鬼舌震(おにのしたぶるい)伊賀平山(いがひらやま)
 
単独 2019.08.31 
鬼舌震入口(宇根)(7:41/51)→遊歩道入口(8:00)→舌震の″恋″吊橋東詰(8:05)→玉日女橋(8:14)→天狗橋(8:33)→清心亭(8:42)→舌震橋(8:53)→遊歩道出口(下高尾)(9:06)→高尾橋(9:20)→高尾小学校下(9:34)→林道入口(9:50)→納屋(10:02)→伊賀平山西支尾根取付(10:12)→伊賀平山(10:42)→NTTドコモ中継局(10:56)→林道(11:00)→作業林道→伊賀平山南東支尾根取付(11:10)→下山地点(11:35)→県道25号玉湯吾妻山線(11:48)→起点(12:13)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:4時間21分、歩行距離:12.9㎞

アルバム
奥出雲町の鬼舌震と伊賀平山を歩いた。三成宇根の鬼舌震入口にある園地駐車場に車を駐めて、東へ下る車道をたどる。車道は450mほど先の舌震亭(茶店)の前で終わり、遊歩道がはじまる。ほどなく、バリアフリー遊歩道へつながる「舌震の"恋"吊橋」に出合い、手前の左手から遊歩道が分かれている。この際、平成24年(2012)5月に竣工した大吊橋を渡って、東詰からバリアフリー遊歩道をちょっと見。吊橋の中ほどで大馬木川(おおまきがわ)の上流に目をやれば、奥で玉日女橋(たまひめばし)を渡したV字谷(鬼舌震)がはじまっている。西詰に戻って、左岸に沿う遊歩道を下る。静かな長淵と天空に浮かぶ"恋"吊橋、というおだやかな景色を眺めて玉日女橋を渡る。右岸遊歩道からは一転、奇岩・巨岩の渓谷探勝がはじまる。渓は水量が多いので、なかなかの迫力。とりわけ、甌穴や切り立った岩壁の様子はみごと。気の利いた呼名の奇岩巨岩をめぐるのもまた愉し。

鬼舌震入口(宇根)にある園地駐車場(7:52)

鬼舌震遊歩道入口(8:00)

舌震の"恋"吊橋(8:05)

玉日女橋(8:14)

長淵と"恋"吊橋 玉日女橋より(8:14)

姫の湯殿(雨壺)(8:22)

ルンゼを乗り越す鉄階段の遊歩道(8:23)

小天狗岩(8:24)
「天狗の落涙」という甌穴奇岩は水量が多いため、ふつうの瀬になっていた。水流を遡行するのは、ちょっとやばいかも。天狗橋で水瓶岩(はんどいわ)を間近にめぐる左岸コースと、甌穴岩の大ゴーロをめぐる右岸コースに分かれる。左岸コースはアップダウンがあるので、あまり踏まれていない。左岸コースから右岸コースに戻る橋の東詰に清心亭があるが、かつての茶店も今やふつうの休憩所。これより上流にも見どころ多く、甑岩や大天狗岩の岩壁に付けられた「日電歩道」ばりの遊歩道などはみごと。草通(あけび)岩のあるゴルジは、とても遡れそうにない。「鬼の試刀岩」を見てほどなく、舌震橋。散策マップ図には舌震上橋とあるが、下舌震橋はどこに?

天狗の落涙(8:26)

天狗橋(8:28)

はんど(水瓶)岩(8:31)

水瓶岩左岸コースより清心亭へ渡る橋(8:41)

甑岩(8:49)

大天狗岩をトラバースする遊歩道(8:49)

通草
(あけび)岩(8:51)

舌震橋(8:53)
舌震橋より上流は、平凡な河原になる。遊歩道も5分ほどでいっそう広くなって、やがて下高尾の駐車場で終わる。県道25号玉湯吾妻山線に出て左折。約800m先の高尾橋東詰で右の里道に入り、上高尾へ向かう。10分ばかりで高尾小学校の前。左手(南)指呼の間に、伊賀平山が広がっている。小阿井(こあい)越えの里道をたどり、柳谷橋の西詰から左の林道に入る。

鬼舌震遊歩道出口(下高尾)(9:06)

高尾橋(9:20)

伊賀平山 高尾小学校東の里道より(9:32)

林道入口(9:50)
630mばかり上がったところに納屋があり、右手に休耕田が広がる。刈り払われた道が、休耕田の中に約50m続いて終わる。一方、破線径の林道は、身の丈を越すススキやササが茂るヤブ道になる。突っ込めば、びしょ濡れになること請け合い。即撤退と決し、120mほど戻って、ヒノキ林の伊賀平山西支尾根に取り付いた。下生えも薄く、難なく伊賀平山のてっぺんに達す。

納屋と伊賀平山西面 休耕田に沿う農道より(10:04)

伊賀平山西支尾根取付(10:12)

伊賀平山西支尾根のヒノキ林(10:22)

伊賀平山山頂(10:42)
伊賀平山の頂上は、北東面が皆伐されて展望が開け、北に板鍋山や三郡山、南東に矢筈山や仏山などを同定できる。南東尾根の踏跡をたどると、5分でNTTドコモ高尾基地局に至り、尾根道はほどなく林道(先の破線径)に合流する。三分岐して、東はすぐヤブ道になるが、西の主稜線越えの道は基地局管理道として使われているようだ。たどれば、よい道が南の里道に合流するのだろうか。この際、北の作業林道を選ぶ。皆伐地の眺めを楽しんだあと、北東支尾根の踏跡を下る。530mあたりまで高度を下げると踏跡も不明瞭になり、西側の尾根に渡って右往左往。しまいは谷道に降りて、休耕田わきの農道に飛び出す。ほどなく、先の上高尾の里道に合流した。あとは、県道に出てポレポレ起点に還るだけ。

NTTドコモ高尾基地局、矢筈山など 山頂より(10:44)

伊賀平山北面 山頂より(10:46)

NTTドコモ基地局から作業林道への取付(11:03)

作業林道から北東支尾根への取付(11:10)

伊賀平山南東支尾根の踏跡(11:13)

上高尾の下山地点(11:35)