堂床山(どうとこやま)可部冠山(かべかんむりやま)小掛山(こかけやま)
 
単独 2018.10.20 
明神峠(R261)(7:15)→取付(7:20)→縦走路(7:53)→堂床山(8:51/9:03)→西冠山(9:55)→冠山(10:11/23)→可部峠(9:29)→長助茶屋跡(10:34/39)→可部峠(10:44)→のぞき岩(10:50)→展望岩(10:58)→大掛・小掛別れ(11:14)→小掛山(11:27)→たいどう彫刻村林道の峠(12:44)→破線径取付(13:13)→大掛山南尾根の鞍部(13:37:42)→林道終点(13:54)→石見街道(14:09)→御神水(14:14)→R261(14:28)→起点(14:53)

軌跡図
                                                            所要時間:7時間37分、歩行距離:19.5㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
明神峠からたいどう彫刻村林道の峠まで、陰陽分水嶺を再訪。明神ハイツ入口交差点の角に車を駐める。東へ250mばかり上がったところから、右手の尾根に取り付く。

明神峠の明神ハイツへの入口(7:15)

分水嶺尾根への取付(7:20)
尾根には踏跡があり、30分ほどで堂床山・可部冠山の縦走路に上がる。この際、堂床山までピストンすることに。右(南西)に取るとすぐ、明神ダムを眼下にできる展望地がある。花色の湖面がキラキラ輝き、その後背で白木山がなだらかに尾を引いている。

堂床山・可部冠山縦走路(7:53)

明神ダムダム 展望地より(7:54)
マツ・雑木林のよく踏まれた尾根道は、心地がよい。やがて、685ピーク南の鞍部に至る。西面が開け、牛頭山、滝山など安佐北、安芸太田の山々を見渡すことができる。このあと尾根の勾配は次第に増していき、最後の急坂を登りつめれば、堂床山の山頂。雑木疎林の平坦な山頂に展望はない。道は、東の加賀津ノ滝と南の中電研修センターへ下っている。西にも踏跡らしきものがあるので、谷和方面への破線径は健在なのかもしれない。南尾根ルートをちょっとたどってみるが、悪くはない。縦走路を戻り、可部冠山へ向かう。途中の南原峡への分岐ピーク(721峰)を西冠山と呼ぶらしいが、表示もなく展望もなく、通過の山である。

牛頭山、滝山など 685P南の展望地より(8:31)

堂床山山頂(8:51)

堂床山南尾根ルート折返し地点(8:59)

西冠山山頂(9:55)
堂床山から70分近くを要して、可部冠山の山頂に到着。天気は好晴、大岩の上に立って、素敵な眺めをひとりじめ。北面、西面は灌木に遮られているが、あとの方面はより取り見取り。北東からぐるっと、小掛山、叶木山(かんのきやま)、鷹ノ巣山、白木山、阿武山(あぶさん)、そして堂床山など。

可部冠山山頂(10:11)

備前坊山 冠山山頂より(10:12)

鷹ノ巣山、カンノキ山など 冠山山頂より(10:12)

小掛山 冠山山頂より(10:13)

堂床山 冠山山頂より(10:14)

可部市街、阿武山など 冠山山頂より(10:15)
一息入れて北尾根の道を下ると、5分で可部峠。石見街道一里塚跡の石柱が立てられ、冠山側へ7m上がったところに塚があったと記されている。本地側約250mの長助茶屋跡へ寄り道。以前草ぼうぼうだった跡地はきれいに刈り払われ、石見街道や峠の茶屋などの説明板も新しくなっていた。屋敷跡はずいぶん広く、参勤交代の浜田藩主や管内下見の浅野藩重臣たちが休憩する床座付きの客間があったという。

可部峠(石見街道)(10:30)

長助茶屋跡(10:34)
可部峠に戻って、分水嶺をひと上り。のぞき岩に出会う。巨岩の間におさまる冠山は、マツ・雑木の狭間へちょこっと顔出し。さらにひと上りした展望岩は、樹冠越しではあるが堂床山まで見える。マツ・雑木があと2m低かったら、それは素敵な眺めなんだけれど…。

冠山 のぞき岩より(10:52)

堂床山、冠山 展望岩より(10:59)
展望岩から約700mの、大掛・小掛別れと呼ばれる分岐ピークで、分水嶺は東に向かう。右の道へ下った鞍部には、「小掛湿原(アカシバの池)」の札が立っている。鞍部の南側が湿地になっているが、湿原の様相には程遠く、特段の植生があるようにも見えない。そもそもアカシバとは何?アカシデそれともアクシバの間違い?ヤマコウバシのことをアカシバと呼ぶ地もあるそうだが…。僕には、それらのいずれも特定できなかった。うーむ。

大掛・小掛別れ(11:14)

小掛湿原(11:17)
鞍部を上り返して10分、小掛山のてっぺんに着く。闊葉樹疎林の道端に四等三角点が立っている。市境尾根の道は、これより南東に転じて中倉峠へと下っていく。分水嶺は、南東頂稜で東に分かれる。踏跡があり、大したヤブもなく楽ちんなのだが、分水嶺筋を見きわめるのは楽にない。右に左に迷走しながら、市境尾根の分岐から70分近くを要して、たいどう彫刻村林道の峠に出るという有様。途中、峠の手前で上畑側の造成地が太陽光発電所になっていたのにはびっくり。

小掛山山頂(11:27)

分水嶺分岐(11:37)

分水嶺標高575mあたり(12:24)

千代田高原太陽光発電所(12:29)
林道を西(左)にたどる。5分も下ると、右に左に分岐する。いずれも荒れており、バイクの轍がある。ダートコースとして親しまれているようだ。ここは、広くてまともな道を選ぶのがよい。やがて、伊勢坊谷へ越える破線径が分岐する谷間に降りる。破線径の取付は明瞭でないが、谷筋へ踏み込むと径があった。

たいどう彫刻村林道の峠(分水界)(12:44) 

たいどう彫刻村林道(12:50)

たいどう彫刻村林道(13:09)

たいどう彫刻村林道の破線径取付(13:13)
谷の右岸はヒノキ林で、破線径に沿ってシカ防護ネットが張られていた。やがて径を失うが、難なく大掛山南尾根の鞍部に上がる。以前、乗り越して谷沿いに下り、石見街道に出たことがある。踏跡はあると思うのだが、この際、現在進められている林道(林業専用道)の敷設状況を見てみることに。で、谷の左岸を横手に下って、林道の終点に降りた。けっこう大変だったが、あとは楽ちんそのもの。石見街道に合流し、御神水をめぐって新光(にいみつ)に出る。起点まで、あと2㌔の道のりだ。

破線径に沿うシカ防護ネット(13:17)

大掛山南尾根の乗越鞍部(13:41)

 林道(林業専用道)終点(13:54)

林業専用道分岐(石見街道)(14:10)