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九州から本州に停滞した前線に動く気配なく、梅雨の晴れ間との相性も悪い。おまけにコロナは、第二波の予兆を見せはじめている。そんなこんなで、7月に入ってはじめての山歩き。沢にはまだ水が多そうなので、呉市の九嶺(きゅうれい)、大迫山、傘松山、大根山、向尾山をつないでみることに。大和ミュージアム第1駐車場に車を駐めて、堺川右岸の散策路を北上。早朝の心地のよいウォーターフロントに人影はまばらで、好晴の彼方に灰ヶ峰や休山(石鎚山)の山容がある。もう、言うことなし。 |
大和ミュージアム第1駐車場(7:11) |
てつのくじら館(海上自衛隊呉資料館)(7:11) |
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休山(石鎚山) 宝橋上流の県242より(7:15) |
灰ヶ峰 宝橋上流の堺川公園より(7:16) |
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呉市役所東の交差点を左に取ると、目の前に傘松山(鉢巻山)・大根山の稜線が広がり、大根山の左手中腹に八畳岩が視認できる。裁判所前交差点を右折、北(北東)上。東中央交番前より左(北)の市道(東中央神山線)に入る。西惣付町(にしそうづけちょう)でちょっと迷走。東中央交番前から約40分を要して県道174号瀬野呉線へ合流。左に取ると、大迫山の東面が広がる。U字カーブを三つ里道で短縮して左に取ると、四つ目のU字カーブに大迫山への取付があった。 |
大根山、傘松山 呉市役所北より(7:32) |
東惣付BS(県174)(8:29) |
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大迫山 県174より(8:31) |
大迫山取付(県174)(8:39) |
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よく踏まれた送電線鉄塔巡視路が続き、約15分で大迫山の三角点に出会う。北側に公園通支線鉄塔3が建っている。北尾根に道が続き、約70m先が大迫山のてっぺん。北西へ向かう主稜線の道をたどる。約30m先で内神(うちがみ)へ下る巡視路を左に分け、砲座跡のような円形凹地を見かける。 |
大迫山三角点と公園通支線3(8:55) |
内神分岐(9:00) |
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内神分岐から約700m先の465.3峰で市原山の山名札を見る。主稜線は、隣りの471.2峰を過ぎると高度を下げはじめ、二俣の380m標高点で北西に流れて八畳岩(389峰)へ向かう。八畳岩との鞍部で、右(北東)の谷へ神山(じんやま)への自然歩道が下っている。鞍部の手前(南)に八畳岩の展望所があり、その峨々たる様子を目の当たりにできるのがよい。 |
市原山山頂(9:17) |
380標高点(9:29) |
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八畳岩 380峰北西尾根展望地より(9:30) |
神山分岐(9:31) |
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鞍部から八畳岩北ピークまでは5分ひと上り。立木が少々邪魔するが、大岩(にらめっこ岩)の上にあがれば四周に展望が開ける。南西頂稜の中ピーク、南ピークの眺めも素晴らしく、南西225°に遮るものなし。市原山やこれから向かう傘松山など眺めやって、北東尾根に続く自然歩道をたどる。 |
八畳岩北ピーク(にらめっこ岩)(9:44) |
絵下山 八畳岩北ピークより(9:45) |
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八畳岩中ピーク(9:47) |
八畳岩中ピークと市原山 南ピークより(9:50) |
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傘松山(鉢巻山) 八畳岩南ピークより(9:51) |
烏帽子岩山など 八畳岩南ピークより(9:51) |
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八畳岩北ピークから10分あまりで、大庭山三角点に出会う。展望はない。自然歩道は左の支尾根へ下って、北西肩で大庭神社に出会う。巨大な石畳を背にして小祠が建ち、北西正面に絵下山が対峙している。一息入れて、掃き清められた道を下れば、ほどなく焼山政畝団地の大庭山登山口。 |
