岩淵山(いわぶちやま)感応山(かんのうざん)
 
単独 2018.09.05 
サンピアゆき(佐伯区湯来町大字和田)(6:58/7:04)→R488→石ヶ谷峡入口(7:30)→観音堂(7:46/53)→石ヶ谷川左岸尾根(8:05)→378峰(8:16)→地籍図根点V1105(8:37)→岩場(8:54/9:26)→地籍図根点M1?(9:33)→654峰(9:40)→781.3峰(10:20)→インゼル岩稜(10:31)→地籍図根点D15(10:57)→乗越(10:16)→地籍図根点D14(11:24)→岩淵山?南東尾根(11:27/50)→岩淵山東峰(12:05)→展望処(12:08)→感応山(12:37/58)→スポーツセンター分岐(13:14)→大師堂(13:24)→湯の山神社(13:26)→うたせの湯湯元入口(13:38)→貯水槽(13:54)→運動広場(13:59)→起点(14:10/20)

軌跡図
                                                            所要時間:7時間05分、歩行距離:12.1㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
沢は寒そうなので、のんびり里山歩き。湯来の石ヶ谷川左岸尾根を上り、岩淵山から岩淵谷川左岸尾根を下った。広島市湯来福祉会館「サンピアゆき」の駐車場に車を置かせていただき、R433を西にたどる。菅沢で石ヶ谷峡への道が右(北)に分かれる。石ヶ谷峡へは石ヶ谷川左岸の道を行けばよいのだが、うっかり、右の広い道を上がる。ログハウストイレ&Ⓟの手前で「丸子山憩いの森」の案内板を見て、後戻り。

サンピアゆきⓅ(7:04)

丸子山憩いの森入口のトイレ(7:34)
R488との分れ(石ヶ谷峡入口)から約650m、右手に観音堂があり、道は未舗装になって林道石ヶ谷線がはじまる。石ヶ谷川左岸尾根への山道が、観音堂の右からスギ林の中を上がっている。南側の石ヶ谷荘駐車場からの道は、草生して取付が分かりにくい。露に濡れるし、敷地の中を通るので、観音堂横の道のほうが、だんぜんよい。が、早々に「関係者以外入山を禁止」の看板に出会う。うーん、そこを何とか。通らせてください!

観音堂(林道石賀谷線起点)(7:47)

観音堂(7:50)
220mばかりの上りに11分を要し、ヘロヘロになって稜線道に上がる。急なので超スローペース。もはや、以前のような山歩きはできないということか。この際、南尾根のようすを、ちょっこし地域研究。378峰を過ぎても尾根道は明瞭で、間違いなく「丸子山憩いの森」の取付道へ合流している。はなからこのルートを取れば、軌跡も美しいし、楽ちんだったのに。次回は、ぜひこのルートを歩かせていただこう。

石ヶ谷川左岸尾根の道(8:05)

378峰山頂(8:16)
観音堂からの分岐に戻って、北にひと上り。小ピークで地籍図根三角点に出会う。測点名はV1105。GPS高度計によると、標高は414m。さらに10分、次の肩に上がると、樹間にこれから向かう峨々とした岩稜が見えてくる。

地籍図根三角点V1105(8:37)

岩場の稜線 南の稜線(標高433あたり)より(8:47)
ほどなく傾斜は増して、岩場ルートがはじまる。岩はよく乾き、鎖やロープがフィックスされているので、見た目ほどのことはない。山靴がよく使いこまれ、ちびているので、フリクションが効かず滑るときもあり、慎重に。ロープや鎖に依らず、フリーで愉しく登る。と言っても、約140mの核心部に30分を費やすという有様。でも、攀じる岩場は終始開けていて、足下に石ヶ谷川左岸尾根、西に湯来冠山、南に阿弥陀山、東に東郷山など、広がる景色は絶佳。

岩場その1(9:00)

岩場その2(9:07)

岩場その3(9:14)

岩場その4(9:18)

丸子山へと流れる石ヶ谷川左岸尾根(9:10)

阿弥陀山山塊 岩場の上端より(9:25)
岩稜を登りきった肩に、地籍図根三角点が立っている。表示板の半分が欠けて、測点名M1の右が読み取れない。南面180度に遮るものはなく、一息入れるには絶好の展望台である。上の654峰は岩峰で、北面が崖になっているため、西面を巻く。ふつうのマツ・雑木の尾根道になり、やがて781.3峰の山頂に着く。西面が開け、北に天上山を眺めることができる。少し西に目を転じると、天上山から西に流れる市境尾根の後背に恐羅漢山や深入山などを同定できる。北尾根に下ると、インゼル岩稜になって東面が開け、湯来土地開発の採石場や工事中の広島市最終処分場を俯瞰できる。そのインゼル岩稜は、両サイドに灌木が育ち、かつてのようにミニ「蟻の戸渡り」と呼ぶには気が引ける。

