竹谷山(たけたにやま)明石山(あかいしやま)
 
単独 2019.11.30 ☁/
神戸上(県111非常駐車帯)(6:46/53)→日南町石見地域振興センター(7:30)→谷田峠(7:42)→757標高点(8:33)→竹谷山(9:16/20)→860峰(9:37)→県境尾根分岐(9:47/50)→1004峰(竜田)(10:33)→乗越鞍部(10:44)→1029標高点(11:03)→県境尾根分岐(11:22)→明石山(11:24/33)→県境尾根分岐(11:35)→登山道分岐(11:54)→桑平峠(12:01)→作業林道入口(12:05)→912.8峰(12:45)→花見山スキーセンター(13:00/21)→花見山スキー場入口(県111)(13:28)→起点(13:53)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。          歩行時間:7時間、歩行距離:17.6㎞

アルバム
陰陽分水嶺歩き。今回は東に飛んで、鳥取・岡山県境の谷田峠(たんだだわ)から花見山スキー場までをつないだ。日南町神戸上(かどのかみ)の県道111号神戸上新見線非常駐車帯に車を駐める。明け方までの雨は上がって、青空がのぞき始めている。東にこれからたどる県境稜線が連なり、左端の花見山は薄っすらと雪化粧。西に立ち上がる大倉山は、中腹まで雲が残っている。いずれにしても、気温は低いが今日の天気は晴れもよう。もう、行くしかない。

神戸上の県道111号線非常駐車帯(6:54)

花見山 神戸上の県道111号線より(6:57)

明石山 神戸上の県道111号線より(7:02)

竹谷山 神戸上の県道111号線より(7:03)
東ノ原で県道210号上石見黒坂停車場線を右に取る。上石見地区まで下ると前方に高畑山、稜線が朝日を受けて輝いている。県道8号新見日南線に合流、左に取って谷田峠へ。谷田峠の東側には作業林道が分かれており、これを利用して県境尾根に取り付く。スギ・ヒノキ林の尾根に下生えはなく、踏跡まである。作業道も尾根に沿っているが、あえて稜線にこだわる。

高畑山 上石見の県道111号線より(7:28)

谷田峠(7:42)

谷田峠東の県境尾根(陰陽分水嶺)取付(7:45)

作業林道が沿う県境尾根(8:12)
やがて東面がヒノキ林の皆伐植林地になり、素敵な展望が開ける。そこは、標高740mから760mあたり。高畑山、三国山、天銀山などを同定するが、道後山の稜線には雲が湧いている。もちろん、南の西川の谷の様子は一望できる。180mばかり伐採地が途切れるが、ふたたび南面に伐採植林地が広がる。行く手に竹谷山や明石山が見えはじめ、剣森山も同定できる。

皆伐植林地(757標高点)(8:31)

高畑山、三国山など 皆伐植林地より(8:35)

皆伐植林地(標高640m付近)(8:58)

天銀山(中央)など 皆伐植林地より(8:58)
伐採地が終わると、ササが下生えする闊葉樹の尾根になる。踏跡は明瞭だけれど、ササがしっかり昨夜の雨を溜めている。レインパンツをはくが、濡れるのは時間の問題だろう。伐採展望地に別れを告げて約15分、竹谷山山頂に到着。ミズナラの枝にピンクテープが巻かれているだけで、山名札はなく、三角点はササに埋もれている。東尾根へ下るとほどなく、大ブナに出会う。手を添えて、山の神様に感謝。

竹谷山山頂(9:16)

竹谷山東尾根の大ブナ(9:24)
ひざ下のササ尾根に続く踏跡は明瞭、歩きやすい。860峰の肩の先で主尾根は右に下り、下生えのない乗越鞍部を東へ上り返す。乗越鞍部から約500m、標高920mあたりまで高度を上げると、ササに雪が付き始める。1004峰(点名 竜田)で主尾根は北東に向かう。

860峰山頂(9:37)

尾根径分岐(9:50)

乗越鞍部(9:53)

1004峰(竜田)(10:34)
1004峰北東尾根へ下ると、10分で乗越鞍部。岡山県側に千屋からの作業林道があり、鳥取県側に横手径がある。土塁のような(たぶん土塁跡だと思う)稜線を上り返すこと約20分、ようやく1029標高点に達す。目指す頂稜が、樹間越しに見えてきた。岩稜まじりの急尾根を上りきったところが、細長い明石山の頂稜。県境尾根はここから北へ下り、東90m先にてっぺんがあった。三角点が狭いササ尾根にそっとのぞいている。山頂の南東面が少し開け、剣森山などを同定できる。

乗越鞍部(10:42)

県境尾根分岐(11:22)

明石山山頂(11:24)

千屋地区&剣森山 明石山山頂より(11:25)
戻って県境尾根を下る。ササが茂る急なバカ尾根だけれど、踏跡は明瞭でテープも付けられている。17分ほどで登山道が東面へ分岐する。この際、県境尾根をたどって桑平峠に降りる。上り返しの取付を探して岡山県側へ。明石山登山口の向いに作業林道があり、ズルをしてこれを上がる。電波塔の建つところから尾根に取り付いて、桑平峠の上までピストン。

明石山北尾根(11:37)

明石山北尾根の登山道分岐(11:55)

桑平峠(12:01)

明石山登山口の向かいにある作業林道入口(12:05)
尾根沿いに作業林道が続くのだが、こだわって県境尾根をたどる。ちょっとバカみたいだけど、明るくたおやかな闊葉樹の稜線は快適。やがて912.8峰に着く。わきゃーない。乗り越した鞍部は、花見山スキー場ホワイトロングコース。ここから花見山までは、以前(17.8.28)歩いており、これで山口県の花尾山(はなおざん)から花見山までの陰陽分水嶺をつないだことになる。起点に向けてゲレンデを下れば、青空を背にした大倉山や道後山が見渡せる。うーん、満足。

912.8峰南尾根で出会った大クヌギ(12:28)

912.8峰三角点(12:45)

912.8峰 ホワイトロングコースより(12:48)

大倉山 ホワイトロングコース末端スロープより(12:52)
誰もいないスキーセンターに降りて、日当たりのよい階段で至福のバナナ弁当。すっかりよみがえり、スキー場取り付け道路を下る。県道に出て約10分、鉄穴内(かんなうち)の外れから田園が開ける。左手にたどってきた県境尾根、行く手に大倉山を眺めながらのポレポレ歩行。余裕で起点に還る。そして帰途、奥日野地区広域農道から大山を眺めやる。雪をいただく姿は、まさに秀峰。よきかな。

スキーセンター入口(12:59)

花見山スキー場入口(県111)(13:28)

明石山(左) 鉄穴内の県道111号線より(13:42)

伯耆大山 奥日野地区広域農道より(14:34)