一峰寺山(いっぽうじさん)
 
単独 2020.01.04 
小長港Ⓟ(6:58/7:22)→大長港(7:30)→旧豊小学校前(7:52)→歴史のみえる丘公園展望台(8:05/10)→一峰寺山東尾根取付(8:21)→農道(8:45)→273峰(9:00)→索道ウィンチ1(9:18)→索道ウィンチ2(9:26)→展望東屋(9:47)→水分神社(9:57)→一峰寺山山頂(9:59)→一峰寺公園管理車道(10:22)→久比(11:23)→県道355号線→起点(11:54/12:18)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:4時間32分、歩行距離:14.4㎞

アルバム
しま山歩き。場所は、大崎下島の一峰寺山。小長(おちょう)港の駐車場に車を置いて、県道355号大崎下島循環線を大長・御手洗方面へ向かう。150mばかり行き、顧みてフェリー埠頭の後ろに平羅(へいら)橋、右に中の瀬戸大橋を見る。下大崎群島を繋ぐこの景色は、とびしま海道の核心部、と言ってもよいと思う。大長(おおちょう)港湾に至り、岡村島観音崎の上に昇る朝陽に出会う。そして港の後背に、これから向かう一峰寺山東尾根を望む。なんとも幸せな道行きである。

小長港フェリーのりば 南東の県355より(7:20)

中の瀬戸大橋 県355より(7:20)

岡村島観音崎 県355(大長港湾)より(7:28)

大長港(7:29)
歴史のみえる丘公園展望台を目指すが、下調べを怠り、旧豊小学校前から市道大浦線に入る。御手洗町並み保存地区まで行けば、住吉神社の西と元御手洗小学校のグランドに、階段歩道の取付があることをあとで知る。市道といっても、両側にミカン園が広がる一車線の道。高度を上げると見晴しはよく、小島(こじま)や旧豊小学校を指呼の間にできる。一峰寺山東尾根の峠で農道と交差して、南面の横手道を左にたどれば、ほどなく歴史のみえる丘公園駐車場へ着く。右手の86m峰が素敵な展望台になっている。四周に遮るものなく、下大崎群島やこれから向かう一峰寺山の様子をつぶさに眺めることができる。南東彼方に石鎚山塊を期待したが、波方(なみかた)の岬しか見えない。峠の交差点に戻って、南面横手の道を左にたどる。峠から尾根に取り付きたいところだが、急傾斜で現役のミカン園とあって、腰が引けた。で、約400m先で南東に流れるなだらかな支尾根に取り付く。

大長の北堀と一峰寺山(7:32)

市道大浦線入口(旧豊小学校前)(7:52)

旧豊小学校、小島など 市道大浦線より(7:58)

一峰寺山 歴史のみえる丘公園展望台より(8:09)

平羅島、中ノ島、小島など 展望台より(8:10)

岡村島 展望台より(9:31)

今治・松山方面 展望台より(8:10)

一峰寺山東尾根取付(8:21)
ブロック擁壁の階段を上がると、法面の天端沿いに腰下の猪防護柵あり。内に入るが、耕作を止めたミカン園は、蔦とイバラが密叢するヤブ山。今さら撤退もしゃくなので、突っ込む。悪戦苦闘すること約10分、闊葉樹(クヌギ、コナラなど)の疎林尾根になる。もはや衣服は、あっちこっちがほつれ、ひっつき虫のハリネズミという有様。難去ってひと上り、農道に出る。向かいの法面に取り付くと、標高195mあたりで東面が開け、歴史のみえる丘公園展望台を瞰下できる。以後、茂るところもあるが大ヤブはない。東尾根ルートは、遠まわりでも上の農道から取り付くのが、断然よい。273峰を過ぎると、尾根筋には貯水槽やモノレール(モノラック軌道)などミカン園の遺構が現れはじめる。尾根にかつての作業径があるのは、言うまでもない。こんな高所で崩れかけた納屋や索道ウィンチに出会えば、往時を偲ばずにはいられない。やがてモノレールは消失、照葉樹林の尾根になって約140m、イバラまじりの灌木ヤブの奥に東屋が姿をあらわす。

東尾根取り付き早々にはじまるイバラ薮(8:34)

一難去った闊葉樹疎林の尾根(8:39)

農道交差地点(8:45)

歴史のみえる丘公園 東尾根標高250mあたより(8:50)

273峰山頂(9:00)

東尾根に沿って残るモノレール(9:05)

索道ウィンチ1(9:18)

尾根に残る明瞭な作業道(9:20)

索道ウィンチ2(9:26)

最後のヤブ尾根(展望東屋の下)(9:41)
最後のイバラヤブをひと漕ぎして、一峰寺公園管理車道に這い上がる。車道終点に建つ東屋は、絶佳の展望所。北の来島から東の大三島まで、約140度を見渡せる。瀬戸内海のへそからの眺めに叶う景色はそうない、と思う。車道終点左手の遊歩道に入る。ほどなく、水分神社が建つ一峰寺山山頂。休憩東屋などが整備された広場になっているが、展望はない。西尾根に遊歩道が約300m続いて、管理車道に合流する。

展望東屋(9:47)

大崎上島と下大崎群島 展望東屋より(9:48)

中の瀬戸大橋、岡村橋 展望東屋より(9:49)

水分神社鳥居(9:54)

水分神社本殿横に立つ一等三角点(9:59)

一峰寺山山頂(10:17)

一峰寺公園管理車道交差地点(10:23)

休憩広場(10:25)
そこは尾根の切通しで、左手向かいに遊歩道の続きがある。上り返すとすぐ休憩広場になり、ターザンロープや丸太吊橋などの遊具を見かける。草が茂って、使われている様子はない。東屋の先から東面へ下り、管理車道に再合流する。長ーい車道歩きがはじまる。行き交う車はなく、下るばかりなので楽ちんそのもの。標高200mあたりまで高度を下げると、行く手(北)に久比港や来島などが望まれ、道の両側はミカン園、という道行きになる。道端で収穫作業中のご婦人に挨拶して通り過ぎると、「ちょっと早いけどお持ちなさい」の声。振り返れば、シラヌイ(デコポン)を持ってきてくださる。なんと素敵なおもてなし。幸甚の至りである。満ち足りて久比(くび)へ下り、とびしま海道を起点に向かう。海岸線の眺めも悪くない

一峰寺公園管理車道(10:29)

久比港、来島など 一峰寺公園管理道より(10:50)

久比の県355合流地点(11:23)

平羅橋(11:44)