吉和冠山(よしわかんむりやま)後冠山(うしろかむりやま)広高山(ひろこうやま)坊主山(ぼうずやま)
 
単独 2018.07.02 
吉和汐原(6:48/55)→冠山登山口(7:00)→国体コース分岐(7:15)→オオタキ(7:44)→クルソン仏岩分岐(8:05)→国体コースが出合う鞍部広場(8:21)→冠山(8:56)→太田川源流の碑(9:22)→冠山分岐(9:33)→1282峰の後冠山分岐(9:45)→後冠山(9:51)→ボーギノキビレ(10:14)→広高山(10:43)→1099峰(11:45)→最低鞍部(12:26)→1121峰(12:41)→坊主山(13:56)→1007峰(14:39)→小川林道(15:06)→魚切林道起点(15:24/33)→峠(16:11)→冠山登山道との交差点(16:17)→滝ヶ休ミ(16:31)→冠山登山口(16:41)→起点(16:44/53)
軌跡図
                                                              所要時間:9時間49分、歩行距離22.6㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。
 

アルバム
汐原から吉和冠山、広高山、坊主山とつないだあと、小川林道、魚切林道をたどって周回した。吉和汐原の市道(非常駐車帯)に車を駐める。北西に上っていくと、廃タイヤ処理工場の西側から、冠山への林道がはじまる。

吉和汐原の市道(6:55)

吉和冠山登山口(7:00)
すぐ左に林道魚切線が分かれるが、この道はまだ小川林道と繋がっていない。現在、冠山東尾根を乗り越す手前で終わっているようだ。鉄橋を渡って、汐谷(汐原川)左岸の登山道に入る。

林道魚切線分岐(7:02)

汐原川に架かる鉄橋(登山道のはじまり)(7:12)
国体コースに架かる橋は、すっかり朽ちて危なっかしい。国体コースを選ぶのだったら、鉄橋の南詰から右岸を行くのがだんぜん良い。ほどなく、「滝ヶ休」の木札が掛かる崖上の道になる。下に滝などなく、タキ(懸崖)の上の休み処という意のようだ。スギ林の谷道はよく踏まれて、歩き易い。やがてオオタキと呼ばれる岩壁に出合う。朽ちた木橋を通って崖下を抜けたあと、右岸に架かる橋を渡る。目の前に林道魚切線の法面が立ち上がり、丸太階段の道が付けられている。現在延伸中の汐谷方面は、立入禁止になっている

国体コース分岐(7:15)

滝ヶ休ミ(16:31)

オオタキ(大懸崖)(7:44)

魚切林道へ上がる丸太階段の道(7:47)
林道を横切り、クルソン谷の登山道を上る。クルソン仏岩分岐から約12分のところにも、右岸斜面に踏跡が分かれている。たどれば国体コースに合流する、と思う。ほどなく、国体コースが出合う鞍部広場に上がる。いつか、オトウゴヤ谷を詰めて長平谷へ下ってみよう。

クルソン仏岩分岐(8:05)

国体コースが出合う鞍部広場(8:21)
霧に煙る静かなブナ坂に聞こえるのは、ハーッハーッと繰り返す自分の息遣いだけ。登山口から2時間近くを要して冠山に達してみれば、懸崖上の展望処には白いカーテンがかかっていた。レインパンツを穿いて南尾根のササ径を下る。土滝山との鞍部手前まで、腰下のササが径を覆い隠している。以前は、カタクリやオオヤマレンゲの時期に合わせて刈り払われていたような気がする。いっぽう、太田川源流碑への道は、メインルートのように明瞭で、紛らわしい。ホン谷分岐、ホン谷源流域を経て、県境稜線の道に合流。幸運にも、西大沼ヶ原の西でオオヤマレンゲに出会う。

冠山山頂(8:56)

太田川源流碑分岐(9:20)

太田川源流碑(9:22)

ホン谷分岐(9:23)

冠山分岐(9:33)

オオヤマレンゲ(モクレン科)(9:38)
1282峰の分岐からは、5分で後冠山の山頂。この時期、広い山頂域のどこがてっぺんだか分かりにくい。それらしいところの灌木がちょこっと途切れて、三国山と記されたクリアファイルが置かれていた。ここは、広島、山口、島根の県境。

1282峰の後冠山分岐(9:45)

後冠山山頂(9:51)
県境尾根を北に下るが、踏跡は次第に分かりにくくなる。雨露に濡れた灌木ヤブを右に左に迷走するのは、まことに鬱陶しい。が、それも15分ばかりで、明瞭な踏跡に出合い、ほどなくボーギノキビレに降りた。広高谷とブドウゴヤ谷の乗越鞍部は、右(東)に下れば小川林道の終点が近い。以前は灌木の下生えもなく、もっとすっきりしていたように思う。

ボーギノキビレ(10:14)

広高山分岐(10:38)
北尾根の踏跡は健在で、約30分で広高山の山頂。雑木に囲まれた狭い山頂には、枯木に巻き付けたピンクテープがあるだけ。戻って、県境尾根をたどる。スギと闊葉樹の混交林にササや灌木などが薄く下生えしているが、途切れ途切れする踏跡やピンクテープもあって、難はない。右にシラクチ谷、左に広高谷、たどる稜線は今どき人がめったに踏み入ることのない西中国山地の脊梁、悪くない。が、1099峰では、主脈がバカ尾根で右に左に迷走。1121峰では、北西に向かう県境稜線と分かれて坊主山へ向かうおり、尾根筋が分かりにくく(広い平坦尾根)、蛇行、迷走を繰り返す。まあ、これも悪くないけど。ようやく探し当てた坊主山の三角点は、伐期(樹齢60年?)のスギが立ち並ぶ平坦山頂の真ん中にあった。それにしても広い山頂である。

広高山山頂(10:43)

1099峰山頂(11:45)

1121峰山頂(12:41)

坊主山山頂(13:57)
東尾根をたどって、1007峰に向かう。このおり、主(おも)川右岸尾根に向かう主脈に迷走。そして、1007峰はスギ林の狭い山頂なのに、右に左に迷走して、やっと南の尾根筋を見極める有様。下る尾根にヤブはなく、容易に小川林道へ降り立つことができた。木登り灌木の少ない最後の急斜面には、少々手間取ったけど…。あとは、ひたすら林道を歩く。2号橋西詰の魚切林道分岐まで約15分、クルソン谷の林道交差点まで約43分、起点まで27分、計85分ばかりのさっさか歩き。途中、ウオキリ谷を横切るおり、斜滝に出会う。ウオキリ谷を遡り、キンカネリを越えて、シラグチ谷を下ってみようか、などと考えた。

1007峰山頂(14:39)

小川林道への下山地点(15:06)

林道魚切線分岐(15:24)

林道魚切線の峠(16:11)

冠山登山道と魚切林道の交差点(16:17)

冠山登山口にある廃タイヤ処理工場(16:40)