経小屋山(きょうごややま)奥滝山(おくたきやま)馬ノ口山(うまのくちやま)中津岡山(なかつおかやま)帆柱山(ほばしらやま)
 
単独 2019.01.13 
JR五日市駅(7:16)⇒JR大野浦駅(7:34/39)→林が原の取付(7:50)→大岩(8:47)→登山道(9:15)→乗越鞍部(9:18)→展望岩(9:48)→宮浜ルート展望岩(9:58)→展望東屋(10:05)→経小屋山(10:14)→駐車場広場(10:47)→展望地(10:55)→林道経小屋線(11:14)→林道森ヶ谷線分岐(11:22)→県道289(11:46)→中津岡山取付(11:48)→展望地(12:18)→547峰(12:27)→馬ノ口山(12:59)→奥滝山(13:06)→ロックガーデン(13:08/32)→馬ノ口山(13:39)→分岐(13:48)→中津岡山(14:00)→帆柱山(14:34)→帆柱峠(14:45)→林道近角線→JR大野浦駅(15:59/16:06)⇒JR廿日市駅(16:20)

軌跡図
                                                            所要時間:8時間20分、歩行距離:20.5㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
廿日市市の里山歩き。経小屋山から、北に帆柱山までつないだ。JR大野浦駅を7時39分にスタート。経小屋山へは、宮浜ルートの一つ東側の尾根を上ってみることにする。取付は、駅前から10分ほどの、林が原二丁目山ぎわの駐車場横の小道。天気は好晴、素敵な山行日よりだ。道は広島岩国道路の橋梁を潜ったあと、砂防堰堤天端を渡って右岸に続いていた。一方、期待していた地理院地図の破線径は、左岸尾根に見当たらない。こにきて、宮浜ルートに変更するわけにもいかず、ヤブ尾根に取り付く。

廿日市市林が原の取付(7:50)

取り付いてすぐの小道(7:53)

広島岩国道路の橋梁下(7:54)

左岸尾根への取付地点(7:56)
すぐ、サルトリイバラまじりのコシダが繁茂して、大ヤブコギがはじまる。かつての山道らしき踏跡も認められるが、もはや無いのと一緒。やがて、右横手から左横手への乗越径に出合う。この際、尾根筋を頑張ったのはよいが、ほどなく大岩に行く手を阻まれる。念が入ったことに、続いて二つ。下側の大岩には、RCCボルトが打たれていた。古いものだけれど、なんとマニアックな人がいることか。僕なんかまるでヒヨコ。ともあれ、岩ぎわのシダヤブを這い上がり、必死で抜けた。さらにひとヤブ漕いで、ようやく主稜線の登山道に飛び出す。もう、フラフラ。取付から1時間25分を要する有様。まだ先は長いが、これからはルンルンだ。ひとくだりで乗越鞍部に降りると、左手から彼の径が上ってきていた。

コシダが繁茂するヤブ尾根(8:17)

尾根筋に立ち塞がる大岩(8:47)

城山と経小屋山をつなぐ主稜線の登山道(9:15)

乗越鞍部(9:18)
乗越鞍部から30分ばかり上ると、岩稜になって北面が開ける。ほどよい展望岩があり、これから向かう奥滝山から中津岡山の連なりを一望できる。そして、後背に大峯、西大峯、北西に広島湾など。そこから約150mで、経小屋山東肩の宮浜ルートに合流する。左50mのところに展望岩があり、宮島を俯瞰できる。

奥滝山、中津岡山など 登山道展望岩より(9:49)

宮島 宮浜ルート展望岩より(9:58)
戻って経小屋山周遊歩道に入り、展望東屋(南展望台休憩所)へ寄り道。眼前の眺めに癒され、一息入れる。そこから10分足らずで頂上芝生広場に着く。てっぺんの三角点にタッチして、周遊歩道を左回りにたどる。少々荒れたところもあるが、難なく「さくら園」西の駐車場広場に降りた。トイレの裏手から取り付いて、南に大きく蛇行する経小屋林道の短縮を試みる。

展望東屋(10:05)

経小屋山山頂(10:13)

経小屋山の三角点(10:14)

駐車場広場(10:49)
踏跡があり、稜線へ上がった左手西面で素敵な展望地と出会う。北方180度に、傘山、河平連山、三倉岳、奥滝山、権現山、大峯山が広がり、彼方に羅漢山から吉和冠山の西中国山地を見渡せる。良かったのはここまで。北へ乗り越す踏跡はなく、ウラジロシダの生茂るヤブ斜面に突っ込んで経小屋林道へ降りた。200mの下りに17分を要す。上りだと、さぞかし難儀なことだろう。あとは楽ちんな林道歩き、約35分で県道289号栗谷大野線に出た。松ヶ原方面に70mほど行き、右手の白い手すり付の歩道に取り付く。

河平連山など 駐車場広場北の展望地より(10:55)

ウラジロシダが生茂る短縮ルート(11:07)

経小屋林道への飛出し地点(11:14)

中津岡山取付(県289)(11:48)
30分ばかり上ったところが風化帯になって開け、南面180度の展望地。眼下に太陽光発電所と清掃センター、その後ろに経小屋山、傘山などが広がる。さらにひと上りで547峰、展望はない。マツ雑木林のアップダウン尾根道が約30分続いて、馬ノ口山(567峰)に着く。奥滝山への分岐点で、ここも見晴しはない。

傘山(右)など 547峰南の展望地より(12:18)

経小屋山など 547峰南の展望地より(12:18)

547峰山頂(12:27)
馬ノ口山の奥滝山分岐(13:00)
分岐ピークから南西に尾根道をたどれば、ひと息で奥滝山の山頂に立てる。東面が懸崖になって、指呼の間に馬ノ口山、南東に城山や宮島を眺めることができる。西面の径に入るとすぐ、ロックガーデンに出る。広い懸崖テラスで、西方180度に展望が愉しめる。バナナ弁当を食べながら、廿日市、大竹の山々に親しむ。馬ノ口山に戻って主稜線を中津岡山へ。途中、527峰への分岐には侵入止の枯木が積まれていた。これは妹背の滝に下る尾根で、5年前に歩いたがそう難はない、と思う。

奥滝山山頂(13:06)

527峰、城山など 奥滝山山頂より(13:07)

羅漢山など ロックガーデンより(13:31)

527峰分岐(13:48)
527峰分岐から中津岡山まではひと息。マツ雑木に囲まれた山頂に展望はない。東尾根に踏跡が続いている。西頂稜に帆柱山への分岐があり、戻ってこの道に入る。

中津岡山分岐(13:52)

中津岡山山頂(14:04)
横手から主稜線沿いの道となり、やがて帆柱山の山頂に達す。途中、山頂南東面に懸崖を見る。枝葉越しではあるが、白っぽいみごとなもの。山名の由来は、この懸崖によるのかもしれない。山頂からこの懸崖へ下る踏跡は見あたらず。早々に次回へ回すことにして、北尾根の道を下る。帆柱峠の登山口まで10分とかからないが、そこからは長ーい車道歩きのはじまりである。起点のJR大野浦駅まで、6.9㌔1時間12分の道のり。

帆柱山山頂(14:36)
帆柱山登山口(14:47)

林道矢草線分岐(14:54)

JR大野浦駅(15:59)