クロブチ谷・市間山(いちまやま)・クラ谷
 
単独 2017.09.01 
打梨小跡北側の県道296号線待避所(7:09/24)→那須橋の下(7:42)→クロブチ谷F1(7:59/8:05)→F2(8:07)→F3(8:34)→フェース(8:38)→F4(9:05/12)→F5(9:14/25)→F6(9:31)→F7(9:36/38)→F8(9:39)→F9(9:49)→F10(9:53/56)→F11(9:57)→F12(10:02)→F13下段(10:10)→F13中段(10:13)→F13上段落口(10:18)→二俣(10:27)→F14(右谷)(10:31/38)→市間山(11:19)→大休ミ丘分岐(11:36)→鞍部(11:51)→クラ谷入渓(11:56)→F8(12:22/24)→F7(12:26/33)→F6(12:39)→F5(12:42/49)→F4(12:54)→F3(12:55/13:07)→F2(13:09/12)→F1(13:13/15)→ダム放流サイレン局(13:42/54)→起点(14:12)

軌跡図
                                                            所要時間:6時間28分、歩行距離:約10㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
安芸太田町打梨のクロブチ谷を遡行、市間山からクラ谷へ下降した。打梨小学校跡北の県道296号吉和戸河内線待避所に車を駐める。県道をたどり、那須橋西詰から那須川へ入渓。太田川へ出て250mばかり下ると、美しい淵の右岸にクロブチ谷F1が出合っている。

打梨小学校跡北側の県道296号待避所(9:24)

那須橋下の入渓地点(7:42)

クロブチ谷出合の淵(7:55)

クロブチ谷出合のF1(7:55)
いきなり10mの多段滝出現に緊張するが、取り付いてみれば難しくはなく、水流を直登できる。すぐ上のF2も、多段の斜滝で簡単に越せる。F2の上は、伏流気味のゴーロ帯がしばらく続く。途中、赤露岩階段状の小滝F3や苔むしたC/S涸滝などがあって、渓も乾いて明るいので、心地のよい遡りになる。やがて左岸に大きなサワグルミと町有林の看板を見て、水流に再会する。F2から約650m、50分ばかり要す。露岩床に架かる小滝を越えて、ようやくF4に出会う。下部は滝芯の真ん中、上部は右側の水流を登る。

F1下段&中段(7:59)

F1上段(8:04)

F2上段(8:07)

F3(8:34)

フェース(8:38)

F4(9:06)
続くF5は、左岸を高巻いた。鹿野さんは水量のもっと多いとき、水流の左側を直登しておられる。今なら僕でも右側が登れそうな気がするが、ロープなしで突っ込む気にはなれない。次回はZ法で、と思うのだが…。5分ほどで右岸に支谷の露岩滝が出合い、右手奥にV字滝F6が落ちている。トユ状の右の水流を登る。

F5(9:14)

F6(9:31)
F6の上には、斜め滝F7、F8、少し間をおいてF9、C/Sのあるトユ状F10、スラブ状F11、F12が連続する。いずれも平凡な小滝だが、登るのは楽ちんで愉しい。ノーカウントの小滝を越えてほどなく、三段滝F13が見えてくる。

F7(9:36)

F8(9:39)

F9(9:49)

F10(9:53)

F11(9:57)

F12(10:02)

小滝(10:04)

F13下段(10:10)
斜めの露岩床が段をなしているもので、15mはあろうか。登るのは簡単。谷は穏やかになるが、スギの流倒木や灌木がうるさい。7、8分も遡ると、二俣になる。左谷を詰めれば、ハチガ谷の頭と市間山の鞍部に突き上げる。滝らしい滝はなかったように記憶している。右谷の奥にF14が見える。この際右谷に入ってみる。なかなかの滝で、右岩壁に取り付いて、中段から滝芯を登る。けっこうな達成感あり。

F13中段&上段(10:13)

F14(10:31)
上流には何もなさそうなので、右岸尾根に上がる。スギ林の尾根に下生えは薄く、踏跡まである。標高1,000mを越えるとササヤブになったが、難なく市間山北面の登山道に飛び出す。市間山三角点にタッチして、南尾根の道をたどる。南峰(三角点のある北峰よりこっちのほうが高い)から、西尾根の踏跡を下る。

市間山山頂(11:19)

大休ミの丘分岐(11:36)
ひざ下のササは茂るが、踏跡は明瞭。15分足らずで、境谷の突き上げ鞍部に降りる。このままササ尾根を下っていけば、清水(せいずい)若しくは大休ミの丘へ至る。鞍部北面を下ってクラ谷へ入渓。25分ばかり急なガレ沢が続いたあと、チョロチョロ水流に再会。途中、熊さんに遭遇。驚かせてごめんなさい。

クラ谷入渓地点(11:56)

ガレた涸れ沢(12:07)
ほどなくF8の落口に出る。二段の斜め露岩滝で、水流を下る。すぐ下にF7が落ちている。右岸を巻いて降りる。かたちのよい直瀑で、シャワークライミングで登れるような気もするが…。

クラ谷F8(12:24)

F7(12:32)
 
3分下ってF6の落口。階段状からスラブ状の二段になって下っている。降りるのは簡単で、滝にカウントする人は少ないかもしれない。続いてF5。約10mのスラブ状二段滝である。落口から見るといかにもすべりそうで、右岸を巻いて下段落口に降りた。逆相で難しそうではあるが、慎重に登れば何とかいけそうな気もする。下段を下るのは難しくない。トユ状小滝F4のすぐ下で、25mの二段滝F3が落ちている。下段落口へ右岸を巻き降りる。F3上段は、僕にはとても登れそうにない。鹿野さんなら登るだろうなぁ。下段は滝面を下る。

F6(12:41)

F5上段(12:43) 

F5下段(12:50)

F4(12:54)

F3(13:07)

F2(13:02) 
続くF2、F1は、滝面を下る。残念なことに、F2は下部を倒木が塞いでいる。F1の下は、伏流になる。ゴーロの涸谷を下ること約27分、ダム放流サイレン局のある里道に出た。再び現れたチョロチョロ水流で、クールダウン。少し蘇って、ポレポレ起点に還った。

F1(13:15)

ダム放流サイレン局(13:54)