地籍図根三角点M1?(9:33)

781.3峰山頂(10:20)

天上山 781.3峰山頂より(10:21)

インゼル岩稜(10:32)
アップダウンを繰り返しながら、ゆるやかに高度を下げていく。インゼル岩稜から約20分、東西に細長い764mピークで道が分かれる。左(西)の道を選ぶと、ほどなく地籍図根三角点D15に出会う。道はそこで行き止まり、展望もない。分岐に戻って、北尾根の道を下る。ほどなくマツの樹間に、これからたどる岩淵山南東尾根を垣間見る。東峰の後背に連なるのは笹ヶ丸山、その彼方に龍頭山が霞んでいる。

地籍図根三角点D15(11:24)

岩淵山東峰 D15峰の北東頂稜より(11:03)
10分ひと下りで鞍部に降り、ほどなく道が左右に分かれる。左は北に乗り越して、横手に続いている。ササが茂って消えかかっているが、岩淵山の北尾根に乗るのであれば面白いのだけど…。右は主稜線の道。ひと上りすると、岩淵山の西肩になって、地籍図根三角点D14に出会う。北尾根に径はなく、東に向かえばすぐ山頂。

乗越鞍部(11:16)

地籍図根三角点D14(11:24)
岩淵山の山頂は、南側が小さく切り開かれているが、見晴しはない。北東尾根に踏跡があり、10分ばかり下ってみるが、明瞭な径が続いている。たどれば、天上山林道に出るのだろう。こんど先の乗越径と併せて、地域研究してみようかな。

岩淵山山頂(11:27)

岩淵山南東尾根折り返し地点(11:38)
岩淵谷川左岸尾根の道を下る。ササが茂って足元の見えない急こう配は、なかなか骨が折れる。東峰へ上り返して展望処に達した時は、喉はカラカラ、体はヘロヘロ。昼時ではあるが、早く感応山の涼風に吹かれたいので、間なしに下山を再開する。が、ひと下りと思っていた感応山までの道のりの長いこと。約730mの下りに30分を要す。ちなみに、5年前の記録では約15分、うーむ。

岩淵山東峰の展望処(12:08)

感応山山頂(12:37)
ともあれ松の木陰ベンチに腰かけ、涼風に吹かれてお弁当を食べる。うーん、よみがえる。目の前に広がるのは、なじみの景色ではあるけれど、見飽きない。たどってきた稜線を顧みれば、ウスヶ重(うすがじゅう)と呼ばれる懸崖がすぐそこにある。

東郷山 感応山山頂より(12:38)

ウスヶ重 感応山山頂より(12:38)
感応山からは、快適な遊歩道。15分でスポーツセンター方面への道が右(西)に分かれる。少し下ってみるが、あまり使われていないのか、ササが茂ってきている。湯の山温泉への道を下ると、10分で大師堂。途中、「松茸山 入山許可証のない人は入山を禁ずる 和田共有林」と記された看板を目にする。大師堂の前でも道が分かれ、左の道を取る。ほどなく湯の山神社の前に出て、石段の参拝径になる。お稲荷さん、お不動さん、うたせの湯(湯の山温泉館)などをめぐって、旅館街の道を下る。

スポーツセンター分岐(13:14)

大師堂(13:24)

湯の山神社(13:26) 

湯の山温泉館(うたせの湯湯元)(13:34)
国道(R433)の手前で右の里道を上がり、湯来運動広場へ。ほどなく運動広場、入口に「湯来町スポーツセンター」が建っており、駐車場から岩淵山、ウスヶ重、感応山がよく見える。で、先に出会ったスポーツセンタールートの登山口(取付)を知りたくて、あたりを探し回る。運動広場上の貯水槽水道施設まで上がってみるが、「松茸山 入山禁止」の看板を見ただけで、それらしい道に出会うことはなかった。いったいどこに?こんど調査することにして、庭球場の前を通って起点に還った。

運動広場入口(建物はスポーツセンター)(13:48)

ウスヶ重と感応山 運動広場入口より(13:48)

水道施設(貯水槽)(13:55)

湯来庭球場、湯来保育園(左下)、サンピアゆき(14:06)