三蔵山(さんぞうさん)神ノ内山(こうのうちやま)
 
単独 2017.12.22 
近延の葛渕集会所(7:22/28)→林道近延線起点(7:33)→横断ガード岩国9(8:01)→林道廿木線起点(8:10)→横断ガード岩国11(8:22)→欽明路峠(8:37)→三蔵山取付(8:49)→三蔵山(10:09)→大シラカシ(10:40)→乗越鞍部(10:47)→祠(10:53)→371峰(12:01)→神ノ内山(12:40/13:00)→笹ヶ峠分岐(13:23)→四岐大蛇岩(13:31)→珍木(13:35)→笹ヶ峠トンネル西出口(13:44)→横断ガード岩国5(13:59)→起点(14:11)

軌跡図
                                                所要時間:6時間42分、歩行距離:13..6㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
岩国市の近延(ちかのぶ)地区と柱野(はしらの)地区を分ける神ノ内山尾根を歩いた。近延の葛渕集会所に車を駐めさせていただく。上手の大平橋東詰から、右に分かれる林道近延線(延長800m)をたどる。産廃中間処理施設のある峠を越えてほどなく、道は山陽自動車道沿いと横断ガード9に分岐する。自動車道沿いの道は、通り抜けできないようなので、横断ガードを潜って廿木(はたき)へ出る。400mばかり先で三叉路となり、合流前に「林道廿木線起点(延長1,745m)」の標柱が立っている。近延線の起点からここまで約2.5㌔。うーむ、途中で双方の終点標柱を見た覚えがない。それはさておき、北西に際立つ熊ヶ山(くまがやま)と雲霞山(くもがやま)が朝日を受けて、とても暖かそう。

岩国市近延の葛渕集会所(7:30)

大平橋(東詰右の道は林道近延線起点)(7:31)

山陽自動車道横断ガード岩国9(8:01)

熊ヶ山、雲霞山 林道廿木線起点あたりより(8:09)
分岐を左(南東)に取って、道なりに。行く手の谷間に納まる塔ヶ森が、朝日に輝いて印象的。分岐から20分ほどで、神ノ内山南西尾根末端の三叉路に上がる。左に下れば、中峠を経て二軒屋の県道15号岩国玖珂線。この際、右の欽明路峠まで行って、塔ヶ森、高照寺山への林道分岐、お地蔵さまの石仏、欽明路トンネル換気塔などをめぐる。三叉路に戻り、観音さまの石仏の横(北側)から神ノ内山尾根に取り付く。

林道廿木線分岐(起点)(8:11)

山陽自動車道横断ガード岩国11(8:23)

欽明路峠(8:37)

欽明路峠に祀られているお地蔵さま(8:38)

神ノ内山南西尾根取付(8:49)

取付に祀られている観音さま(8:32)
末端小ピークを越えて鞍部に降りると、中峠からの径が尾根筋に続いていた。ひと登りでコシダが茂りだすが、大したことはなく、やがて解消。ルンルン気分でつい、はじめの尾根分岐を三蔵山尾根と勘違いして、とんだ寄り道をやらかす。主尾根に戻って約200m、横手径が左に分かれる。たどると鞍部に出て、径は左横手に続き、尾根筋にも踏跡がある。尾根筋を上り返すと、雑木のてっぺんに三蔵山の四等三角点が小さく開けていた。鞍部から西に向かう横手径は、自動車道横断ガード9から南に分かれる道のどこかに出るのだろう。

神ノ内山南西尾根末端ピークの北側鞍部(8:53) 

コシダの茂る尾根径(9:14)

三蔵山への横手径(10:00)

三蔵山山頂(10:11)
尾根筋の踏跡をたどり、主尾根ピークに戻る。10分ばかり東で大シラカシに出会い、すぐ下の鞍部には乗越径がある。そして、鞍部を上り返したところで小祠に出会う。ひょっとしてこのあたりは、二軒屋の人たちの神座(かみいま)す山?神ノ内山へ向かう主尾根の径は、時おりコシダや灌木が茂り倒木に邪魔されるが、まったく問題ない。標高280mあたりで塔ヶ森を垣間見ただけの、樹林の尾根径をたどること3時間50分(支尾根への迷走約25分)、労せず神ノ内山の山頂に達した。樹林に囲まれて見晴しはなく、北尾根に径が続いている。昼食を済ませ、北尾根の径をたどる。

大シラカシ 三蔵山の東標高240mあたり(10:41)

神ノ内山南西尾根乗越鞍部(10:48)

二軒屋集落北側のピークに祀られた祠(10:53)

塔ヶ森 神ノ内山南西尾根標高280mあたりより(11:37)

371峰山頂(12:03)

神ノ内山山頂(12:40)
ヒノキ林の尾根径はいよいよ明瞭で、大楽ちん。20分で361峰に至る。北頂稜で尾根は、北と北東に分かれ、いずれにも径は続いている。北面が皆伐植林地になって開け、高平山(たかひらやま)、葛掛ノ峰(かずらかけのみね)などが樹木越しに眺められる。北尾根の径へ下る。孟宗竹が蔓延ってきているが、難はない。300mばかり下ったところで、ヤマタノオロチならぬ四岐大蛇(よまたのおろち)が大岩に陣取っているような、奇景に出会う。四岐大蛇岩、と名付けよう。岩に根を張っているのは、樹皮のようすからスダジイのような気がするのだが…。おかげで、手前のカゴノキの樹皮が蛇の鱗のように見えてきた。

神ノ内山北尾根の径(13:02)

361峰の笹ヶ峠分岐(13:23)

高平山、葛掛ノ峰 笹ヶ峠分岐より(13:23)

四岐大蛇岩(13:31)
その70mほど下で、今度は珍木に出会う。巨大な耳のような樹コブが付いた高木で、これもスダジイのような気がするのだが…。いずれにしても珍しい、と思う。すぐ下(約60m)の鞍部を左(西)に下って、市道御庄(みしょう)94号線の笹ヶ峠(ささがたお)トンネル西出口に降りた。北へ向かう尾根径は、笹ヶ峠を経て葛掛ノ峰へと続いている。市道を西にたどって、起点に還る。約1.5㌔、25分の道のりである。

珍木(13:35)

笹ヶ峠トンネルの上(361峰と303峰の鞍部)(13:39)

笹ヶ峠トンネル西出口(13:45) 

宮前橋の北より笹ヶ峠方面を顧みる(14:07)