栃山(とちやま)
 
単独 2018.06.16 
吉田グリーンシャワーの森(8:00/10)→栃山登山口(8:14)→菅谷高殿分岐(8:27)→栃山(8:46/54)→西尾根鞍部(9:28)→610峰(9:37)→610峰北尾根→市道竜宮線(10:37)→後谷分岐(10:50→菅谷たたら山内(10:59/11:10)→栃山東面の横手道→栃山登山道(12:34)→菅谷高殿分岐(12:38/41)→栃山登山口(12:47)→吉田グリーンシャワーの森(12:50/13:31)

軌跡図
所要時間:5時間15分、歩行距離:9.2㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
雲南市吉田町の栃山を歩いた。「吉田グリーンシャワーの森」管理棟北東のⓅに車を駐める。栃山登山口は、管理棟の北西にある。広い遊歩道がジッグザッグに取り付いて、栃山の東から南に流れる尾根を登っていく。250mばかり上ると、右に菅谷高殿(すがやたかどの)への横手道が分かれている。菅谷たたら山内へは通り抜けできない旨の札が立てられ、ササが茂ってきている。

グリーンシャワーの森管理棟北東のⓅ(8:10)

グリーンシャワーの森管理棟(8:11)

栃山登山道取付(登山口)(8:12)

菅谷高殿分岐(8:27)
快適な樹間道を約30分、栃山の山頂に到着。南面が開けた広い草地が切り開かれ、北側に二等三角点が立っている。鯛ノ巣山から沖の郷山にかけての連なりが広がるが、あいにく頂稜は雲の中。

栃山山頂(8:46)

大万木山、沖の郷山など 栃山山頂より(8:47)
西方の610峰に向かう。南西のササヤブに突っ込み、120mばかり下って西尾根に入る。身の丈を超えて繁茂するササは、ほどなく腰下に薄まって歩き易くなる。610峰との鞍部北面には、作業道が付けられている。610峰の山頂は、林床を腰下のササが覆うマツ雑木林で、展望はない。北尾根に下る。踏跡があり、ササや灌木の茂りは大したことなく、20分で作業道に出合う。スギヒノキ林の除間伐のため、一帯には縦横に作業道が付けられているようだ。

栃山南西尾根(標高660mあたり)(9:01)

栃山西尾根の鞍部(9:28)

610峰山頂(9:37)

610峰の北尾根を跨ぐ作業道(9:59)
このあとも二度作業道を横切る。おかげで、北尾根の踏跡は寸断され、そこにはイバラ灌木が繁茂して、少々難儀。それでもおしまいのほうは明瞭な径になって、思いのほか簡単に菅谷川(龍宮渓谷)左岸の里道(竜宮線)へ降りることができた。曲り角に掲示板があり、管家たたら山内や龍宮渓谷などの案内記事が貼られている。この龍宮渓谷、地元では西の奥入瀬渓流と呼ぶ人もいるらしいが、滑床を伝う水はあんまり綺麗ではない。

610峰の北尾根を跨ぐ作業道(10:07)

610峰の北尾根を跨ぐ作業道(10:22)

610峰北尾根の径(標高400mあたり)(10:29)

市道竜宮線(龍宮渓谷左岸)(10:37)
マサカリ淵、赤子淵、どんど淵、金屋子(かなやご)神祠の岩屋、金屋子神祠前の淵と、小滝や巨岩をめぐりながら、菅谷たたら山内に入る。高殿、村下(むらげ)坂、元小屋(もとごや)、カツラの巨樹、大銅場(おおどうば)、三軒長屋などをちょっと見して、栃山東面を横手にグリーンシャワーの森へ。このおり、元小屋西側に架かる橋が通行禁止なので、金屋子神祠前の小滝落口を飛び石渡渉。近々、この橋は老朽化のため撤去されるらしい。水量が多いときは、裸足になる必要がありそうだ。このコースが廃道になったわけに納得して、自己責任でたどらせていただく。

龍宮渓谷(菅谷川)のナメラ(10:49)

金屋子神祠(10:58)

元小屋西側に架かる橋(菅谷川)(10:58)

菅谷高殿と村下坂(10:59)

カツラの大樹と大銅場の建屋(11:01)

栃山東面の横手道(破線径との合流点)(11:28)
遊歩道の名残りを留めているのは始めだけで、ササや夏草・灌木が茂りはじめる。谷筋を上がっていくと、15分で破線径に合流。県道272(吉田三刀屋線)からの作業道は、これより栃山北面を山襞に沿って西に向かっている。グリーンシャワーの森への道は、40m先で左に分かれる。10分も行かないうちに草生し、倒木で荒れた道となり、左斜面一帯でスギ林の幹折れが起こっている。明るいけど、なんか異様な情景である。ほどなく普通の道(夏草やササがそれなりに茂る作業道)にもどるが、たびたび山道が右(西)に分岐する。で、ついに山道に入ってみたが、行けども西に向かうばかり。

栃山北面道との分岐(11:33)

草生し、倒木で荒れた横手道(11:48)

横手道で出会ったスギ林の幹折れ(11:51)

山道との分岐(北面道分岐から4つ目?)(12:21)
たまらず尾根筋をたどると、登山道に飛び出した。あの菅谷高殿分岐の180mも上、という有様。山道に惑わされることなく、草生した作業道を行けば、難なく登山道に合流したに違いない。かつての菅谷高殿コースには、標識などが整備されていたのだろうが、いまや草に埋もれて、とても分かりにくい。でも、面白く愉快な道行きだ。管理棟北の登山道から、山頂で見えなかった沖の郷山や大万木山などの頂稜を眺めやり、起点に還る。管理棟と焼き肉ハウスの間の草地で、日よりよし眺めよしの至福の昼食をとる。

山道から支尾根への取付(12:30)

栃山登山道(12:34)

沖の郷山、兜山など 管理棟北の登山道より(12:47)

大万木山など 管理棟北の登山道より(12:47)

歌舞伎役者尾上扇鳥の墓(12:50)

グリーンシャワーの森管理棟(13:17)