椎谷山(しいだにやま)牛ヶ首山(うしがくびやま)
 
単独 2019.11.20 
西楽寺(北広島町琴谷)下のR433非常駐車帯(6:36/53)→R433→仕形原林道分岐(7:07)→椎谷山東尾根(陰陽分水嶺)取付(7:37)→大岩(8:57)→椎谷山(9:09/23)→874峰(9:54)→仕形原林道合流(10:19)→844.7峰東尾根取付(10:41)→844.7峰(10:58)→854峰(11:21)→牛ヶ首山(11:47)→登山道分岐(12:04)→町道鶉木琴谷線(12:26)→十文字峠(鶉木峠)(12:51)→芸北広域農道交差点(12:47)→起点(13:19/40)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:6時間25分、歩行距離:約16㎞

アルバム
北広島町の椎谷山と牛ヶ首山をつないだ。西楽寺(北広島町戸谷646)下のR433非常駐車帯に車を駐めて、志路原方面へ向かう。10分ばかりのところで、左に仕形原(しかたばら)林道が分かれる。地形図によれば、この林道は椎谷山の南西主稜を越え、破線径になって溝口方面へつながっている。

西楽寺(北広島町琴谷)下のR433非常駐車帯(6:55)

仕形原林道分岐(起点)(7:07)
県道313号烏帽子中原線を右に分けて約450m、峠が谷(たおがたに)地区まで上がると、右前方指呼の間に燕岩が広がる。さらに5分ほどの「峠が谷バス停」で、左に小径が分かれる。たどれば椎谷山東尾根へつながるのかもしれないが、この際、陰陽分水嶺の峠から取り付く。伐採地ササ原の作業道跡を伝い、難なく稜線に上がる。顧みれは、陰陽の水を分ける燕岩が晩秋の装いで立ち上がっている。

椎谷山東尾根への取付(峠が谷の陰陽分水嶺)(7:37)

燕岩(奥) 椎谷山東尾根末端より(7:49)
樹林尾根に突っ込むとすぐ、尾根へ続く乗越径に出合う。ササが茂るところもあるが、尾根径は明瞭。692mピークを過ぎて標高780mあたりまで高度を上げると、北面に灌木越しの展望が開ける。ほどなく北面が皆伐植林地になり、行く手に椎谷山、北に樋佐毛山や櫛山が広がる。

ササ、灌木の茂る尾根径(7:53)

692m標高点(8:24)

椎谷山 皆伐植林地よ(8:47)

樋佐毛山、櫛山 皆伐植林地より(8:47)
素敵な展望地を後にして樹林の急尾根に取り付くと、ほどなく大岩に出会う。上に立つのは容易だが、樹木に遮られて見晴しはよくない。大岩から10分で椎谷山山頂に着く。闊葉樹疎林の山頂に展望はない。

大岩(8:57)

椎谷山山頂(9:10)
一息入れて、南西尾根を牛ヶ首山へ。取付にはアセビが密叢しているので、西側から回り込む。50mばかりでアセビなどの下生えは薄くなり、明瞭な踏跡が現れる。山頂から約300m下ったところで、主尾根はバカ尾根になって西に向かい、南の支尾根に踏跡が下っている。支尾根の踏跡は、仕形原林道に通じているのではなかろうか。主尾根に踏跡はないが、下生えは薄く、難なく874峰との鞍部に降りた。稜線に沿って踏跡がある。

椎谷山山頂の南西尾根への取付(9:17)

椎谷山と874峰の鞍部(9:40)
西に向かっていた主尾根は、874峰で南へ転じる。350mばかり下ると、西面が開けた展望地あり。足下の谷に芸北広域農道が見え隠れして、眼前に安芸太田町との境界尾根(824.7峰(僧ヶ墓)など)が広がっている。その彼方に霞むのは、雲月山、大崩山、大佐山、掛津山、大箒山など。

874峰山頂(9:54)

924.7峰(僧ヶ墓)など 874峰南の展望地より(10:03)
尾根は蛇行しながら高度を下げていき、仕形原林道が左手に沿うようになる。で、この際、楽ちんな林道にエスケープ。あまり使われることがないのか、灌木やススキの茂っているところが多い。約800m先で尾根に戻る。途中、地形図のとおり分岐して、丁川(よおろがわ)の谷に乗り越していた。この分岐の下あたりを、石見路トンネルが通っている。

仕形原林道合流地点(10:19)

844.7峰東尾根への取付(10:41)
尾根の踏跡は明瞭で、灌木の茂るところもなく、ひと上りで844.7峰に達す。主稜線は、南東に少し下って南へ流れる。尾根筋は明瞭で、ヤブもなく簡単。854峰の手前で大ブナに出会う。手を添えて、山の神様に感謝。

844.7峰山頂(10:58)

854峰北尾根の大ブナ(11:15)
854峰を超えると、樹間越しに牛ヶ首山が見えはじめる。アセビが茂るところもあるが、明るい闊葉樹林の稜線は快適で、難なく牛ヶ首山のてっぺんに着く。椎谷山から約1時間30分を要す。平坦な山頂はひざ下のササに覆われ、三角点は赤白ポールの傍に埋もれていた。東側に使われなくなったパンザーマストアンテナが立ち、南直下の開削地に廃局舎が残っている。その傍に錆びた鉄塔アンテナ、倒れた鋼管柱など。うーむ、何の無線中継局だったんだろうか。局舎の立つ開削地から、南尾根へ明瞭な山道が下っている。たどると、約420m先で左右に分岐する。右尾根のほうが明瞭だが、この際、左のバカ尾根の踏跡を選ぶ。

854峰山頂(11:21)

牛ヶ首山山頂(11:49)

牛ヶ首山山頂下に残る廃中継局(11:54)

牛ヶ首山南尾根肩の分岐(12:04)
踏跡は薄いところもあるが、途切れることなく続いて、町道鶉木琴谷(うずらぎことだに)線の上で終わる。最後にちょこっと踏跡のない斜面を下り、町道に飛び出す。左に取って十文字峠を越えると、電波塔に出会う。手前(西側)で、ススキぼうぼうの作業林道が分かれている。牛ヶ首山へは、これをたどって先の南尾根へ取り付くのも良いかもしれない。町道を下ること10分、芸北広域農道に出合う。今や、都志見から溝口へのバイパス道路として交通量は少なくない。

町道鶉木琴谷線への下山地点(12:26)

十文字峠(鶉木峠)(12:31)

電波塔(十文字峠の東)(12:35)

町道と芸北広域農道交差点(12:47)
横切って約15分、琴谷地区の東端に出て、たどってきた牛首山の稜線や燕岩を眺めながら起点に還る。

牛ヶ首山 琴谷地区東端の町道より(13:05)

琴谷地区、燕岩など 町道より(13:12)