シナノキ谷・シラグチ谷
 
単独 2018.08.03 
小川林道2号橋東詰(6:42/57)→ゲート(7:06)→奥出合橋(7:36)→シナノキ谷入渓(7:39)→F1(7:50)→F2(8:37)→F3(8:41)→F4(8:44)→F5(8:47)→F6(8:49)→F7(9:06)→県境稜線(9:58)→広高山(10:03/10)→ボーギのキビレ(10:33)→ホン谷(シラグチ谷)入渓(10:49)→シラグチ谷F8(10:54)→F7(11:07)→F6(11:13)→F5(11:36)→F4(11:40)→F3(11:48)→F2(11:54)→馬立橋の下(12:04)→F1(12:07)→出渓点(12:22/32)→奥出合橋(12:49)→起点(13:17)
軌跡図
 所要時間:6時間20分、歩行時間:約12㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。
アルバム
小川(おがわ)の上流域、シラグチ谷とシナノキ谷の地域研究。かねて、広高山を間に置いて、陰陽分水嶺(県境稜線)と冠山北尾根の間に深く割り込む、谷のようすが気になっていた。小川林道2号橋東詰の待避所に車を駐める。2号橋西詰の魚切林道の起点をあとにしてほどなく、車止めのゲートに出合う。右横をスルー。

小川林道2号橋東詰の待避所(6:58)

小川林道のゲート(7:06)
アブにまとわりつかれながら約30分、シナノキ谷が出合う奥出合橋の東詰に着く。シナノキ谷左岸の道に入り、80mばかりのところから入渓。

奥出合橋東詰のシナノキ谷出合(7:36)

シナノキ谷入渓点(7:39)
二万五千分の一地形図では、左岸に毛虫記号が続いているが、おだやかな河原。10分ほどでスラブ状の小滝F1に出会う。水量が少ないので、滝面を簡単に越せる。しばらく見どころのない谷が続く。

F1(7:50)
標高920mあたり(8:17)
やがて、小さなゴルジュとなり、奥にC/S滝F2が架かる。小さいので、右側から取り付けば、容易に直登できる。すぐ上にチムニー状のF3が続く。この谷唯一の滝らしい滝であるが、流木が引っかかって台無し。流木がなければ、愉しく登れることだろう。

F2(8:37)

F3(8:41)
続くF4、F5、F6は、いずれも露岩床の斜め小滝で、登るのは簡単。水量があれば愉しいかもしれない。

F4(8:44)

F5(8:47)

F6(8:49)

F6上段(8:52)
F6の上は、美しい渓畔林が広がるおだやかな谷になる。小滝F7を越えると、ほどなく水流は消えて、源流域の様相。沢床にガレや泥濘はなく、とても遡りやすい。それでも、急な源頭は楽でない。ひと休みして顧みれば、谷間の樹間に大神ヶ岳を見る。重い腰を上げてゼーハーゼーハー、ヘロヘロで稜線に上がる。この際、広高山の山頂を踏んでから、ボーギのキビレへ下ることに。

F7(9:06)

露岩床の源流域(9:24)

県境稜線(9:58)

広高山山頂(10:03)
ボーギのキビレからは、ブドウゴヤ谷の右岸に径が続いており、15分ほどで本谷に降りた。そこに、ひと月前のようすはなく、完全に干あがっていた。

ボーギのキビレ(10:33)

ホン谷(シラグチ谷)入渓点(10:49)
下降をはじめるとすぐ、F8に出会う。水が落ちていれば、それなりの滝だけど、今は苔むした岩壁。涸れたゴーロの谷を下っていくと、水流が現れ、F7に出会う。二条に分かれて落ちるインゼル小滝で、今なら簡単に直登できる。

シラグチ谷F8(10:54)

F7(11:07)
続いて、露岩床の二段小滝F6。多少の水流があっても、立ったまま登れることだろう。15分ばかり下ったところで、二俣になる。左俣の谷を詰めれば、冠山山頂北面の懸崖下に至る、と思う。

F6(11:13)

二俣(11:27)
ほどなく大ゴーロの谷になって、多段のF5が現れる。水量があれば、登るのは愉しそう。続いてF4、ようやく滝らしい滝に出会う。滝面の直登を愉しんだ。このあと約200mの間でゴーロの滝F3とF2に出会って、毛部田橋を上に見る。いずれも、滝にカウントしていいものかどうか。うーむ。

F5(11:36)

F4(11:41)

F3(11:47)

F2(11:55)
馬立橋を潜った先、馬立へ突き上げる谷が出合う手前で、二段の小滝F1に出会う。淵に入って、ちょっとクールダウン。左岸に林道を見て、平凡な谷が続く。たまらず、15分ばかり下ったところで出渓し、林道をたどって起点に還る。うーむ、シナノキ谷もシラグチ谷も、思いのほか見どころが少ない。これにて、調査はおしまい。

F1(12:07)

出渓点(12:22)