岩倉沢(いわくらさわ)
 
単独 2017.07.30 
仁保上郷岩倉(7:28/45)→岩倉林道分岐(7:57)→岩倉沢左俣入渓(8:15)→F1(8:25)→F2(8:31)→F3(8:35)→F4(8:40/43)→F5(8:48/55)→F6(8:55/9:09)→F7(9:10)→F8(9:13)→F9(9:28)→F10(9:35)→F11(9:40/42)→F12(9:53/54)→F13(10:02/08)→F14(10:08/09)→F15(10:12)→F16(10:19)→大岩(10:38)→作業道(10:54)→岩倉沢右俣取付(11:07)→F17(11:38)→F16(11:40)→F15(11:47)→F14(11:47)→F13(11:51)→F12(11:56)→F11(11:58)→F10(12:08)→F9(12:32/33)→F8(12:36)→F7(12:37/38)→F6(12:40)→F5(12:44)→F4(12:56)→鉄橋(12:59)→F3(13:01)→F2(13:07)→F1(13:10)→出渓(13:14)→林道分岐(13:25)→起点(13:45/14:16)

軌跡図
                                                            所要時間:6時間00分、歩行距離:10.0㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
このところ、家の都合で山行がままならない。半月ぶりに、岩倉沢の左俣遡行、右俣下降に出かけた。仁保上郷岩倉の県道123号柿木山口線非常駐車帯に車を駐める。岩倉川沿いの里道を北上すると、550mばかり先で林道になる。林道は、そこから約350mのところで岩倉沢左俣(小岩倉川)と右俣(大岩倉川)に沿って分かれ、それぞれ小岩倉林道、大岩倉林道と名付けられている。小岩倉林道をたどる。

仁保上郷岩倉地区(県道123号柿木山口線)(7:44)

岩倉林道分岐(左が小岩倉林道)(7:57)
二つ目の橋を過ぎると、ほどなく草生してきて、小岩倉川に分断(たぶん橋が流されたんだと思う)されたところで入渓。平凡な河原が10分ばかり続いて、二条のC/S小滝F1に出会う。上は露岩の沢床になって、5分ほどで淵のある斜滝F2に出会う。すぐ上の斜小滝F3を越えて約60mのところで、右岸から露岩の支谷滝が出合う。高さはあるが、水が少ないので見応えはない。ほどなくC/S滝F4が現れる。ようやく出会ったまともな滝で、右側の水流を登る。落口に上がると、ゴーロの先にF5の滝面が樹木越しに見える。

岩倉沢左俣F1(8:25)

F2(8:31)

F3(8:35)

F4(8:40)
F5は流身の右寄りをシャワークライミング。愉しい。落口は10mの釜有滝F6の淵尻で、泳いで滝直下に取り付く。シャワークライミングは早々に断念。水流の左側を登るが、すべって滝壺にドボン。意気消沈して、さらに左寄りの草付を登った。要するに高巻いたわけである。あとで滝の写真を拡大して、つらつら思うに、流身右側のクラックにカムで支点を取れば、登れたかもしれない。どうせ落ちるんだったら、左岸に取り付くべきだった。核心の「車巻の滝」を登っていないのは、まことに心残りである。

F5(8:48)

F6(車巻の滝)(8:55)
すぐ上の小滝F7は、右側を直登。少し気が晴れる。斜小滝F8を越えると、15分ばかりゴーロの沢が続いたあと、V字小滝F9、ゴーロの小滝F10、スラブ小滝F11が途切れ途切れに現れる。いずれもカウントするのが憚られるような小滝。F11から約10分、5mの斜滝F12に出会う。水流を伝うのは簡単。さらに5分ばかりで出会う斜滝F13は、10mはありそう。F12より傾斜もあって、愉しく直登できる。すぐ上に斜滝F14が続く。露岩の窪みをなだらかに下っている。これも水流の長さは10m近くありそう。

F7(9:10)

F8(9:13)

F9(9:28)

F10(9:35)

F11上部(9:42)

F12(9:54)

F13(10:04)

F14(10:08)
トユ状の斜小滝F15、スラブ小滝F16を越えると、谷は流倒木で荒れはじめ、源流域の様相になる。ほどなく、左岸の杉の樹にピンクテープが巻かれて、その右手奥に屹立する集塊岩の大岩を見る。上流はヤブ沢でとても詰める気にはなれず、大岩下の微かな踏跡をたどって左岸支尾根に取り付く。ほどなく明瞭な径が現れて、稜線通しに上っていくと、作業道に飛び出した。物見ヶ岳、高羽ヶ岳の南面に付けられた作業道で、たどれば幹線林道鹿野豊田線または揚山集落の県道123号線に出ると思われる。岩倉峠の手前から岩倉沢右俣に取り付く。スギ林の斜面を下り、約10分で源流域に降りる。ヤブ沢を20分ばかり下って、小滝F17に出会う。

F15(10:12)

F16(10:19)

岩倉沢左俣出渓地点(10:24)

集塊岩の大岩(10:38)

物見ヶ岳南面の作業道(10:54)

岩倉沢右俣F17(11:38)
すぐ下に斜滝F16が架かり、少しおいてゴーロ滝F15、斜滝F14、露岩滝F13、ゴーロ滝F12、ゴーロ滝F11、ゴーロ滝F10が続く。水量があれば別だが、簡単に越せる小滝ばかり。F10がちょっと愉しい。おだやかな河原を600mばかり下っていくと、F9、F8、F7、F6、F5が続いて現れる。いずれも大ゴーロの中を流れ下る小滝で、難しいところはない。ゴーロの谷をさらに10分ばかり、釜に落ちるF4に出会う。小さいが、この谷で初めての滝らしい滝。ほどなく、鉄橋が現れる。右岸の山道を左岸に渡し、下流のゴルジュを高巻いているようだ。

F10(12:08)

F5(12:44)

F4(12:56)

鉄橋(12:59)
鉄橋のすぐ下にスラブ小滝F3、ゴルジュを抜けてスラブ小滝F2、F1と続く。平凡な河原になってきたので、右岸の林道に上る。先ほど左岸に渡った山道は、いつ右岸の林道に合流したんだろうか。橋は潜らなかったけど…。10分ほどで左俣が出合う林道分岐。その手前が広場になって、貯蔵庫のような片屋根の建物が建っている。いったい何もの?などと考えながら起点に還る。それにしても、岩倉沢で滝らしいのは、左俣のF4、F5、F6、F12、F13くらい。であるから、狗吠峡と左俣を合わせて遡下降するのが、断然よい。

F2(13:07)

岩倉沢右俣出渓地点(13:14)
 

大岩倉林道入口にある建屋(13:25)

仁保上郷岩倉地区(奥の谷が岩倉沢)(13:45)