谷和権現山(だにわごんげんやま)嵐谷山(あらしだにやま)丸子山(まるこやま)
 
単独 2019.04.09 
丸子山東の県道460号栗谷河津原線非常駐車帯(6:58/7:03)→広原口(7:16)→奥谷尻BS(7:25)→谷和口(7:36)→作業林道入口(8:27)→石の鳥居(8:37)→作業林道横断地点(8:57)→谷和権現山(9:16)→嵐谷山への取付(9:33)→作業林道の峠(9:55)→565峰(10:17)→嵐谷山(11:11)→架線工事作業道(11:49)→県道289号栗谷大野線(12:07)→下向井橋東詰(12:18)→285峰(12:38/13:11)→乗越鞍部(13:22)→404峰(14:09)→377峰(14:20)→丸子山(14:52/15:01)→日綜産業広島機材センター跡(15:25)→起点(15:34)

軌跡図
                                                     所要時間:8時間31 分、歩行距離:17.9㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
大野・大竹の里山歩き。傘山と河平連山の西に連なる、谷和権現山、嵐谷山、丸子山をつないだ。丸子山東の県道460号栗谷河津原線非常駐車帯に車を駐める。気温2℃、本日も好晴。県道を南下、広原大橋を渡って県道289号栗谷大野線に合流。奥谷尻集落に入ると、行く手の谷あいに、朝日を受けた嵐谷山が納まっている。

丸子山東の県道460号非常駐車帯(7:02)

嵐谷山 奥谷尻より(7:28)
玖島川に沿う道が、西に大きく曲がったところが谷和口。左に、谷和を経て玖波へ抜ける市道大迫谷尻線が分かれている。通行止めになっているが、入らせていただく。舗装はされているがギリピンの一車線で、36曲りして峠へ上がるという有様。谷和へ下るとすぐ、右に作業林道が分かれる。権現山は、ここが登山口なんだろうだけれど、谷和集会所西向いの階段参道から取り付くことに。谷和の里には桜と白梅が咲き誇り、長閑な田園の後背に、奇岩巨岩の剣上山が際立っている。剣上山の読み方は「けんがみやま」それとも「つるぎがみやま」?

谷和口(県289)(7:37)

市道大迫谷尻線の峠(8:25)

作業林道入口(8:27)

剣上山 谷和集落の北端より(8:33)
急な階段を上がり切ると、猪防護柵が…。さいわい、左手のヤブまでは施されていない。イバラまじりの灌木を漕いで内に入る。あまり踏まれておらず、少し茂っているところもある。取付から約600mで作業林道に出合う。左に取れば高鉢山方面、右に取れば先の市道大迫谷尻線。向かいの権現山ルートに入る。564峰と権現山の鞍部ピークの北西面が開け、羅漢山、三倉連山などを見渡せる。権現山の山頂に展望はない。直下の権現社は健在だけど、北側の岩テラスは育ったヒノキに遮られている。

谷和権現社参道入口(8:37)

作業林道横断地点(8:57)

羅漢山、三倉岳など 権現山北東稜より(9:11)

権現山山頂の権現社(9:21)
来た道を戻り、564峰東尾根から嵐谷山へ取り付く。もう少し先で尾根筋に取り付く予定を、ヤブのない谷斜面に誘われて、あげくヤブコギでその尾根筋へ上り返す始末。でも、そこは里山、大したこともなく作業林道に出合う。峠から北に上り返して稜線に上がると、道があった。その道は565峰南尾根に続いており、ちょっと迷走。565峰のてっぺんは、東のバカ尾根に下らなくてはならない。鞍部に降りると明瞭な踏跡があり、上り返した支尾根分岐でまた迷走。主尾根の踏跡はヤブって、支尾根のほうが径ぜんとしているのだから…。

嵐谷山への取付(9:33)

作業林道の峠(9:55)

565峰山頂(10:17)

支尾根径との分岐(10:58)
主尾根の踏跡は、鞍部に降りると明瞭になる。ひと上りで嵐谷山の山頂に着く。マツと灌木の明るい山頂で、東面が薄くなって、樹木越しに傘山や河平連山などが眺められる。北尾根に下るとすぐ岩稜帯になって、その中に素敵な展望岩がある。大岩の乗ったテラス岩には、東北西270°の見晴しがある。傘山、河平連山、大野権現、大峯、勝成、吉和冠、三倉連山、羅漢山など。とりわけ、丸子山西の広い裸地が気にかかる。

嵐谷山山頂(11:11)

傘山など 嵐谷山山頂より(11:10)

嵐谷山北頂稜の展望岩(11:21)
丸子山、勝成、大峯など 展望岩寄り(11:17)
展望岩の下にも微かな踏跡はあるものの、ほとんどシダ・灌木のヤブ。登りだと難儀なことだろうけど、下りなので大したことはない。これが約550m続いて、架線工事作業道に飛び出した。道は尾根筋に続き、最後は作業林道に合流して県道289号に出た。おかげで、大楽ちん。30分は短縮できていると思う。この架線工事は、傘山の北尾根へ向かい、丸子山西の裸地に続いている。ひょっとしたら、あの裸地にはメガソーラーができるのかもしれない。県道を右(東)に取り、谷和口の先で大竹ゆめ倶楽部農園への道に入る。

架線工事作業道(11:49)

嵐谷山 308峰より(11:56)

県道289合流地点(12:07)
大竹ゆめ倶楽部農園入口(県289)(12:16)
下向井橋を渡った突当り右手が大竹ゆめ倶楽部農園のようで、スギ林の山裾に直進して丸子山南尾根末端に取り付いた。尾根筋に微かな踏跡はあるが、灌木や倒木で無いのと一緒。285峰に寄り道してみると、てっぺんには一息入れるのにおあつらえの大岩があった。樹間に嵐谷山などを眺めながら、至福の昼食タイム。

下向井橋東詰(12:18)

285峰山頂(13:10)
285峰の北尾根は踏跡が明瞭になって、乗越鞍部で丸子山案内の木札を見る。右(東)に下れば下向井橋と記されているので、どうやら丸子山登山ルートのようだ。以後、展望岩までは踏跡明瞭。岩の積み重なった展望岩のてっぺんに立てば、件の裸地や河平連山0号峰などが樹冠越しに眺められる。

乗越鞍部(13:23)

展望岩(13:46)
展望岩の手前あたりから、踏跡をシダが覆うようになる。404峰北頂稜は北面が開けて、丸子山や勝成などを一望できる。377峰南の鞍部で、ミツバツツジがシダヤブの稜線に彩を添えていた。

丸子山など 404峰北頂稜の展望地より(14:11)

377峰南の鞍部あたり(14:24)
丸子山南尾根の標高375mあたりが裸地になって開けている。この上からは、踏跡のありかもわからない本気のシダヤブになる。笠岩から悪戦苦闘すること約10分、ようやく丸子山のてっぺんに着く。灌木の茂る狭い山頂に、大岩が三つ四つ。三角点の立つところだけ、小さく空いている。大岩の上に立てば、河平連山や勝成を眺めることができる。北尾根へ下る。100m近く本気のシダヤブが続いたあとは、薄い雑木尾根になって楽ちん。しまいはスギ林の谷に降りて、日綜産業広島機材センター跡へ飛び出した。固く閉ざされた鉄門扉を乗り越えて、県道に出る。起点まであと500m。
笠岩(14:40) 丸子山山頂(15:01)

河平連山0号峰など 丸子山山頂より(15:01)

日綜産業機材センター跡(15:27)