砲台跡・七国見山(ななくにみやま)奥山(おくやま)
 
単独 2020.01.19 
向港Ⓟ(6:27/38)→蒲刈ふるさと自然の道分岐(6:50)→田戸バス停(7:30)→蒲刈市民センター(7:41)→大浦バス停(8:17)→県287(8:35)→市道大越深浦線→224.5峰(砲台跡)取付(8:49)→輝きの丘展望台(9:18)→頂稜展望台(9:27)→224.5峰山頂(砲台跡)(9:32)→県民の浜分岐(9:50)→市道大越深浦線→県民の浜(10:11)→ウォーキングセンター(10:28)→西伯公園展望台(10:39)→西楽寺跡(10:53)→九合目(11:12)→七国見山山頂(11:23/44)→七国見山西取付(12:03)→四叉路(12:10)→奥山東取付(12:16)→奥山山頂(12:57)→奥山西取付(13:29)→県287(13:44)→起点(13:57)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:7時間18分、歩行距離:24.6㎞

アルバム
「蒲刈ふるさと自然のみち」マップに記されている、砲台跡(224.5峰)、七国見山、奥山のルートをつまみ食い。まずは向港駐車場に車を置いて、大浦の砲台跡へ県道287号上蒲刈島循環線を右回り。白崎(しろさき)を回ったところで、右にふるさと自然の道(市道福泊線)が分かれる。帰りはここへ降りてくることになる。少し行くと、左手に鏡のように凪いだ静かな海面、その先に曙光を受けた安芸灘大橋が見えはじめる。田戸港の1㌔手前に至れば、暁光に際立つ大崎群島の島影が、東方に広がる。気温6℃、快適なウォーキング。

安芸灘大橋 立岩手前の県287より(7:01)

大崎上島など 田戸港1㌔手前の県287より(7:20)
かつての田戸港フェリーターミナルの前が、瀬戸内産交バス/さんようバスの田戸停留所。初神への農免道を右に分けた先に、2001年竣工の田戸トンネル。東出口で初神からの農免道とランプでつながり、七国見山東主尾根を宮盛トンネルで抜いて、大浦高田の県道(287)へ合流している。宮盛トンネルの竣工は2001年。一方、2000年の安芸灘大橋開通に伴い、田戸-大浦間の県道は2車線の快走路になっている。なので、この農道はみかん農家の皆さん以外が利用することはめったにない、と言ってよいと思う。途中に桂の滝など見どころもあり、おすすめのウォーキングロードかもしれない。

田戸港バス停(7:30)

田戸トンネル西出口(7:33)
蒲刈市民センターを過ぎて宮盛港湾に入ると、左手に小松島、大松島の景色が広がりはじめ、赤石の突端で荷島に出会う。岬を回ったところに日高神社、その先の大浦バス停に至れば、砲台跡は指呼の間。営農センター前から約500m、右から農免道が合流、その先で左の市道大越深浦線に入る。角にふるさと自然の道の案内標識がある。

蒲刈市民センター(7:41)

大松島、小松島、野呂山 宮盛東の県287より(7:59)

日高神社(8:16)

大浦港、砲台跡 大浦バス停より(8:17)

営農センターバス停(中神)(8:30)

市道大越深浦線分岐(県287)(8:35)
市道大越深浦線は、約170m先で県道356号豊浜蒲刈線を横切って沖浦へ向かう。交差点から10分ほどで、左に展望台への遊歩道が分かれる。端からひどい荒れようだけど、ここは行くしかない。シダヤブはよいほうで、蔦とイバラヤブには参った。少し辛抱して稜線に上がると、すっきりした道に出会う。しかしこれもつかの間、身の丈のシダヤブになって約90m、ようやく輝きの丘展望台に達す。周りは園地なんだろうけど、コシダや灌木に埋め尽くされている。その茂みの中に、小さなモニュメント彫刻を見つける。とても印象的。輝きの丘展望台に上がって、北西樹間に七国見山を垣間見る。

大越深浦線と県356の交差点(8:38)

砲台跡取付(8:49)

シダに覆われた遊歩道(8:53)

蔦とイバラヤブが繁茂する遊歩道(9:00)

