八幡岳(はちまんだけ)龍ヶ岳(たつがたけ)山口尾(やまぐちお)(朝日ヶ岳(あさひがだけ))
 
単独 2018.11.23 
三谷山登山口の北(三谷山森林公園)(7:20/29)→八幡岳南尾根取付(7:35)→192峰(8:18)→八幡岳登山道(8:53)→八幡岳(9:30)→324.3峰(9:45)→八幡岳(10:03)→北方稜線取付(10:10)→図根三角点(10:39)→山道(図根三角点)(11:17)→ノハナショウブ自生地(11:24)→龍ヶ岳(12:15)→林道(12:33)→ノハナショウブ自生地(12:42)→図根三角点(13:38)→山口尾(13:38/14:01)→418峰(14:15/17)→林道松ヶ谷線(14:28)→2号砂防堰堤(14:55)→松ヶ谷神社(15:11)→新峪堰(15:45)→起点(16:04)

軌跡図
                                                            所要時間:8時間35分、歩行距離:17.6㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
前回(http://www.anoyama-konoyama.net/181115.html)の続き。八幡岳の北に連なる山口尾と、その左(西)にちょこっと顔を覗かせている龍ヶ岳を訪ねた。三谷森林公園の三谷山登山口北側の駐車帯に車を駐める。南に下り、奥伏野橋南詰から右手の林内散策路に入る。木橋を渡ってすぐ、八幡岳南尾根の末端へ取り付く。はじめ踏跡があるので気をよくするが、くくり罠のためのものですぐに消失。イバラ混じりの雑木林に、たびたびシダが繁茂して、楽ではない。でも、要所には愉快な岩稜があり、眼下に佐波川段丘の田園風景が開けて、そう悪くもない。取付から1時間20分を要して八幡岳登山道に飛び出した。

三谷山登山口(三谷森林公園)の北(7:29)

三谷森林公園林内散策路分岐(7:32)

八幡岳南尾根取付(7:35)

192峰南肩(標高160mあたり)(8:11)

八幡岳南尾根 標高220mあたりの展望岩より(8:48)

八幡岳登山道合流地点(8:53)
楽ちんな登山道をたどって、八幡岳に向かう。途中、西峰南面のスラブ岩壁や本峰東稜の岩塔と三角点ピークの様子をゆっくり眺め、今回はちょっとディープな稜線漫歩。八幡岳山頂の岩の上から、北を眺めやる。山口尾の右奥に連なるのは真田ヶ岳、彼方の大きな山体は石ヶ岳、と同定。東尾根を下って、324.3峰までピストン。この稜線は、コシダや灌木が茂っているけど明瞭な踏跡がある。中高木のない見通しのよい岩稜で、稜線漫歩が楽しめる。とりわけ、眼下に広がる鈴屋地区の田園風景は美しい。八幡岳山頂に戻って、西肩から北方稜線に取り付く。

八幡岳 八幡岳の西峰より(9:19)

八幡岳山頂(9:30)

324.3峰 八幡岳東頂稜の岩塔より(9:35)

八幡岳 324.3峰山頂より(9:45)

鈴屋地区の田園 324.3峰山頂より(9:45)

八幡岳北峰稜線取付(10:10)
はじめ踏跡はないが、すぐにピンクテープの付いた切り開き径が現れる。ほどなく、西面がマツの植林地になり、尾根際に踏跡が続く。315峰(GPS標高)で図根三角点に出会う。さらに高度を上げていくと、顧みる見晴しはよくなり、八幡岳北面や三谷川右岸尾根が一望できるようになる。マツの植林地に混交する闊葉樹がみごと。

図根三角点(H315)(10:39)

八幡岳 北方稜線標高345mあたりより(10:53)
図根三角点ピークから15分のところで、開けた植林地は終わる。ヤブ尾根になるが踏跡はあり、しまいに切り開き径が現れて、図根三角点の立つ市境尾根の道に合流した。左に取り、龍ヶ岳に向かう。道はすぐ市境から北に外れて、畑地&休耕地の谷間に降りた。道は少し先で終わる。右手の尾根に取り付いて西にたどり、分岐ピークを北に転じて龍ヶ岳に向かう。しっかりヤブ尾根だが、ところどころで古いピンクテープを見かける。マニアックな人は、他にもいるものだ。龍ヶ岳に近づくと雑木林も薄くなり、鞍部からひと上りで山頂に着いた。雑木が茂るだけで、何にもない。ヤブ尾根を戻るのはウンザリなので、東尾根へ下ってみる。

図根三角点(H400)(11:17)

ノハナショウブ自生地がある畑地&休耕地(11:24)

龍ヶ岳南尾根標高425mあたり(12:00)

龍ヶ岳山頂(12:15)
ひと下りすると、左手に土石流復旧谷が開けた。これ幸い、まだ灌木のまばらな谷斜面を横手に下り、難なく防災無線中継局管理道に出る。谷には2基の砂防堰堤が渡されているが、まだ土砂の溜まった様子はない。管理道を南に約250mのところで右の径に入ると、先ほどの畑地&休耕地の中にノハナショウブ自生地があった。花期の6月半ばに、再訪してみたいものだ。来た道に合流して、図根三角点のある尾根分岐に戻る。道は、約80m先で右(東)の支尾根に下っている。ヤブの市境尾根に突っ込んで15分も辛抱すると、切り開き道が現れて、ほどなく宮の馬場(みやのばば)からの破線道(と思われる)に出合う。よい道になって15分、ようやく山口尾のてっぺんに着いた。ちなみに、地元でこの山は朝日ヶ岳と呼ばれている。

龍ヶ岳東面の土石流復旧谷(12:23)

龍ヶ岳東面の土石流復旧谷の砂防堰堤2(12:28)
砂防堰堤1 山口尾防災無線中継局管理道より(12:34)
ノハナショウブ自生地入口(12:39)

ノハナショウブ自生地(12:43)

山口尾(朝日ヶ岳)山頂(13:38)
平坦な山頂は樹木に囲まれているが、東面に切り開きがある。奈美方面を眺めながら、遅い昼食をとる。よい道が、西尾根と北尾根に下っている。西尾根のそれがメインルートのようで、たどれば防災無線中継局の管理道に出るのだろう。この際、北尾根の道を下る。こちらも地籍調査杭の立つ、とても快適な道。広く切り開かれた418峰で、まだ新しい図根三角点に出会い、苦もなく林道松ヶ谷線に出た。

山口尾北尾根の道(14:06) 

418峰山頂(14:15)

松ヶ谷渡渉地点(14:27)

林道松ヶ谷線(14:28)
林道は、約1.3㌔下できれいなコンクリート舗装路になり、右手の松ヶ谷川に大砂防堰堤が2号、1号と続く。この谷は、平成21年7月の豪雨災害に伴う緊急砂防事業地のようだ。奈美の松ヶ谷神社にお参りした折、境内下の園地で「豪雨災害を忘れなたために」の碑に出会い、身にしみる。県道に出て、新峪堰(しんかけぜき)、矢筈ヶ岳北尾根の山上山(さんじょうさん)などをめぐりながら、ポレポレ起点に還った。

松ヶ谷川2号砂防堰堤 林道より(14:54)

松ヶ谷川1号砂防堰堤 林道より(15:00)

松ヶ谷神社(15:11)

新峪堰(15:45)