。いずれも素敵な展望岩で、朝日を浴びて刻々変わる広島湾岸の山なみ島なみの眺めを満喫する。見晴岩からせんこう頭部までは、2分ほど。刈り払われた平坦地の真ん中に三角点が立っているが、樹木に遮られて眺めはよくない。南尾根の肩鞍部で、左(東)の支尾根へ天地(てんち)峠への道が分かれる。
平岩(7:16) 見晴岩(7:26)
せんこう頭部(7:30) 天地峠分岐(7:34)
天地峠分岐から約10分、天狗岩に着く。岩の上へ上がれば、四周に展望が開ける。広島デルタや似島のほかに、江田島の山なみが新たに加わる。天狗岩から続く主稜線の道は、掛け値なしに稜線漫歩を愉しむことができる。稜線の遊歩道は、やがて東横手に転じ、支尾根筋を下って小屋浦4丁目へ降りていく。この際、主尾根の228.4峰へ寄り道。少し茂っているが、明瞭で、三角点の手前で大岩に出会う。上に立てば、天狗岩南西稜が垣間見える。
天狗岩(7:50) 金輪島、宇品島など 天狗岩より(7:47)
似島、峠島 天狗岩より(7:48) 尾根径分岐(8:18)
228.4峰三角点(8:20) 228.4峰の大岩(8:25)
戻って遊歩道を下ると、小屋浦いこいの森北側の市道へ出た。入口に西谷遊歩道の案内標識とマップポストあり。道なりに下り、天地川を渡って県道275号坂小屋浦線へ合流。天地川護岸では、先の豪雨災害(2018.7)の復旧工事が行われている。ずいぶんきれいになっているが、まだ途上。工事関係の車両が行き交っている。呉広島道路高架の手前で、左の里道へ入る。ほどなく二股の階段道、右の広いほうを上がる。長ーい階段が続いて、西面へ乗り越す尾根肩鞍部に至り、左の尾根径へ取り付く。
西谷遊歩道入口(8:39) 天狗城山北西尾根への取付(8:57)
天狗城山北西尾根ルート(8:57) 天狗城山北西尾根ルート(9:05)
あまり踏まれていないが、それなりに明瞭。約120m上った尾根肩ピークで、聴音探照所跡に出会う。これより尾根径は、南東に転じて天狗城山へ向かう。約30分で縦走路に飛び出し、右に取るとほどなく、なじみの展望岩に出会う。しばし、たどってきた天狗岩の稜線や桧下山へ続く子天狗や市光山(いちこうやま)の山なみを眺めやる。
聴音探照所跡(9:12) 天狗城山縦走路(9:43)
中天狗、桧下山など 展望岩より(9:48) 天狗岩 展望岩より(9:49)
天狗城山のてっぺんに見晴らしはい。、三角点にタッチして、南の岩稜ルートを下る。はじめに、蛙岩でこれから向かう立烏帽子山を眺めやり、呉ポートピアを瞰下にその後背に浮かぶ島山を同定する。稜線漫歩の岩尾根下りに約20分を要して、天応大浜長谷線へ合流。南にたどり、弥生町で宅垣内(たくがいち)川左岸の里道へ入る。約130mで里道は終わり、左に墓地駐車場を分けて登山道がはじまる。途中でアイゼン尾根ルートが右に分かれるが、今回は易しい銀座尾根ルートを登る。なめら岩、烏帽子岩、どん亀岩とめぐって、稜線に上がり、里道分岐から50分を要して烏帽子岩山山頂に達す。もはやヘロヘロ、ちょっと早いけどお昼にする。
天狗城山山頂(9:52) 烏帽子岩山 蛙岩より(9:54)
江田島、能美島 蛙岩より(9:59) 天狗城山登山口(10:22)
烏帽子岩山登山口(10:43) なめら岩(11:03)
烏帽子岩、どん亀岩 上の展望岩より(11:23) 烏帽子岩山山頂(11:30)
