高平山・葛掛ノ峰・甑ヶ峰 |
単独 2017.12.29 ☁ |
近延の葛渕集会所(6:56/7:06)→近延観音(7:23)→笹ヶ峠西出口(7:34)→303峰(8:03/10)→笹ヶ峠(8:20)→岩国美和線鉄塔35(9:00/08)→393峰(9:21)→葛掛ノ峰(9:32)→岩国火力連絡線26(10:09)→岩国火力連絡線27(10:16/20)→甑ヶ峰(10:21/23)→葛掛ノ峰(11:04)→高平山(11:23)→日光寺支尾根取付(11:46)→日光寺(12:01/04)→善久橋(12:56)→起点(13:13) |
軌跡図 |
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所要時間:6時間07分、歩行距離:12..2㎞ | |||
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。 |
先週の続きで、笹ヶ峠(ささがたお)の北に連なる葛掛ノ峰、高平山、甑ヶ峰の稜線を歩いた。近延(ちかのぶ)の葛渕集会所に車を駐めさせていただき、市道(御庄94号線)を北西にたどる。山陽自動車道近延トンネル西出口の左上に近延観音があり、ちょっと寄り道してお参りする。笹ヶ峠トンネル西出口の右手から、神ノ内山北尾根に取り付く。 | ||
葛渕集会所(7:06) |
近延観音(7:23) |
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笹ヶ峠トンネル西出口(7:34) |
トンネル出口から取り付いたスギ林斜面(7:37) |
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見覚えのある稜線鞍部に上がり、北に向かう。15分ほどで、近延トンネルが下を通る303峰に至る。雑木が茂る平坦な山頂に踏跡はないが、北にバカ尾根を下ると、ほどなく明瞭な尾根径が現われて、笹ヶ峠に降りた。スギの倒木が散乱する荒れた堀切峠だが、かつては土生(はぶ)から御庄(みしょう)への通い道として多用されていたのだろう。向かいの斜面に取り付いて尾根肩に上がると、径があった。峠の御庄側(東)に、その取付があったのかもしれない。潅木が蔓延る尾根径は、明瞭な踏跡、と言ったほうが相応しいかもしれない。450mばかり上った肩のピークで、葛掛ノ峰への稜線は北東に転じる。ひと下りした鞍部に、岩国美和線鉄塔35が建っているが、見晴しはない。巡視路に展望地を探してみるが、錦川河口と甲島を樹木越しに眺めただけ。 | ||
笹ヶ峠トンネル上の鞍部(7:42) |
303峰山頂(8:03) |
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笹ヶ峠(8:17) |
岩国美和線鉄塔35(9:02) |
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北に向かう尾根筋の径は明瞭で、難なく葛掛ノ峰に達す。どこがてっぺんだか分らないような広いヒノキ林の山頂で、見晴らしはない。ここから尾根は、西と東に分かれる。この際、はじめに東尾根をたどって甑ヶ峰に向かう。 | ||
393峰山頂(9:21) |
葛掛ノ峰山頂(9:32) |
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90mばかり行ったところで、支尾根が北に分かれる。明瞭な径は支尾根に続き、バカ尾根の主尾根にそれらしい取付はない。かつてはあったに違いないが、シダに覆われて痕跡すらうかがえない。ちょっと踏み込んでみるが、あまりの密叢に恐れをなして、手前の支尾根の踏跡を下ってみる。が、ほどなくこっちもシダヤブになり、北にトラバースして主尾根に移る有様。さいわいシダヤブは終わって踏跡まであるが、大したサルトリイバラヤブに悩まされる。鞍部手前まで高度を下げて、ようやく明瞭な径になる。鞍部を上り返すと、稜線には岩国火力連絡線鉄塔26が建って、別天地が開けた。すぐそこに、葛掛ノ峰のヤブ尾根を顧みる。 | ||
葛掛ノ峰東尾根の肩(甑ヶ峰尾根分岐)(9:35) |
岩国火力連絡線鉄塔26(10:10) |
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南北に細長い稜線のてっぺんが298m標高点だが、どこだかよく分らない。送電線に沿う巡視路は、甑ヶ峰の東尾根に建つ鉄塔27へトラバースしたあと、頂稜を北へ乗り越している。鉄塔27の眺めは素晴らしく、岩国城山、大応山などを一望できる。巡視路が乗り越す甑ヶ峰の山頂は、雑木に遮られて見晴しはない。身の丈を超すシダヤブに大汗をかき、ヘロヘロになって葛掛ノ峰へ取って返す。 | ||
岩国火力連絡線鉄塔27(10:16) |
葛掛ノ峰 鉄塔27より(10:17) |
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岩国城山 鉄塔27より(10:19) |
大応山など 鉄塔27より(10:17) |
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甑ヶ峰山頂(10:21) |
葛掛ノ峰東尾根に茂る身の丈を超すシダ(10:58) |
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起伏の少ない稜線を西に約400m、高平山山頂に達す。雑木林の径の真ん中に三角点が立ち、かたわらのアセビの木に「甑ヶ峰」の札が掛かっている。 | ||
高平山山頂(11:23) |
高平山北西尾根の岩稜ピーク(11:33) |
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北西に稜線径を650mばかり(約20分)行ったところで、西面の支尾根径へ入る。径はいたって明瞭。270mばかり(約10分)下ったところから、赤テープに誘われて南面に転じる。道なりに下っていくと、日光寺の庫裏の背戸に出た。そーっと通らせてもらって、表へ回り境内を抜ける。ここはやはり、少々ヤブっていても尾根筋を下らないといけない。 | ||
日光寺支尾根取付(11:46) |
支尾根南面横手道への取付(11:56) |
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下山地点の日光寺の庫裏(12:01) |
日光寺(臨済宗天龍寺派)(12:04) |
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それにしても、主稜線の径に難はなく、最後の支尾根径なんかはルンルン。葛掛ノ峰東尾根のシダヤブの難儀を引いても、まだお釣りがある。里道を南にたどって、起点に還る。みちみち、彼方に連なる蓮華山や高平山などの稜線に思いを馳せながら。 | ||
蓮華山 寺山地区の里道より(12:47) |
高平山、葛掛ノ峰など 近延の里道より(12:59) |
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