落ち葉絨毯のすっきりした遊歩道(9:11)

輝きの丘展望台(9:20)

輝きの丘モニュメント彫刻(9:19)

七国見山 輝きの丘展望台より(9:18)
輝きの丘展望台から砲台跡への稜線道は、コシダや灌木が茂るところもあるが健在で、8分(約290m)ほどで頂稜展望台に出会う。展望台からの眺めは、周りの樹木に邪魔されて、まるで悪い。北に踏跡をたどると、ほどなく旧軍遺構のある224.5峰(砲台跡)に達す。展望はない。三角点標柱のそばに円形のコンクリート台座が残っている。砲台のような大がかりなものではないので、据えられていたのは探照灯ではなかろうか。来た道を戻り、輝きの丘展望台の手前から県民の浜ルートへ下る。途中の南西頂稜に南東面が開けたところあり。屋久比島、斎島などを眺めやる。

頂稜展望台(9:27)

224.5峰の旧軍遺構(9:31)

224.5峰山頂(9:32)

屋久比島、斎島など 224.5峰南西頂稜より(9:47)
県民の浜ルートの取付は、コシダが茂ってとても分かりにくい。ルートも荒れてはいるが、西ルートのように茂るところがないので、断然歩きやすい。わけなく、県民の浜輝きの館前の市道大浦恋線に降りた。

県民の浜分岐(9:51)

県民の浜ルート(9:54)

県民の浜ルート(9:59)

砲台跡県民の浜ルート登山口(大越深浦線)(10:05)

県民の浜への遊歩道取付(大越深浦線)(10:08)

県民の浜輝きの館前(10:11)
恋湾の渚に癒されながら、海岸道路(大浦恋線)を北へたどる。県道287に出て左へ約270m、ウォーキングセンターから七国見山に取り付く。階段の遊歩道が整備されており、快調に高度を上げる。標高100mを超えると、2019年4月4日に発生した山火事の跡が目につくようになる。西伯公園展望台は無事で、ここからだと砲台跡の様子がよく分かる。

恋ヶ浜、七国見山(10:13)

ウォーキングセンター(10:28)

西伯公園展望台(10:40)

砲台跡(224.5峰) 西伯公園展望台より(10:39)
もともと素敵な展望地が続くこのルート、火事の影響でいっそう見晴しがよくなっている。焼失した西楽寺の背戸などは、遮るもののない展望台という有様。7合目(標高285m)の手前で山火事は止まっている。9合目、桂の滝分岐を経て七国見山の山頂に達す。ウォーキングセンターから約55分の道のり。展望台に上がって、早めのバナナ弁当。南面に黒鼻、屋久比島、斎島などを同定、彼方に高縄山系を望む。

西楽寺跡(10:53)

桂の滝分岐(11:15)

七国見山山頂(11:23)

黒鼻、屋久比島、斎島など 山頂展望台より(11:25)
北西尾根のルートへ下って約18分、林道原線に合流。左に下っていくと、市道初神線の四叉路に出合う。角に案内標識が立ててあるが、奥山方面はその要領を得ない。ともあれ、右の市道取芽線に入る。ほとんど林道の様相。約80m先に奥山南東尾根への取付があった。快適な落葉絨毯の遊歩道で、奥山山頂まで約40分。途中に展望地なく、山頂も常緑広葉樹に囲まれている。

七国見山西取付(12:03)

市道初神線の四叉路(12:10)
 

奥山東取付(市道取芽線)(12:16)

奥山山頂(12:56)
北西尾根に続く遊歩道を下る。道はとても快適。392峰で尾根道は西に向かい、やがて支尾根へ下って市道福泊線に出た。左に取ると、ほどなく開けて、安芸灘大橋を眺めながらの「ふるさと自然の道」漫歩。案内標識に従えば、わけなく県道287に合流。白崎を回り、民宿あこう、蛭子神社、向港桟橋など三之瀬瀬戸の風物を懐かしみながら起点へ還った。

奥山西取付(市道福泊線)(13:31)

安芸灘大橋 市道福泊線より(13:34)

ふるさと自然の道(福泊線)分岐(県287)(13:45)

向港駐車場(13:55)