牡蠣山(かきのやま)
 
単独 2019.12.15 
JR五日市駅(5:24)⇒JR広島駅(5:40/49)⇒JR三原駅(7:10)⇒三原港(7:40)⇒瀬戸田港(8:08/11)→伊豆里農免道分岐(8:40)→観音山縦走路取付(登山口)(9:09)→伊豆里峠(9:23)→展望地(9:24/31)→395.9峰(9:52)→展望ピーク(10:27)→418峰(10:56)→農道大米山1号線の峠(11:20/28)→県327(11:59)→374峰(12:41)→因島原町分岐(13:17)→かき山登山道合流(13:33)→牡蠣山展望所(13:34/44)→登山口(14:02)→県81(14:43)→瀬戸田港(15:03/05)⇒三原港(15:33)⇒JR三原駅(15:38/43)⇒JR五日市駅(17:16)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。      歩行時間:6時間52分、歩行距離:18.2㎞

アルバム
しま山歩き。今回は、伊豆里峠から牡蠣山まで、生口島の主稜線をつないだ。瀬戸田港を8時11分に出発。天気は好晴。地形図をたよりに、里道を南にたどる。10分ばかりで高台に上がると、後方(北)に高根大橋や向上寺の五重塔の美しい景色が広がる。そして行く手彼方に、これから向かう伊豆里峠(いずりだお)から観音山の稜線が青空を背に際立っいる。広い市道中野垂水線に出て約400m、左の農道伊豆里線に入る。

瀬戸田港旅客待合所(8:10)

高根大橋など 約650m南の里道より(8:20)

観音山、伊豆里峠など(8:20)

伊豆里農免道分岐、後背は観音山北東尾根(8:39)
広くてきれいな農免道路を上ること約25分、伊豆里トンネル北出口の手前で右の林道に入る。林道は伊豆里峠(観音山・牡蠣山主稜線鞍部)で左右に分かれ、右観音山1.8㌔、左中野ダム1.9㌔の標識が立っている。右は展望地の少し先(峠から約120m)で終わり、尾根道になる。左は395.9峰の横手に450mばかり続いて山道になる。展望地に寄り道して、岩城島の積善山や宮原(みやばら)の町並みなどを展望。

観音山縦走路取付(登山口)(9:09)

伊豆里峠(9:23)

展望地(9:24)

岩城島、津波島、伯方島など 展望地より(9:25)
中野ダムへの道に入り、約170m先の肩鞍部から主尾根に取り付く。頂稜に近くなると明瞭な踏跡になり、取付から15分ほどで395.9峰へ上がる。雑木に囲まれて展望はない。395.9峰北峰を下った鞍部から、北面(左)に径が下っている。中野ダムへ通じているのかもしれない。尾根筋の踏跡を上り返したところで、雨水採取器に出会う。広大小野寺研究室観測中、と記されている。酸性雨の調査をされているのだろうか。そこから北東へ約150m、山道が南東面に分かれ、その先の小ピークが素敵な展望地になっている。南東面180°に遮るものなく、伯方島から弓削島まで一望できる。

395.9峰南西尾根取付(9:37)

395.9峰山頂(9:52)

雨水採取器(10:18)

山道分岐(10:25)

伯方島、大島など 展望ピークより(10:28)

岩城島、生名島、弓削島など 展望ピークより(10:28)
これから向かう418峰、374峰を北東に同定して、340m標高鞍部へ降りる。左横手に踏跡が分かれている。これも中野ダムへ通じているのだろうか。尾根筋に踏跡あり。上り返した頂稜は南北に細長く、どこがてっぺんだか分からない。とりあえず、岩が五つ六つ寄り集まった樹林の平坦地を山頂としておこう。主稜線は、頂稜の北肩で東に転じて下る。踏跡は明瞭ではないが、難なく農道大米山線の峠に降りる。西側に尾道市の南生口配水池があり、東側に薬王菩薩・牛馬童子の石仏が祀られている。御寺(みてら)へ乗り越すこの峠道は、かつての要衝に違いない。

418峰、374峰 展望ピークより(10:30)

鞍部(10:37)

418峰山頂(10:56)

農道大米山1号線の峠(11:22)
石仏の横から、尾根筋のヤブへ突っ込む。稜線へ上がり踏跡に出合って喜ぶが、それはつかの間。コシダが茂りだして、ほどなく二進も三進もいかなくなる。こんなのを頑張り続けたら、牡蠣山に着くのはいつになるか分からない。峠へ戻り、林側(北)へ下る。眼前に374峰の南面が立ち上がっている。シダの密叢は見えないので、何とかなりそうだ。県道372号林御寺線に出て、左(北)へ約70mのところから右の農道に入る。

峠に祀られた薬王菩薩・牛馬童子の石仏(11:23)

コシダが密叢する峠東の尾根(11:34)

374峰 農道大米山1号線より(11:52)

374峰への農道分岐(県372)(12:01)
ミカン畑の東端から、374峰南尾根の支尾根に取り付く。はじめのヤブに二の足を踏むが、抜けるときれいな尾根道が現れる。顧みれば、418峰から東に流れる主稜線が一望される。10分ほどで主稜線へ上がり、北に踏跡をたどる。374峰は、樹林の山頂で何にもない。

ミカン畑から374峰への取付(12:05)

418峰 374峰南尾根支尾根標高約180mより(12:15)

374峰南尾根肩(12:25)

374峰山頂(12:41)
東の主尾根に踏跡あり。尾根筋は闊葉樹の疎林で、林床にコウヤボウキやススキなどが薄く茂っている。374峰から約30分、右(南)の支尾根に上條方面への径が分岐する。主尾根の道は歩きやすくなり、16分ばかりで牡蠣山登山道に合流する。すぐそこに山頂の三角点標石が見え、傍に大きなアラカシが立っている。東西に延びた平坦な山頂で、東端の東面が切り払われ、佐木島から岩城島までを見渡せる。この素敵な展望所には、白高龍王と白雲天王が祀られ、傍に休憩所が建っている。頂稜の岩に牡蠣の化石を探すが、見当たらない。地元では殿山の名で親しまれているが、芸藩通志では百立山、豊田郡誌では桃立山と呼ばれている。うーむ。

樹間越しに見る牡蠣山 374峰より(12:42)

上條方面へ下る破線径分岐(13:17)

かき山登山道合流地点(13:33)

牡蠣山山頂(13:33)

牡蠣山展望所(13:34)

白高龍王と白雲天王を祀る小祠(13:39)

佐木島アルプス 展望所より(13:44)

生口橋、青影山、奥山など 展望所より(13:36)

生名島、土生港、弓削島など 展望所より(13:44)

岩城島 展望所より(13:37)
もはや13時30分を回っている。バナナ1本をミルクティーで流し込み、かき山登山道を駆け下る。急なところには虎ロープが張られるなど、よく整備され、よく踏まれているのでわきゃーない。20分で登山口。農道を下り、名荷の里道を経て県道(81号生口島循環線)に出る。次の船便まであと22分。しまなみスリーデーマーチでなじみの道を、トレランペースで急ぐ。大汗をかいて2分前にセーフ、という有様。

かき山登山道(13:49)

かき山登山道入口(登山口)(14:02)

登山口へつなぐ農道向田3号線(14:04)

牡蠣山 茗荷空城の里道より(14:13)