三郡山(さんぐんざん)五万城山(ごまんじょうやま)鍋坂山(なべさかやま)
 
単独 2018.11.10 
亀嵩梅木原(7:31/43)→総光寺(8:00)→春田神社元宮(8:27)→上分西コース入口(8:32)→林道終点(8:47)→分岐(8:56)→長寿の滝(9:09)→稜線鞍部(9:35)→三郡山(9:57)→661峰(10:32)→乗越鞍部(10:53)→716峰(11:14)→五万城山(11:49)→703峰(12:37)→鍋坂山(12:57/13:30)→石仏(13:36)→登山口(13:54)→大仁広域農道→起点(14:50)

軌跡図
                                                            所要時間:7時間6分、歩行距離:17.6㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
奥出雲町亀嵩(かめだけ)の北に連なる三郡山から鍋坂山までの尾根歩き。梅木原(うめきはら)交差点を北に約150mの、大仁(おおに)広域農道非常駐車帯に車を駐める。R432に出て広瀬方面へ向かい、亀嵩算盤の角から左の町道に入る。針葉樹にモミジが映える総光寺の叢林が、なんとも美しい。三郡山の稜線を眼前に北上していくと、25分で上分(かみぶん)の亀嵩農免道との交差点に出る。右に取ってすぐ、左手の里道を上がれば、上分東コース登山口があるらしい。この際、農免道を横切り、春田神社元宮の前を通って、上分西コースへ向かう。入口の交差点に、軍人馬場の表示があった。何だろう。

亀嵩梅木原の大仁広域農道非常駐車帯(7:44)

瑞洞山総光寺(8:00)

春田神社元宮(8:27)

上分西コース入口(8:32)
西湯野川の左岸に続く舗装林道をたどる。入口から約600mのところ(西湯野川右岸)に駐車場があり、三郡山自然観察路案内図の看板が立っている。林道はほどなく、鉄板橋で左岸に移る。この鉄板橋、軽トラでもギリピンの粗末なもので、車が通るのはまず無理。なのに、舗装林道はさらに190mばかり続いている。林道終点で谷は二俣になり、右谷の踏跡に長寿の滝経由の案内標識がある。この踏跡に茂る灌木・雑草は相当なもので、ちょっと突っ込む気にはなれない。明瞭な左谷の道に入る。100m先で右手の尾根へ転じ、ひと上りしたところへ長寿の滝からの横手道が合流している。

林道の駐車場(上分西コース)(8:42)

林道の鉄板橋(8:43)

林道終点(8:47)

長寿の滝分岐(8:56)
ともあれ、ササヤブの横手道に入ってみる。次第に道は判然としなくなって、西湯野川の右谷に出た。そこは長寿の滝落口の上で、左岸を木登りで滝直下に降りる。右岸を木登りで登り返すと道があり、先の横手道と合わさった。かつての滝経由道のようだ。ちなみに滝は、下段スラブ10m、上段5mの二段滝だが、灌木が邪魔をして全体を見渡せない。尾根の登山道に戻って18分、約600mで稜線鞍部に上がる。よく踏まれた道が東の尾根に続いて、約20分で三郡山のてつぺんに着いた。平坦な山頂には、休憩ベンチ、山座同定指示盤などが整備されている。少々灌木が遮るものの、四周の眺めは素晴らしい。北面に大出日山(おおしびやま)、天狗山、星上山(ほしかみやま)、京羅木山(きょうらぎさん)、南面に船通山などを同定するが、伯耆大山、吾妻山、大万木山などは霞の中。

長寿の滝(9:09)

稜線鞍部(9:35)

三郡山山頂(10:01)

天狗山、京羅木山など 三郡山山頂より(10:07)
稜線鞍部に戻って661峰へ上り返し、境界尾根を鍋坂山へ向かう。マツ雑木の疎林尾根には踏跡があり、ササも腰下で薄く、難はない。661峰から20分ほどの鞍部は南面がヒノキ林で、道が乗り越している。鞍部の二本杉の片方の根元に石仏が寄りかかっていた。たぶんお地蔵さまだと思う。かつては上久野と亀嵩をつなぐ峠道で、里人が利用していたのかもしれない。

661峰山頂(10:32)

乗越鞍部(10:52)
ヒノキ林は716峰の東肩でふたたびマツ雑木林になり、踏跡にはササと灌木が茂る。サルトリイバラやクモの巣に悩まされるようなことはなく、楽ちんなのだが、それでも鞍部から五万城山の山頂まで約1時間を要す。五万城山の三角点は、ススキの生えた平坦地の真ん中にあるが、周りは雑木に囲まれて展望はない。

716峰山頂(11:14)

五万城山山頂(11:49)
なぜか、五万城山から703峰までの踏跡は明瞭で、ときおり樹間に塩田大山や大仁広域農道が垣間見える。703峰に展望はなく、過ぎると次第にササの密度が増してくる。最後の上り返しは、ヤブになって鍋坂山の頂上広場に飛び出した。そこは桜の植栽された草原で、四周の見晴しはとてもよい。あいにく遠くは霞んでいるが、たどってきた三郡山からの稜線は鮮明で、北面眼下に生山城(いきやまじょう)の懸崖、南面に城山(じょうやま)の電波塔などが確認できる。お結び弁当を食べて、西尾根の道へ下る。

703峰山頂(12:37)

鍋坂山山頂(13:00)

三郡山、五万城山など 鍋坂山山頂より(13:02)

生山城、塩田大山など 鍋坂山山頂より(12:59)
平坦な頂稜道が70mばかり続いたあと、急坂になって尾根肩鞍部に降りる。スギの老樹の根元に地蔵尊石仏が祀られており、道は南面の谷へ下っていく。境界尾根にも茂った踏跡がある。ほどなくハシゴや丸木橋などの整備された谷道になり、稜線から15分で大仁広域農道に出た。右に取ってすぐ里道に入り、琴枕奥橋まで短縮。そのあとは、五万城山から鍋坂山の稜線を左手に顧みながら、広域農道をポレポレたどる。やがて、深秋の日差しを受けて明るい玉峰山が眼前に広がり、ほどなく起点に着いた。

稜線分岐に祀られている石仏(13:36)

鍋坂山登山道標高555mあたり(13:45)

鍋坂山登山口(13:54)

玉峰山(左奥) 起点北西の大仁広域農道より(14:46)