大倉山 |
単独 2017.07.03 ☀|☁ |
日南町上石見山根(7:50/8:21)→作業道入口(8:52)→作業道終点(9:01)→706峰(9:18)→776m標高点(9:38)→展望岩(10:26)→1056峰(10:37)→大倉山西肩の踏跡分岐(11:04)→大倉山(11:08/24)→展望地(11:33)→登山口(11:47)→県道210号上石見黒坂停車場線(12:37)→起点(12:57) |
軌跡図 |
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所要時間:4時間37分、歩行距離:9.55㎞ | |||
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。 |
6月23日に沢歩きでスッテンコロリン、尾てい骨を強打して、未だ踏ん張りがきかない。沢歩きは、ちょっと無理なような気がする。で、このところの山行記録にたびたび登場してもらっている、大倉山、鬼林山の地域研究を考えてみた。まずは大倉山。歩くルートは、南尾根を上がって南東支尾根の登山道を下る、というもの。尾根末端近くに適当な駐車場所がなく、30分ばかりウロウロ。県道8号線から県道210号上石見黒坂停車場線に入って約1㎞の、農道分岐に車を駐める。南尾根末端を目指して農道をたどる。行く手にピラミダルな706峰が立ち上がり、その後の大倉山南稜は、たおやかに連なって見えるが、うーむ。地形図の破線道(農道&林道)を西にたどって約10分、道は北に向かうので、左の山道に入る。 | ||
日南町上石見山根の農道分岐(県210)(8:10) |
大倉山南尾根の706峰 農道より(8:25) |
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西側谷筋の破線径(農道)分岐(8:29) |
山道取付(8:33) |
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山道はほどなく消失するが、スギ林の下生えは薄い。西に斜面を上がれば、難なく林道に飛び出した。先の破線道が北側の実線道(林道)と合流して、南横手に続いているようだ。林道を横切り、706峰への直登を試みるが、蔦ジャングルの痩せ尾根に追い返される。林道に戻って南にたどると、ほどなく南尾根末端ピークとの鞍部に至る。林道は山襞に沿って横手に続くが、右の南尾根西面へ作業道が上がっている。尾根筋にも踏跡がありそうだが、この作業道を利用しない手はない。終点までの標高差約65mを、ジッグザッグに上っていく。 | ||
林道への突き上げ地点(8:39) |
林道から作業道への取付(8:52) |
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終点からは、急斜面を木登りで尾根へトラバース。尾根には、明瞭な踏跡がある。706峰の手前から、踏跡は掘割道になる。潅木や雑木が侵入して荒れているが、かつては快適な山道だったに違いない。 | ||
作業道終点(9:01) |
706峰山頂(9:18) |
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776m標高点を過ぎるころから、時おりアセビなどが旺盛に立ち塞がって、右に左に振り回される。真夏日の気温に、うるさい吸血昆虫の付き纏い。もはや、ヘロヘロである。沢歩きのほうが、よっぽと楽だったかもしれない。776m標高点から約45分を要したところで、大岩に出会う。攀ってみれば、そこは素敵な展望台。南面180度に視界が開け、道後山から谷田峠へと連なる陰陽分水嶺の様子が一望できた。涼風と水分補給で、少し元気を取り戻す。展望岩を北に降りると、目の前に1056峰の懸崖が立ち塞がる。 | ||
776m標高点(9:38) |
県道8号線の谷田峠方面 展望岩寄り(10:26) |
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神郷スキー場、道後山など 展望岩より(10:27) |
1056峰の懸崖(10:29) |
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攀れないこともないが、この際、左の巻き径から岩峰のてっぺんに立つ。潅木に覆われていなければ、四周絶佳と思われる。あいにく、東方に赤石山が垣間見えるだけ。北尾根は、闊葉樹の岩稜になって美しい。下生えの薄い、明瞭な踏跡に気をよくしていると、10分もしないうちに乳下のササ尾根に変わる。次第に灌木も茂ってくるが、さほどの難はない。やがて大倉山西肩に至り、踏跡が左に分岐する。中石見の日南町郷土資料館(旧石見西小学校)へ続く径だろうか。 | ||
1056峰山頂(10:37) |
1056峰北頂稜(10:40) |
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1056峰北尾根(10:51) |
大倉山西肩の踏跡分岐(11:04) |
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右の踏跡に入ると、ほどなく大倉山の山頂に飛び出した。北東面が開け、花見山から赤石山の連なりが見渡せる。花見山左奥に伯耆大山が霞むが、その存在感はどの山嶺にも負けていない。北尾根にも踏跡がある。いつか西肩の左の径と繋いでみたい。涼風に吹かれて至福のひと時を過ごし、南東支尾根の東ノ原コースへ下る。道はよく踏まれて明瞭だが、両側から枝葉が張り出してうるさい。雨露でもあった日には、たまらないだろう。10分ばかり下った肩(標高1200mあたり)の南東面が開け、素敵な展望地になっていた。谷田峠から赤石山・桑平峠に連なる陰陽分水嶺を一望できる。その後背に連なる天銀山(てんぎんやま)から新井山(にいやま)へかけての稜線も美しい。いずれも、今年の山行予定に加えることにしよう。 | ||
大倉山山頂(11:08) |
花見山 大倉山山頂より(11:11) |
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大倉山山頂の東ノ原への登山道取付(11:23) |
東ノ原へ下る登山道(11:27) |
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赤石山 東ノ原コース展望地より(11:33) |
天銀山(左)、新井山など 展望地より(11:33) |
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山頂から20分ばかりで登山口標識のある林道に降りた。林道は、けっこう草生したところもあり、作業道と言ったほうがふさわしいかもしれない。滝や草花に出会いながら、分岐を左に右にジッグザッグ下っていくと、やがて東ノ原の県道210号線に合流した。北に花見山、右手に大倉山がたおやかに連なっている。車がたまにしか通らない県道をポレポレ下り、午后1時前に起点に還る。当初予定していた鬼林山も歩ける時間ではある。が、体のほうはいっぱいいっぱい。即、止めにして帰途につく。うーん、疲れた。 | ||
東ノ原コース登山口(11:47) |
東ノ原コースの林道で見かけた滝(11:52) |
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林道分岐(12:06) |
案内標識のある林道分岐(上側)(12:29) |
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県道210号上石見黒坂停車場線合流(12:37) |
大倉山 県道210号線より(12:38) |
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出会った草花 | ||
ヨツバヒヨドリ(キク科) |
ササユリ(ユリ科) |
コアジサイ(ユキノシタ科) |
イチヤクソウ(イチヤクソウ科) |
ホタルブクロ(キキョウ科) |
ウツボグサ(シソ科) |