周防大島オレンジロード(広域農道)ウォーク
 
単独 2019.03.02 
周防大島町棟畑(県道103の広域農道分岐)(7:03/13)→保慶の七不思議入口(7:33)→笛吹峠(7:43)→西ノ山トンネル東出口(7:59)→京ヶ迫トンネル東出口(8:16)→桜畑大橋(8:29)→源明分岐(8:36)→破線径分岐(9:04)→帯石観音分岐(9:17/27)→帯石観音(9:45/56)→県101の峠(10:03)→広域農道交差点(10:10)→延命の滝分岐(10:39)→東屋(11:06)→88石仏(11:46)→文殊口橋(12:15/41)→屋代方面分岐(12:50)→広域農道交差点(13:00)→荒神社(13:40)→妙見林道入口(13:45)→志度石神社(14:04)→妙見林道入口(14:19)→起点(14:42)

軌跡図
                                                            所要時間:7時間29分、歩行距離:33.5㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
瀬戸内アルプス山麓の道を周回した。周防大島町棟畑(むねばた)のオレンジロード分岐(県道103号大島橘線)に車を駐める。オレンジロードとは、周防大島町(かつての大島町、久賀町、橘町、東和町)を循環する広域農道の愛称で、一部(棟畑-安下間)は県道に昇格されている。その県道をたどり、笛吹峠を越える。素敵なハイウェイがはじまり、眼下に家房(かぼう)の家並み、右手に馬の背の稜線を見る。

広域農道分岐(東屋代棟畑)(7:15)

保慶の七不思議入口(7:33)

笛吹峠(7:33)

馬の背 笛吹橋より(7:49)
家房トンネルを抜けると、河津桜が八分咲きで迎えてくれ、その並木は野畑トンネル西出口まで続いた。見ごろで、一足早い花見に大満足。長ーい京ヶ迫トンネルは、風の道。まるで木枯らしのような冷たさだ。東出口へ抜けるころには、手がかじかんでいた。笹峠橋、小深山(こみやま)橋、天ヶ畑(あまがはた)橋、桜畑(さくらばた)大橋、立野橋、源明大橋、土蔵橋、古道橋と、高架が続いて源明分岐に至る。車の往来は少なく、道中の眺めに申し分なし。が、農道あがりのためか、展望所はない。なので、この佳さはウォーカーにしか味わえない。源明分れの200m先で分岐し、県道は安下庄港方面へ下っていく。左のオレンジロードに入ると、宮川の谷を横手に大きく回り込んで、嵩山の南面を東に向かっていく。

河津桜並木 西ノ山トンネル西出口より(7:55)

京ヶ迫トンネル東出口(8:16)

傘山、源明大橋など 天ヶ畑橋より(8:26)

源明山北尾根 土蔵大橋東詰より(8:34)

源明分れ(8:36)

安下庄港方面分岐(8:38)
左手に長閑な安下庄の港が開けてほどなく、岩屋権現への破線径取付に再会。さらに750mほどで四つ辻に出合う。オレンジロードは、山襞に沿って直進、県道4号たちばなトンネルの上を通ったあと、日前(ひくま)方面と東和町方面とに分かれる。右に下れば安下庄港、この際、左に取って帯石(おびいし)観音経由でオレンジロードを短縮した。嵩山東面の山襞に沿うこの道は、けっこうな急坂。10分ほど上ると東面が開けて、すぐ下にオレンジロード、その先に日前の家並みや飛瀬島(ひせじま)が見える。勾配はさらにきつくなり、ひと汗かいて帯石観音に着いた。石庭の上に建つ立派な本堂は曹洞宗の普門寺で、帯石観音は本堂右奥に隠れている。呼名の由来は、毘沙門堂が帯模様のある巨岩に抱かれていることによる。こちらは古く、説明板には、弘仁2年(812)の創建にして、本尊は千手観音、不動明王、毘沙門天とある。車道に戻り、さらにひと汗かいて県道101号嵩山久賀線に合流し、峠を越える。

安下庄港 傘山南西麓より(8:59)

岩屋権現へ至る破線径取付(9:04)

帯石観音分岐(9:19)

普門寺(帯石観音)(9:45)

帯石観音(普門寺)本堂(9:52)

県道101号嵩山久賀線の峠(10:03)
ひと下りでオレンジロードと交差、左のオレンジロードに入る。これよりオレンジロードは、嵩山の北面から嘉納山、文殊山の山麓を周回していく。めったに車や人に出会うことのない、広い農道を黙々歩く。畑能庄(はたのうしょう)の交差点で「延命の滝」の案内標識をみて寄り道したけれど、その所在の分からない道のりに嫌気がさし、半ばで引返す。

県道101とオレンジロード(広域農道)の交差点(10:09)
延命の滝分岐(10:39)
久賀の町並みが見下ろせる中瀬田(なかせだ)地区の南で、東屋に出会う。河津桜の植栽されたオレンジロードで唯一の展望休憩所、と言ってよいと思う。山側に「一の井出取水口」への道が分かれている。

東屋(11:06)

久賀の町並み 東屋より(11:07)
流田川、椋野川の谷を渡って小屋原(こやはら)地区へ。椋野分岐でたくさんの石仏に出会う。50体は優にあると思う。地蔵尊の祀られた祠の中に88石仏の立札が添えられていた。丁寧に数えても、88体には及ばないと思うけど…。うーん、広域農道整備の折、一帯にあった石仏を集めて安置したものなのだろうか。旧大島町の東三蒲に入ると、飯ノ山や琴石山が見えてくる。三蒲川の谷へ下り、文珠口橋の東詰で昼食。オレンジロードはこれより西三蒲側の山襞に沿い、飯ノ山南東鞍部で文殊山分水嶺を越えている。が、それをたどる元気はすでになく、ずっと手前にある先小田(さきおだ)越えの間道へ短縮した。

88石仏(11:46)
飯ノ山、琴石山など 東三蒲の広域農道より(12:07)

文殊山 文珠口橋東詰より(12:15)

屋代方面分岐(12:50)

小松屋代簡易水道大島第2配水池(12:57)

広域農道交差点(13:01)
文殊山の南西面に出て新川の谷を渡るころには、右手(東)に頂海山の稜線が連なり、いよいよ終盤。荒神社を過ぎてほどなく、左に林道妙見線が分かれる。たどれば志度石神社、この際寄り道してみることに。コンクリート舗装の坂道を約500m、林道は終わって、右に石段参道、左に女坂が分かれる。

頂海山 神領北の広域農道より(13:26)

荒神社(13:40)

林道妙見線入口(13:45)
林道妙見線終点(13:53)
右の石段参道は、なんと487段あるらしい。妙見社の呼名に違わず、東に向かったあと北辰に転じてひと上り、ようやく拝殿にまみえる。境内の樹間に、容よく頂海山がおさまっている。本殿は、銅板葺きの立派なもの。きれいに手入れされている様子から、島民の信仰の厚さがうかがえる。女坂経由でオレンジロードに戻り、自光寺川の右岸から源明山、自光寺川に架かる岡田橋から大堰堤越しの嘉納山を見納めて、起点に還った。

487段の石段参道(13:54)

志度石神社(14:04)

源明山 自光寺川右岸の広域農道より(14:31)

自光寺川の大堰堤、嘉納山など 岡田橋より(14:33)