一息ついてよみがえり、北尾根の道をたどる。10分ほどで上山(じょうやま)山頂、左手の支尾根に墓場ルートが分かれている。さらにひと下り、防空高角砲台の砲座跡に出会う。77年前(S19)上山から中山(ちゅうやま?)にかけて、防空高角砲台と付属施設が配備されていたという。砲座跡から約260m北の中山山頂にも砲台があったらしいが、その痕跡を見つけることはできなかった。東面が開け、灰ヶ峰や野呂山を展望できる。中山北稜に素敵な展望岩が2か所。手前が桧下山から天狗城山への連なり、次が灰ヶ峰、野呂山から小田山(こたさん)までを見渡せる。眺望を愉しんでひと下り、北尾根最後のピークが内真山(うちまやま)、東尾根の歩道を下る。呉市野営場(呉市野外活動センターつつじが丘キャンプ場)の北へ出て、左に取り、谷沿いの歩道を下る。7分ほどで、県道66号呉環状線に合流。一帯は、先の豪雨災害緊急対策工事の真っ只中。
上山山頂(墓場尾根ルート分岐)(12:01) 防空高角砲台跡(12:06)
中山山頂(12:12) 天狗城山など 中山北頂稜の展望岩より(12:14)
石岳山、小田山など 展望岩より(12:16) 内真山山頂(12:26)
呉市野営場北のランニングコース取付(12:38) 呉市野営場取付(県66)(12:46)
北に300mほど上がったU字カーブにあるはずの、大屋大川(大屋川)左岸へ分かれる歩道は無くなっており、巨大な真砂土法面の上部で道路工事が行われていた。深山の滝上流に砂防堰堤を作るため、工事用道路兼管理道路を整備しているらしい。やむなく、右岸斜面を400mばかりへつったあと左岸の歩道へ移る。ほどなく深山の滝に出会う。両岸の樹木は剝ぎとられ、すっきりしているが、見栄えが良くなったとは言い難い。この際、左岸を巻き上がり、下段と上段の落口に立つ。ちなみに、深山の滝付近の歩道は、通行止めになっている。深山の滝上流の有様はひどいもので、流倒木の折り重なる荒れた河原だ。かつての面影はない。残った歩道を拾って渡渉を繰り返してみるが、愉しくない。で、二艘木へ向かうのは止めにして、中野山第4尾根を上ることにする。
深山の滝入口があった大屋川左岸(12:50) 深山の滝への遊歩道(13:08)
深山の滝(13:11) 深山の滝上段落口(13:18)
深山の滝上流の探勝路取付(13:20) 中野山第4尾根ルート取付(13:26)
シダやコシダが茂るところもあるが、踏跡は明瞭。10分ほどで尖山山頂に着く。遊歩道のようにはいかないが、前進あるのみ。ヘロヘロになって499峰を越える。中野山や桧下山を周るゆとりはなく、3段の道へ入る。横手道といってもアップダウンがあり、そう楽ではない。ともあれ、桧下山展望台に立ち、これからたどる明神山の南陵を眺める。まだ先は長い。早々に東尾根の道を下り、子の岳(ねのたけ)との鞍部を右に取る。
尖山山頂(13:46) シダが茂る第4尾根ルート(14:23)
桧下山3段の道分岐(14:33) 桧下山展望台(14:59)
明神山 桧下山展望台より(15:00) 明神山分岐(15:10)
総頭川源流域に、広範な土石流の跡あり。3年前の7月、右手奥の稜線に端を発した濁流が、ほかの谷のそれと合わさって坂の街中へ流れ下ったのだ。子の岳との鞍部から20分で明神山、展望はない。北尾根の道を約8分、右の尾根に矢野南小への道を分ける。左の横手道へ入ってほどなく、また土石流跡。登山道が削り取られている。高尾山城跡(茶臼山)に着いたのは16時過ぎ。展望を愉しむゆとりなどなく、天神堂遊歩道を駆け下る。コンクリート舗装の道は足腰にこたえるので、ダブルストックを駆使。遊歩道入口まで、15分の道のり。そのあと、街路をちょっと迷走して起点へたどり着く。もう、いっぱいいっぱい。
土石流の跡(総頭川源流域)(15:13) 明神山山頂(15:29)
高尾山城跡(16:02) 天神堂遊歩道(16:12)
天神堂遊歩道入口(16:25) JR坂駅(16:43)
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