京羅木山(きょうらぎさん)星上山(ほしかみやま)
 
単独 2017.10.31 
上意東研修センター・おちらと村(8:10/21)→熊谷橋(8:23)→登山口(8:35)→富士ヶ瀬公園の東屋(8:54)→出雲金刀比羅神社(8:57/9:02)→祠(9:12)→馬乗馬場(9:13)→山伏塚(9:28)→能義平野展望所(9:37)→京羅木山(9:42/49)→峠の茶屋・広瀬越(10:06)→祖父谷分岐(10:36)→星上峠分岐(10:57)→展望台(11:02/04)→那富乃夜神社(星上山)(11:08)→星の池(11:13)→星上寺(11:21)→スターパーク(11:24)→展望台(11:43/12:03)→地蔵堂(12:07)→星上峠(12:17)→起点(13:04/18)

軌跡図
                                                所要時間:4時間43分、歩行距離:13.7㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
歴史ロマンの山、松江市の京羅木山と星上山を周回した。介護予防拠点施設「おちらと村」に隣接する上意東(かみいとう)研修センターに車を置かせていただく。意東川に架かる熊谷橋を渡ったところで、道は分岐。意東川右岸の道が山口谷コース、直進(南東谷沿い)の道が出雲金刀比羅宮を経由する本谷・畑コースである。分岐標識は、山口谷コースのそれが勝って、谷沿いのノーマルコースを見逃してしまう。言い訳にもならないが、ちょっと分かりにくく、右に行って後戻りする有様。谷沿いの道は、分岐から150mばかり入ったところで、左手斜面に登山道が取り付いていた。

上意東研修センター(8:21)

東出雲おちらと村(8:21)

熊谷橋(8:23)

京羅木山登山口(8:35)
ひと上りで畑地区からの道が合流し、ほどなく富士ヶ瀬公園の広場に出た。すぐ上の稜線肩が、桜ともみじが植栽された園地になって、そのてっぺんに洒落た東屋が建っている。桜の時期に、いまいちど訪れてみたいものだ。稜線沿いの踏跡をたどると、古い墓地の前を通って、出雲金刀比羅宮の横(東側)に出た。さっそくお参りし、千鳥造りの拝殿、大社造りの本殿、鐘撞堂だったという手水舎、五尺六寸の随神などをめぐったあと、社殿右側の小径を上がる。ほどなく、京羅木山メインコースの稜線車道に合流するが、あえて尾根の踏跡をたどってみる。すぐピークとなって、「日清・北清・日露凱旋記念」と刻まれた石碑と祠に出会う。灌木と孟宗竹が蔓延り、人の訪っている痕跡はない。ヤブ尾根の踏跡は、ほどなく平たんな車道に合流して、道のへりに馬乗馬場(うまのりばば)の標識を見る。このあと1,300mばかり車道が続いて、225段の急な丸太階段がはじまる。そこは、東面が切り開かれ、能義平野やピラミダルな大山を望む素敵な展望休憩所になっていた。

富士ヶ瀬公園(8:48)

出雲金刀比羅神社(9:01)

金刀比羅宮南尾根の祠(9:12)

能義平野展望所(9:37)
ひと汗かいて階段を登り切ると、京羅木山の山頂。草地のてっぺんに平和観音像が祀られ、西頂稜は樹木に蔽われている。北西南東180度が開け、中海、宍道湖、伯耆大山、そして足下に月山富田城跡が眺められる。歴史ロマンに思いを馳せ、絶佳の景色に元気をいただいて、西頂稜の星上山縦走路に入る。

伯耆大山 能義平野展望所より(9:38)

京羅木山山頂の平和観音像(9:46)

宍道湖、高尾山山塊など 京羅木山山頂より(9:44)

月山など 京羅木山山頂より(9:46)
840mばかり下り、峠の茶屋があったという広瀬越に降りる。山口谷コースの道を右に見て、尾根沿いの縦走路をたどる。明瞭標識が整備され、よく踏まれたハイキングコースが続く。やがて、祖父谷分岐の町界尾根に至るが、南の広瀬・富田方面は通行不可になっていた。北(右)の縦走路は、800mばかり先で横手道となり、ほどなく地蔵二尊が祀られる星上峠分岐に出た。横手道は453.6峰の巻き径で、尾根通しにも踏跡はあった。あとで、この三角点の点名が星上山であることを知り、スルーしてしまったのがちょっと悔やまれる。地蔵堂は掘立柱建物だけど、よく手入れされて花の木も新しい。お参りして、西に尾根道を上ること5分、素敵な展望台東屋に出会う。星上山東尾根の肩で、中海の大根島や松江北山が一望される。京羅木山山頂の眺望に勝るとも劣らない。

広瀬越(10:05)

祖父谷分岐(10:36)

星上峠分岐の地蔵堂(10:57)

星上山展望台の東屋(11:12)

中海の大根島 星上山展望台より(10:21)

松江北山の枕木山など(高尾山山塊) 展望台より(11:03)
尾根道はすぐに広い参道となり、那富乃夜(なほのや)神社が建つ星上山頂稜の南側を西進する。那富乃夜神社の祭神は、星の神香々背負男命(かがせおのみこと)で、毎年1月17日に古式ゆかしい大餅神事が行われている。境内の山頂は樹林に囲まれて、見晴しはない。星上山西肩に星上寺(せいじょうじ)があるが、肩の付根で、右に星の池への径が分かれている。たどると、星上山の北側を回り込んで、南面の参道に合流した。星の池は、北尾根筋の径のへりあった。池にしてはあまりに小さいが、月の写りが霊火となって、沖行く古代航海者を助けたという。一段上がったところに石の観音様が祀られている。出雲観音霊場17番札所星上寺にお参りし、星上山スターパークまで行って、来た道を戻る。展望台で昼食をとり、星上峠へ下る。星上峠もなかなかの展望所で、車が2台止まって、お昼休みをしておられた。車道を右(東)に下り、萱野、本谷の集落をめぐりながら起点に還る。

那富乃夜神社(11:08)

星の池(11:35)

星上寺(11:23)

星上山スターパーク(11:25)

星上峠の登山口(12:18)

星上峠(12:20)

萱野集落 星上峠東の里道より(12:24)

京羅木山(右奥) 上意東の県道324より(12:53)