天ヶ岳(てんがだけ)峯山(みねやま)一本松(いっぽんまつ)桂谷山(かつらたにやま)
 
単独 2017.12.15 
由宇町横道(県149の「森の小箱前」)(7:30/38)→天ヶ岳取付(7:47)→展望地(8:44)→天ヶ岳(8:58)→西頂稜展望地(9:02)→林道終点・足王社(9:17/24)→正覚寺峠(9:35)→峯山取付(10:00)→416峰(10:36)→乗越鞍部(10:43)→作業道四叉路(11:16)→峯山(11:22)→岩国センチュリ―GCゲート(11:43)→一本松(12:21/46)→460峰(12:55)→作業道終点(13:21)→500峰(13:24/34)→桂谷山(13:52)→廃墓所(14:13)→県141桂谷橋(14:20)→里道峇清末東線分岐(14:25)→峠(14:44)→峇清の県149(15:04)→起点(15:20)

軌跡図
                                                所要時間:7時間41分、歩行距離:16..1㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
岩国市の里山歩き。高照寺山と大将軍山の間に起伏する、天ヶ岳、峯山、桂谷山の稜線を繋いでみた。由宇町横道の「森の小箱」前の県道149号線非常駐車帯に車を駐める。北に立ち上がる斜面を見上げれば、天ヶ岳の頂稜が朝日に染まっている。県道を東に340mばかり行き、左手の住宅地里道へ入る。80mも上がると、ヒノキ林の中へ山径が分かれ、傍らの孟宗竹にピンクテープが巻かれていた。この山径は、谷沿いに150mばかり上がったあと、右岸尾根へ向かい、横手と尾根筋を繰り返しながら高度を上げていく。

由宇町横道の県149非常駐車帯(7:37)

天ヶ岳登山口(7:44)

天ヶ岳取付(7:47)

天ヶ岳横道コース(7:55)
孟宗竹が侵入して荒れたところもあるが、径は明瞭でヤブはない。北東主尾根直下の支尾根に至って開け、潅木越しに由宇川の河口を見る。このあと、ちょっと茂るが、ほどなく主尾根道に合流。横道の取付から約1.2㌔、約1時間の道のり。途中、渡り繋いだ支尾根で山径に出合ったので、もっと心地のよいルートがあるのかもしれない。尾根道を左(西)に約5分、ヒノキ林が小さく開けて、天ヶ岳の三角点が立っていた。

展望地(8:44)

天ヶ岳山頂(9:06)
西尾根に30mばかり道が開かれ、そこから南面樹木越しに銭壷山を眺めることができる。踏跡らしいのが西に続いているが、マツが茂って歩きにくそう。北東尾根の道を下ると、5分で林道終点に出た。南側に足王社の扁額が架かる木の鳥居があり、一段下がって小さな社が建っている。さっそくお参りして、足の神様に感謝。参道らしき山道が下っているが、参拝者は林道経由とみえ、近時踏まれた形跡はない。林道終点は東面が開けて、由宇川河口や銭壺山山嶺を眺める展望台になっている。

銭壺山連山 天ヶ岳西頂稜の展望地より(9:02)

林道終点&足王社(9:17)

由宇川河口 林道終点展望地より(9:23)

足王社(9:19)
林道を下ること10分、県道141号租生通津停車場(そおつづていしゃじょう)線の正覚寺峠(しょうかくじだお)に出た。峠の呼名は、慶長5年(1600)に吉川広家に打ち滅ぼされるまで大きな勢力があった、寺迫の正覚寺にちなんだもの。かつて助郷で駆り出された人たちが、由宇村から玖珂の山陽道への通い道として利用したので、多くの民話が残っているという。北に峯山を眺めてみようと、県道を西へ行ってみるが、416峰に遮られてそれは叶わない。北に向かう里道をたどって、清水地区に入る。ここでは、五年に一度、民俗学・宗教学上とても貴重といわれる「山の神祭」が行われている。村人の祖霊を森に迎える古い形式の祭事で、次は2020年1月だとか。森閑とした、その祭場「鎮守の森」を垣間見た。「山の神祭」説明板から約300m、右手支尾根の山道に取り付く。はじめちょっと茂るが、すぐ薄くなって踏跡も現れる。山道に取り付いて、416峰まで35分。難はないが、正覚寺峠からいきなり峯山の南尾根に突っ込まなかったことを、ちょっと悔やむ。

正覚寺峠(9:35) 

416峰 正覚寺峠西の県141より(9:42)

峯山南尾根取付(10:00)

416峰山頂(10:35)
416峰から先は東面がスギヒノキ林で、乗越鞍部まで快適な径が続く。そのあと茂るところもあるが、大したことはない。やがて作業道が現れ、ほどなく峯山西峰に達す。一帯はヒノキの植林地。東尾根の峯山本峰に向かう。作業道四叉路を横切ってひと登りすると、若いヒノキ林が小さく開け、赤白ポール付きの三角点が立っていた。北尾根へ下り、林道に降りる。北へたどると、ほどなく作業道が交差する峠に出る。向かいのピークが弥山で、石祠が祀ってあるらしい。岩国センチュリ―GCへと乗り越す林道を捨てて、峯山北側の東西尾根に取り付く。

峯山南尾根の乗越鞍部(10:43)

峯山西鞍部の作業道四叉路(11:16)

峯山山頂(11:22)

岩国センチュリーGCのゲート(弥山南の鞍部)(11:43)
二つ目のピークがひどいヤブで、左下(南面)の作業道へちょっとエスケープ。西側鞍部から尾根に戻り、10分ほどで一本松(513峰)に至る。以後、明瞭な径となり、楽ちんな尾根歩き。林道終点を横切った先のピークが500峰で、境界石柱が立っている。これより南尾根へ下る。径は良好、苦もなく桂谷山へ。樹林の中を踏跡が乗り越しているだけの山頂で、三角点は灌木に埋もれていた。

一本松山頂(12:21)

作業道終点(13:21)

500峰の桂谷山尾根分岐(13:25)

桂谷山山頂(13:51)
以後、落ち葉絨毯の心地よい径が続いて、乗越鞍部に降りる。上り返すと、そこは石仏が一尊灌木の中に座す、ヤブの廃墓所。コシダの茂る踏跡があり、たどると末東(すえひがし)の県道141に降りた。桂谷橋の上手は、別荘園地として手作りの整備が進められている。県道を由宇方面へたどり、約300m先で島田川左岸の峇清末東線に入る。700mばかり里道の体をなしたあと、倒竹バリケードの道に変身して峠に至る。この峠は天ヶ岳と宝禅寺ヶ岳の稜線で、微かな踏跡を左右に認める。由宇側の道は良く、300mも下ると舗装路になり、やがて峇清の里道に合流した。県道149に出て、大将軍銭坪連山や天ヶ岳を眺めながら起点に還る。

桂谷山南尾根の乗越鞍部(14:11)

桂谷山南尾根末端ピークの廃墓所の石仏(14:13)

桂谷橋(14:20)

里道峇清末東線の峠の北側(14:42)

里道峇清末東線の峠(14:43) 

里道峇清末東線の起点(15:04)

天ヶ岳 峇清の県149より(15:11)

大将軍山、銭壺山など 峇清の県149より(15:11)