大庭山山頂(10:15) |
大庭神社(10:21) |
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団地の坂道でコケて、両手、右ひじ、左ひざに打撲擦過傷、という大失態をやらかす。人の目がなかったのはよいが、血だらけウォーキングの恥ずかしいこと。真夏でも手袋と長袖の常装を怠ってはならない。ともあれ、県道31号呉平谷線、県道278号焼山吉浦線をたどって傘松山(鉢巻山)へ向かう。途中、コンビニのトイレで血を洗い流したり八畳岩を眺めやったりの、ポレポレ車道歩き。 |
焼山政畝団地の大庭山登山口(10:31) |
八畳岩 金輪橋より(10:53) |
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鍋土峠からは、左の市道鍋土山手線へ分かれて40m先で右折、呉寿光霊園の道に入る。鍋土池の畔を通って管理棟広場へ上がり、突当りの猪防護柵ゲートを抜けて右折、山道を上がる。すぐ林道(かつての軍道)に出合い、左にたどる。 |
鍋土峠(11:18) |
呉寿光霊園の傘松山取付(11:23) |
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300mばかり上ったところで左手の尾根筋に踏跡が分かれ、「傘松山へ」の案内札がある。取り付くと、320.1峰山頂に傘松山の山名標識が立っていた。Googleマップでは、梶ノ木山と表示されている。傘松山は、399.8m三角点のある鉢巻山のことでは?うーむ。南西尾根に下った鞍部で先の林道に合流するが、尾根筋に続く山道をたどる。10分、約300mで傘松山(鉢巻山)の頂稜。一帯は、高畑山と呼ばれる防空砲台があったところで、今なお砲座や兵舎跡と思われる平坦地や石垣などが残っている。とりわけ、三角点の立つ399.8峰の水槽はリアルである。南頂稜には西面から林道が巻き上がっており、尾根筋U字カーブの突端に山道の取付がある。 |
320.1峰山頂(11:37) |
傘松山(鉢巻山)山頂の旧軍遺構(11:59) |
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傘松山山頂の三角点(11:59) |
傘松山南頂稜の尾根道取付(12:02) |
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200mばかり下ったところで、右(西)の支尾根に魚見山への道が分かれる。南の主尾根道を下った鞍部で、向尾山への踏跡が西面横手に分かれている。鞍部を上り返した273.3峰に、向尾山の山名札が立っていた。320.1峰で見かけたものと同じもの。どう考えてもここは向尾山ではあるまい。この頂稜の南東端267.7峰に大根山の古い山名札が掛けられている。頃もよいので、ここで昼食。 |
魚見山分岐(12:11) |
向尾山への横手道分岐(12:17) |
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273.3峰山頂(12:20) |
大根山山頂(12:22) |
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約60m下った南尾根の肩で向尾山への尾根が右に分かれる。はじめ尾根筋が分かりにくいが、テープの付いた踏跡をたどれば、じき鞍部に下りて、上り返したピーク(165.6峰)が向尾山のてっぺん。GPS不調のため、このルートは軌跡を得るため二度歩く。なお、大根山南尾根を左に取れば、八畳岩を経て三条の八畳岩登山口へ出る。 |
向尾山分岐(13:10) |
向尾山山頂(13:24) |
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おだやかな尾根道を下ること約12分、観音寺の背戸を経て東川原石町の登山口に出る。市道を横切って、急な階段里道を下る。目の前に九嶺の石鎚山(休山)、日佐子山、三峰山(八咫烏山)が連なっている。R31を左に取り、起点へ還る途中、かもめ橋から北に大根山、向尾山をちょっと見して、二河川上流に大迫山と灰ヶ峰の山嶺を眺める。 |
両城山観音寺の背戸(13:33) |
東川原石町の向尾山取付(13:36) |
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休山、日佐子山、三峰山など 東川原石町より(13:39) |
灰ヶ峰、大迫山など かもめ橋より(13:51) |
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