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今季の雪山歩きは終わったと思っていたら、小寒波が到来。我が家の庭先にも、珍しく1㌢の冠雪。で、久しぶりに芸北の毛無山から阿佐山への周回を考えてみた。県道40号安佐豊平芸北線から大暮川に沿う小原大暮線に入ると、毛無山登山口の100m先、町道の終点までしか除雪されていない。やむなく、道路端に車を置かせてもらって、毛無山登山口からヨコフキ道へ取り付く。降ったばかりの深雪は、スノーシューを履いても、しっかり潜る。おまけに、どこでもroadになっていて、夏道の所在がまるで分らない。 |
町道小原大暮線終点(7:50) |
毛無山登山口(7:52) |
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右に左に迷走して、見覚えのある766尾根肩鞍部にたどり着く有様。こう雪が重くては、「つの字」ルートのヨコフキ道をたどる気になれない。この際、右(東)へ転じて、バカ尾根を上ることにする。灌木ヤブは雪の下にあるが、締まっていないので、1m以上踏みぬくことも時々再々。僕の場合、スノーシューなしではとても叶うまい。500mばかりの距離に30分を要し、ようやく林道細見大塚線へ飛び出した。主稜線まで道半ばなのに、もはやヘロヘロ。 |
766尾根肩鞍部(8:20) |
林道細見大塚線(9:11) |
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斜度の増したバカ尾根、高度を上げても雪質は変わらず。林道から主稜線までさらに500m、35分を要す。あとは、おだやかなブナ森の尾根をひと上りして、毛無山山頂に達す。よく頑張ったものだ。かつては南東面が開け、熊城山や樋佐毛山などが見渡せていたが、樹木が遮っている。もはや10時過ぎ、早々に東尾根へ下り阿佐山山塊へ。この折、カタジ谷出合への支尾根が、もっともらしく左へ分かれるので、気を付けなくてはならない。北東にヒノキ林との際をたどるのが良い。 |
毛無山南西尾根(9:55) |
毛無山山頂(10:09) |
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毛無山山頂の南東面(11:09) |
カタジ谷出合分岐(10:22) |
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平坦な1013峰は闊葉樹が雪を纏うと、尾根筋が分かりにくい。頂稜が少し東に伸びたあと、北東へ流れて笛吹峠(ふえふきたお)に至る。カタジ谷から高野へ乗り越す夏道は、痕跡すらなく、赤テープを巻いた立ち木に小さな名札板がぶら下がっているだけ。北東にバカ尾根を上り返したピークが中の丸見山(1079峰)。陰陽分水嶺は、これより右に左に蛇行しながら、南東の狼峠へと向かっていく。阿佐山へ続く主稜線に戻って、二十丁峠を目指す。が、ここで北面支尾根へ迷走を繰り返し、わずか450mのおだやかな下りに25分を要す。もはや12時、今の僕に阿佐山から天狗石山へ周回する体力、気力はない。即、断念して、谷の小屋谷へ下る。 |
1013尾根肩(10:35) |
笛吹峠(10:45) |
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中の丸見山山頂(11:26) |
二十丁峠(11:59) |
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下りは楽ちん、との目算は大外れ。雪はいよいよ重くなって、思いのほか楽にない。それでも、二十丁峠から約35分、標高810mあたりまでは順調に高度を下げるが、そのあとがいけない。谷の右岸へルート取りすべきところを、平坦な雪面が続いて楽そうな左岸を選択。砂防堰堤に出会って、ようやく間違いに気づく有様。渡渉地点までのひと下りが、難儀なこと。右岸の作業林道へ出て、丸木橋を踏み外すオマケまでつく。阿佐山橋を渡ったのは13時過ぎ、起点までの道のりは長い。尾関神社にお参りして、今日の山行を感謝する。 |
上の砂防堰堤(12:40) |
下の砂防堰堤(12:44) |
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谷の小屋谷渡渉地点(12:53) |
作業林道に架かる丸木橋(13:01) |
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阿佐山橋(13:02) |
尾関神社(13:13) |
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腰椎すべり症による腰や臀部の痛みやしびれが、歩行の妨げになることはなはだしい。行く手にあるのは、踏跡のないまっさらな雪道。うーむ、右左と踏み出すしかない。なじみの深山大橋、深山新橋、御前滝を目途にして、一心不乱でスノーシューイング。ようやく起点へたどり着いてみれば、路面に雪はなく、すっかり乾いていた。 |
深山大橋(13:18) |
深山新橋(13:42) |
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御前滝(14:06) |
町道小原大暮線終点(14:27) |
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