荒瀬山(あらせやま)熊毛高塔山(くまげたかとうやま)
 
単独 2018.04.10 
五日市駅(6:08)⇒岩国駅(6:43/7:19)⇒米川駅(8:08/10)→指川橋(8:21)→黒岩峡入口(8:40)→松原八幡宮(9:03)→柳井火力連絡線鉄塔46(9:24)→杵崎山(9:34)→たつ岩(9:44)→荒瀬山(9:52)→高塔山(10:19)→鉄塔№44(10:20)→鉄塔№43(10:39)→林道(10:48/11:03)→鉄塔№42(11:41/12:11)→谷コース分岐(12:15)→天登山黒杭山稜線(12:19)→天登山西の300mピーク(12:43)→林道(13:07)→川尻の県道144号線(13:33→高水駅(14:14/18)⇒岩国駅(15:04/09)⇒廿日市駅(15:41)
                       軌跡図      所要時間:6時間04分、歩行距離:17.9㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

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周南市小松原の高塔山経由で、天登山(あまのぼりやま)から西に流れる市境尾根を歩いてみようと思った。JRを利用して、起点は岩徳線米川駅、終点は高水駅とする。8時8分米川駅に到着(これより早い時間はない)。駅前の県道144号光玖珂線を右に取って南下。指川橋(さしかわはし)を渡って振り向けば、芽吹きをはじめた大津茂山(おおづもやま)が、青空を背に広がっている。県道144号線は交通量が多く、歩道のないところは、ちょっと煩わしい。山陽自動車道の高架を潜るころから、右手に三丘ヶ岳(みつおがだけ)、行く手に荒瀬山北尾根を眺めながらの漫歩。黒岩峡への分岐に至り、67番札所の左から荒瀬山北尾根末端に取り付く。踏跡があるので気をよくしていると、ひと上りでシダヤブになる。軟弱なことであるが、先は長い。この際、松原八幡宮からの登山ルートをたどることにする。

JR岩徳線米川駅(8:08)

三丘ヶ岳(城山) 県144より(8:33)

荒瀬山北尾根 県144より(8:34)

黒岩峡入口(荒瀬山北尾根末端)(8:40)
長い石段の参道を上がると、立派な社殿があり、拝殿扉の上に1225年御式年祭平成45年の横幕がかかっている。大同3年(808)に宇佐八幡を勧請して創建されたらしい。社殿左背戸の谷筋の径に入る。160mもたどると、少し荒れてきたので、右のヒノキ林の斜面に取り付いて尾根に上がる。何のことはない、よく踏まれた道があり、ちゃんとした登山道が社殿の右側から取り付いていたのだ。

三丘ヶ岳の夫婦岩 荒瀬の県144より(8:49)

松原八幡宮(9:01)

荒瀬山取付(松原八幡宮の)背戸(9:04)

杵崎山登山道(9:10)
250mも上ると、左から柳井火力連絡線の巡視路が合流する。ほどなく、巡視路は右の尾根に寄り道して、鉄塔№46へ至る。明るく開けてはいるが、樹木に邪魔されて展望はない。もとの道に戻り、ふたたび右横手に分かれる巡視路を捨てて、尾根筋の道を上ること約150m、杵崎山と呼ばれるヒノキ林のピークに達す。開けた平坦地の北側に小さな石祠が祀られ、傍に1基の石灯籠がたてられている。これより尾根道は東へ転じ、100mほどで高塔山の北尾根になる。道は北の下りと、南の上りに分かれる。この際、北の「たつ岩」に寄り道。135mも下ると、西面に大岩が張り出している。「龍岩」の木札表示があるので、斜面から眺めてみるが、樹木が邪魔をしてよく分からない。何となく龍の顔に見えなくもないが…。岩の上は素敵な展望台、と言いたいところだが、樹木越しに烏帽子岳が見えるぐらい。踏跡が北尾根に続いており、黒岩峡入口に降りるのはそう難しくなさそうだ。

杵崎山山頂(9:34)

たつ岩(龍岩)(9:44)
分岐に戻って荒瀬山へ。荒瀬山の山頂は、東面がヒノキ林、西面が雑木林の小さな平坦地。アップダウンを繰り返しながら高度を上げていき、約1㌔で高塔山。ミツバツツジに彩られた雑木の山頂は、荒瀬山より明るいが、開けた平坦地もなく地味。すぐ下にある柳井火力連絡線鉄塔44にも展望はない。が、南東に下る尾根道は、巡視路としてよく管理され、とても快適。やがて東善寺川左岸の林道に出る。途中、尾根末端の肩で鉄塔43に出合うが、ここは素敵な展望地になっていた。尾根筋を顧みれば若芽が映える高塔山、送電線の行く手に天登山、そして送電鉄塔を窓枠にして黒杭、妙見の双耳峰を眺めやる。

荒瀬山山頂(9:52)

高塔山山頂(10:19)

柳井火力連絡線43(10:39)

高塔山 鉄塔43より(10:39)

天登山 鉄塔43より(10:40)

東善寺川上流部の渡渉木橋(10:48) 
林道では、天登山へ向かう送電線巡視路の取付を探して、西に東に行ったり来たり。林道を東に350mも上がれば、右手の谷の右岸に巡視路取付があったのに、よう見つけないで、送電線が沿う尾根に取り付く。すぐ猛烈なシダヤブになり、35分の悪戦苦闘でようやく鉄塔42に飛び出す。そこは、鉄塔43に勝る別天地。もうヘロヘロで、これ以上進むこと叶わず、昼食にする。高塔山の後背に烏帽子岳、黒杭山の後背に虎ヶ岳を同定するなど、一息入れて蘇り、南尾根に続く巡視路をたどる。

東善寺川上流部左岸の林道(10:48)

天登山北西支尾根のシダヤブ(11:08)

柳井火力連絡線42開削地の南側(11:41)

天登山 鉄塔42より(11:41)

黒杭山稜線 柳井火力連絡線42より(11:42)

高塔山 鉄塔42より(12:11)
ほどなくの鞍部で、左の谷に分かれる径を見て、巡視路のルートを知る有様。鞍部を東にひと上りして、天登山と黒杭山の稜線に出る。左の天登山へは巡視路が続き、右の黒杭山へも踏跡がある。が、気をよくしたのはつかの間、150mも行くとシダと灌木のヤブになる。次の小ピークまでは、北面を巻いたりしながら何とか行き着くが、稜線末端の稲荷山は遙か彼方。この際、リベンジ再訪を期して、東善寺川左岸の林道に降りる。

天登山谷ルート分岐(12:15)

天登山黒杭山稜線(12:19)

天登山黒杭山稜線のシダヤブ(12:18)

天登山西の300mピーク(12:43)
北面の谷もけっこう荒れており、そう簡単ではなく、23分を要した。時刻は13時7分、ひょっとしたら高水駅14時18分発の列車に間に合うかも。ということで、林道をさっさか歩き。小松原川尻に出て眺める高塔山は、とてもピラミダルな姿をしているが、もはやゆっくりする暇はない。必死のウォーキング、大汗をかいて高水駅に着いたのは、14時14分という有様。JR利用も楽にない。

天登山北西支尾根西側谷のヤブ(13:04)

天登山北西支尾根西側谷の東善寺川出合(13:07)

高塔山 小松原川尻地区の里道より(13:35)

JR岩徳線高水駅(14:14)