鯨ヶ岳(くじらがだけ)
 
単独 2019.09.25 
美東町赤の桂木山登山口(7:36/47)→山中峠取付(7:54)→登山道(8:04)→廃TVant(8:17)→新山口幹線鉄塔111(8:32)→507峰(8:44)→新山口幹線鉄塔110(8:49)→鯨ヶ岳(9:15)→南尾根分岐(9:43)→二反田コース分岐(9:51)→支尾根分岐(10:26/59)→札か辻山(11:07)→新山口幹線鉄塔105(11:23)→笹目峠(11:43)→桑の木(11:58)→滝ノ河内(旧森川菖蒲園)(12:15)→学ヶ峠(12:32)→小野峠(西木間のお地蔵さん)(12:38)→県道28号線(12:49)→起点(13:06)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:5時間20分、歩行距離:12.8㎞

アルバム
9月18日(http://www.anoyama-konoyama.net/190918.html)の続きで、陰陽分水嶺歩き。前回と同じ桂木山保ヶ原コースの入口に車を駐める。県道28号小郡三隅線を南にたどり、山中峠(やまなかだお)の絵堂(えどう)側から鯨ヶ岳西尾根(陰陽分水嶺)に取り付く。

桂木山保ヶ原コース入口(登山口)(7:47)
山中峠から鯨ヶ岳西尾根への取付(7:54)
下生えの薄いスギ林の斜面を上っていくと、10分足らずで登山道に合流した。登山道は、すぐ左横手に巻くので、尾根筋に戻る。市境杭が続いて、踏跡の名残りがある。廃テレビアンテナ(TVant)の立つ小ピークを越えると、ふたたび登山道に合流。

鯨ヶ岳山中峠コース横手道から鯨ヶ岳西尾根へ(8:05)

鯨ヶ岳西尾根で出会った廃TVant(8:17)
120mぐらい行ったところから北面が伐採地になり、ほどなく周辺が広く皆伐された新山口幹線鉄塔111に出会う。大規模な送電線張り替え工事が行われているようで、碍子置き場やヘリ輸送の荷卸し場などが整備されている。さいわい、作業は行われておらず、素敵な眺望を満喫させていただく。西に桂木山から大谷山の稜線、南に秋吉台や宇部市の山々、東にこれから向かう鯨ヶ岳など。

新山口幹線111(8:29)

桂木山 新山口幹線111より(8:32)

桂木山、大谷山など 新山口幹線111より(8:32)

宮の馬場方面 新山口幹線111より(8:31)
皆伐地は507峰の南西面まで続き、山頂を乗り越して東尾根の道へ下ると、ふたたび伐採地になって開ける。北東に萩市(碁盤ヶ岳など)の山々、南に荒滝山などが見える。荷卸し場になっている小鞍部を上り返したところに、鯨ヶ岳を背にした新山口幹線鉄塔110が建っている。こちらも鉄塔111に勝るとも劣らない素敵な展望地。とりわけ北方の見晴らしがよく、大藤山(おおとうやま)、定仙山(じょうぜんやま)、熊ヶ峠山(くまがたおやま)などのほかに、十種ヶ峰まで遠望できる。

507峰 新山口幹線111より(8:34)

507峰山頂(8:44)

荒滝山、日ノ岳など 507峰東稜より(8:46)

新山口幹線110 後は鯨ヶ岳(8:48)

大藤山、定仙山など 新山口幹線110より(8:50)

熊ヶ峠山、十種ヶ峰など 新山口幹線110より(8:50)
鉄塔110のピークを乗り越した小鞍部で、左(北面)に巡視路が分かれている。そこから約700m、約120mほど高度を上げれば、鯨ヶ岳のてっぺん。重り岩があるが、上に立っても樹木に遮られ、展望はほとんどない。東隣りの展望岩には素敵な眺めが残されており、桂木山・如意岳稜線の後背に雁飛山や華山を同定できるのが嬉しい。

巡視路分岐(8:53)

鯨ヶ岳山頂(9:16)

桂木山、雁飛山、華山など 鯨ヶ岳山頂より(9:17)

龍護峰、南台など 鯨ヶ岳山頂より(9:18)
南東に向かう尾根道は、約600m先で南と東に分かれる。南は大滝頭(おおたきのかしら)方面で、東が陰陽分水嶺の市境尾根。市境尾根へ下ると、小鞍部の南面に二反田コースが分かれていた。谷沿いに径があり、美東大滝を経てR490に出るらしい。

南尾根(大滝頭)分岐(9:43)

二反田コース分岐(9:51)
灌木が混交するヒノキ林の尾根道を、アップダウン・蛇行を繰り返しながら東に約35分。地籍調査杭の立つ分岐ピークに至り、道は東尾根へ続いている。地形図によると、市境尾根は北東に向かうのであるが、取付が茂って尾根筋が分かりにくい。で、右往左往さんざん迷走したあげく、ようやく分水嶺に軌跡を残す、という有様。負け惜しみかもしれないが、ここは地形図どおりでないような気がしてならない。明るいヒノキ林の鞍部を上り返したピークが図根三角点の立つ札か辻山(434峰)で、これより北支尾根から鉄塔巡視路が合流して主尾根(市境尾根)に沿う。300mばかり先の肩で皆伐地になり、眼前に新山口幹線鉄塔105の小ピーク、その右手に市境の峰々が連なっている。

東支尾根分岐(10:25)

札か辻山南の鞍部(11:01)

札か辻山(434峰)山頂(11:07)

新山口幹線105 皆伐された403峰東肩より(11:17)

高羽山 皆伐された403峰東肩より(11:18)

城前山、権現山、男岳など 403峰東肩より(11:18)
鉄塔105のピークも素敵な展望台で、とりわけ東180°の見晴しがよい。ここで巡視路を捨て、笹目峠(ささめだお)へ流れる市境尾根に取り付く。灌木やシダの茂るヤブだけれど、下りなので、難なく笹目峠に降りることができた。木間(こま)集落の説明板の横に雲雀峠(ひばりだお)方面への取付を確認して、R490を萩市側へ下る。車の往来はまるでなく、快適。

遠南倉など 新山口幹線105より(11:25)

新山口幹線105の市境尾根取付(11:25)

笹目峠へ下る市境尾根のシダヤブ(11:34)

笹目峠(11:44)
桑の木(くわのき)の三叉路で左の里道に入り、滝の河内(たきのこうち)、学ヶ峠(がくがたお)、小野峠(おのとうげ)を経て県道28号線に出る。途中、峠や集落の要所でお地蔵さまに出会うとても長閑な散策路。県道28号線も車の往来は少なく、三隅川のせせらぎを聴きながらポレポレ歩く。約1.2㌔で山中集落に至り、ほどなく起点に還った。

桑の木の滝の河内方面分岐(11:57)

小野峠の「木間のお地蔵さま」(12:38)