船谷沢(ふねたにざわ)
 
単独 2017.08.27 
徳地三谷神原(7:18/55)→船谷橋(7:57)→林道船谷線起点(8:06)→林道小船谷線分岐(8:11)→船谷沢入渓(8:14)→F1(8:48)→F2(9:15/25)→F3(9:26)→F4(9:31)→F5(9:47)→F6(10:06/08)→F7(10:16)→F8(10:24/27)→F9(10:34)→F10(10:37)→F11(10:40/44)→二俣(10:51)→F12(11:18/23)→林道終点(12:31)→林道船谷線→起点(13:19)

軌跡図
                                                            所要時間:5時間24分、歩行距離:8.53㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
先だって足谷沢と高羽谷沢をめぐったおり、足谷沢のすぐ下で三谷川に出合う船谷沢が気になった。三浦さんも紹介されていないので、思い立てないでいたら、C.C.INA★PINAのYAMADAさんに先を越されてしまった。地味な沢だけど滝はあるようで、この際、僕もYAMADAさんの記録をたよりに、地域研究することに。徳地三谷神原の県道26号山口鹿野線非常駐車帯に車を駐める。三谷川の対岸に船谷沢が出合って、右岸尾根に高圧送電線鉄塔が続いている。右手斜め向かい(南西側)で分かれる里道へ下る。船谷橋を渡った先は四辻となって、船谷沢右岸に林道船谷線が直進している。

徳地三谷神原(県26)(7:56)

船谷沢の谷 起点より(7:56)

船谷橋(7:58)

林道船谷線への入口(8:01) 
YAMADAさんの記録によると、はじめは砂防堰堤が三つ続いて平凡な河原のようなので、林道をたどる。この林道、入ってすぐの左手に夏草に埋もれた林道足谷線起点の標柱があり、さらに120mばかり入って、林道船谷線起点の標柱を目にする。道の左手上に草生した廃屋があるところを見ると、ここまでは里道ということか。うーむ。三つ目の堰堤を過ぎてほどなく、右から小船谷が出合い、林道小船谷線が船谷沢を渡って分かれている。船谷沢は、ここで左に折れ曲がり、小船谷右岸尾根との間を上っていく。船谷林道は右岸に沿っている。とりあえず、小船谷の出合から入渓した。

林道船谷線起点(8:06)

林道小船谷線起点(小船谷出合)(8:11)
早々、小さな滝を三つばかり越えるが、すぐ流倒木の横たわる平凡な河原になる。水はとてもきれい。約30分の河原歩きをやって、ようやくF1に出会う。YAMADAさんに倣って、シャワークライミングで直登を試みる。僕にはとても無理と思われたが、どうにか登れたので嬉しい。さらに400mばかり遡った先で橋を潜り、林道は左岸に移る。ほどなくF2が現われる。深い釜に勢いよく落ちて難しそうだが、滝芯直下に隠れたスタンスがある。水流の中にはガバが豊富で、愉しくシャワークライミング。

F1(8:48)

F2(9:15)
すぐ上の小滝F3も釜は深いが、簡単に越えられる。続く3条滝F4は、中央の水流を登る。小滝を二つ越えた10分先で、2段の淵有小滝に出会う。この際、F5としてカウント。越えると、谷は狭まってゴーロが目立つようになる。100mばかり遡ったところで二俣になる。左谷に入る。ほどなくF6に出会う。上段がV字の、とても形のいい直瀑。一見難しそうだけど、滝芯はガバガバで、愉しくシャワークライミング。

F3(9:26)

F4(9:32)

F5下段(9:47)

F6(10:06)
約100m上流の小滝F7は、水流を登ればそれなりに愉しい。F7の上にトユ状の小滝F8が架かり、多段になって続いている。多段のF8を越えて約10分、2段の斜滝F9に出会う。F8もF9も傾斜が緩く、登るというより遡るという感じ。F9の上に、ちょっと大きな2段滝(約6m)F10が架かっている。水流の両側が切り立って難しそうに見えるが、シャワークライミングすれば簡単に越せる。

F7(10:17)

F8下段(10:21)

F9下段(10:34)

F10(10:38)
すぐ上の3段斜滝F11は、愉しく水流を登る。少し遡ったところで二俣になり、水量の多い右谷に入る。ゴーロの谷を20分ばかり(約370m)遡って、F12に出会う。露岩の直瀑(約5m)で、とてもきれい。滝芯を愉しく登る。難しくはない。

F11中段(10:41)

右谷F12(11:18)
F12の上にワサビ田の跡あり。さらに遡るとヤブ沢になってきたので、二俣まで引返して左谷に入ってみる。すぐ、チョロチョロ水のゴーロ谷、ガレ沢になる。さらに詰めて右岸尾根に上がれば、高圧送電線鉄塔山口幹線の巡視路に飛び出す、と思われる。けれど、この上に滝はありそうにない。まだまだ長くて暑そうなので、谷を戻ることにする。下りは楽ちん、二俣から下の二俣まで約30分。少し下ったところから左岸に上がると、船谷林道の終点に飛び出した。右谷に向かって灌木に覆われた道が続いている。たどれば、二万五千分の一図の破線径があって、山の奥集落へ越せるのだろうか。YAMADAさんの言われるように地味な沢ではあるが、僕にとってそこそこの滝をぜんぶ直登できたのは、嬉しい。満ち足りて林道をたどり、起点に還る。途中、船谷林道の起点から四辻下までの河原を歩いてみたが、ヤブのひどいこと。やっぱり、この谷の入渓はF1の少し下が好いようだ。となると、「沢登りの対象としてはギリギリ」なのかなぁ。いずれにしても、YAMADAさん、ありがとうございました。

右谷引返し地点(11:27)

ワサビ田跡(11:29)

左谷引返し地点(11:54)

林道船谷線終点(12:32)