樋ノ谷(ひのたに)奥足谷(おくあしだに)
 
単独 2017.06.16 
向峠にこにこ市(7:23/36)→深谷峡探勝歩道入口(7:49)→深谷大橋下入渓(8:04)→樋ノ谷出合(8:35)→F1(8:40/55)→ボックスカルバート(9:11/17)→F2(9:19)→F3(9:22)→F4(9:26)→F5(9:27)→F6(9:27)→F7(9:28)→F8(9:31/36)→F9(9:36/41)→F10(9:48/54)→F11(9:58/10:03)→F12(10:04/07)→F13(10:09/12)→F14(10:15)→F15(10:18/29)→F16(10:51/55)→F17(10:59)→F18(11:02)→F19(11:03)→F20(11:04)→F21(11:06)→稜線鞍部(11:31)→奥足谷取付(11:55/12:00)→懸崖(12:13)→奥足谷F32(12:17)→F31(12:24/29)→F30(12:31)→F29(12:32)→F28(12:35)→F27(12:36)→F26(12:37/39)→F25(12:41)→F24(12:45)→F23(12:48)→F22(12:48)→F21(12:50)→F20(12:52)→F19(12:56/58)→F18(13:05/07)→F17(13:10)→F16(13:14)→F15(13:24)→F14(13:31)→F13(13:33)→F12(13:45/47)→F11(13:49)→F10(13:52)→F9(13:56)→F8(13:57)→里道向峠金山谷線(13:58)→樋ノ谷(14:18)→県道16号六日市錦線(14:37)→起点(14:45)

軌跡図
所要時間:7時間09分、歩行距離:11.8㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
樋ノ谷を遡行して奥足谷へ下った。向峠にこにこ市に車を駐める。県道16号六日市錦線を西に950mばかり行ったところで、左の深谷峡探勝歩道に入る。途中、ビールの空き缶が歩道に散乱、といういやな光景に出会う。なぜこんなところに?である。荒れてきてはいるが、難なく深谷大橋の下に入渓。水量はとても少なく、大橋下のゴルジュ淵はまるで澄んだ池のよう。

向峠にこにこ市の駐車場(7:36)

深谷大橋下のゴルジュ淵(8:06)
約30分で樋ノ谷出合に至る。水の流れはチョロチョロで、すぐ伏流してF1が現れる。二段のC/S滝で、下段だけでも10mは優にありそう。滝芯に伝うわずかな水は、直下に消えている。僕なんか絶対登れないので、手前右岸のガリーを登る。上部はなんだかとても怖く、必死で這い上がった。上段落口に降りる。下段落口は割愛して、ゴミが散乱する涸れた急ゴーロの谷を遡っていく。13分ばかりで、ボックスカルバートが通る里道向峠金山谷線に行き当たる。カルバートを抜けた先の集水桝を這い上がることができず、道路に上がる。あとで考えてみると、すぐ上に流木が詰まっていたので、「投げ縄」で登れたかもしれない。

樋ノ谷出合(8:36)

樋ノ谷F1(8:40)

F1手前右岸のガリー(8:40)

里道向峠金山谷線下のボックスカルバート(9:09)
道路の東側で谷は二俣になり、左俣が本流。右俣には漏斗(じょうご)状の滝が出合い、落口の左岸上に黄色い貯水タンクが見える。左俣には、露岩の斜滝F2が出合っている。水がないので、左側を登れば簡単。上には露岩滝F3、ナメ滝F4、トユ状滝F5、小さな釜を持ったトユ状滝F6、ゴーロ滝F7と、小滝が続いて、10mのスラブ滝F8が現れる。すべるので、左側の草付を登る。上にも6mのスラブ滝F9が続き、右側を登る。

樋ノ谷F2(9:19)

樋ノ谷右谷F1(9:18)

F8(9:31)

F9(9:36)
ゴーロの涸れ沢が続いたあと、露岩滝F10で細々とした水流に再会。さらに5分も溯ると、C/S滝F11に出会う。チムニー状で、突っ張って登る。すぐ上のゴーロ滝F12を越えてほどなく、露岩の斜滝F13に出会う。水流はすべって怖いので右側を登る。間なしに、トユ状の斜滝F14、F15が続く。いずれも水流を登るが、F15の上部はすべって怖い。カムでセルフビレイして、必死で抜けた。

F11(9:59)

F13(10:09)

F14(10:15)

F15(10:18)
しばらくゴーロの涸れ沢が続いて、もはや源流かと思ったころ、トユ状斜滝F16が現れる。登るのは何でもないが、けっこう長く、上部は階段状からC/S状になっている。水量があれば、愉しいことだろう。少し上のC/S小滝F17も、水が落ちて倒木の枝が被さっていなければ、越えるのは愉しそう。さらにトユ状滝F18、斜滝F19、F20、F21と、小滝が続く。やがてスギ林のおだやかな源流域となり、右の斜面に取り付けば、ほどなく稜線登山道に飛び出した。樋ノ谷出合から約3時間を要す。登山道を小五郎山方面(左)へたどって、奥足谷下降地点に向かう。暑さのせいもあろうが、急坂がやたらキツイ。やっぱり年なのかなぁ。小五郎山南尾根の標高1020mあたりから、左斜面へ下る。

大谷辻北尾根の鞍部(11:31)

小五郎山南尾根の奥足谷取付(12:00)
ササの下生えは大したことなく、10分ばかりで懸崖の上に出て、難なく奥足谷源流域に降りた。が、遡行時にはササ漕ぎの急登になるわけで、さぞ難儀なことだろう。50mばかり下って、最初の滝F32に出会う。もちろん、水は流れていない。さらに約5分、F31の落口に立つ。水は落ちていないが、見事な大滝で20mはあると思う。右岸を巻いて下りる。

奥足谷F32(12:17)

F31上部(12:29)
すぐ下に3m滝F30、5m滝F29が連続する。さらにトユ状滝F28が続いてV字ゴルジュとなり、トユ状滝F27、C/S滝F26、二段C/S滝F25、二段C/S滝F24が、約100mのトユ状水路の中を落ちていく。いずれもフリーで下りられたので、登るのも難しくないと思うが・・・。すぐ下に露岩滝F23、トユ状滝F22、露岩滝F21、露岩滝F20と、小滝が連続。

F29(12:32)

F26(13:39)

F25(12:42)

F24(12:46)
 
さらに50mばかり下ったところで5m滝F19に出会う。登れるかもしれないが、フリーで下るのは無理。左岸を巻き下りると、倒木や大岩が引っかかったトユ状水路となり、その先で9mのC/S滝F18が落ちている。右岸を巻いて下りる。下から見ると、なんか登れそう。でも止めておく。

F19(12:58)

F18(13:08) 
二段の斜滝F17、階段状滝F16、しばらくおいてトユ状滝F15、露岩滝F14、三段の露岩滝F13と、小滝が続く。そして、200mばかりゴーロが続いたあと、6mの二条滝F12に出会う。左側を下りたように記憶している。すぐ下の二段のトユ状滝F11も、愉しくすべり下りる。

F12(13:47)

F11(13:50)
二条の小滝F10を過ぎるとナメ床になり、露岩滝F9、斜滝F8が続いて、里道向峠金山谷線に行き当たる。奥足谷に架かる里道橋の下がF7下段の落口で、F6、F5が連続している。懸垂下降用に50mロープを持参しているが、もはやこれまで。C.C.INA★PINAさんの記録(http://blogs.yahoo.co.jp/hirschwies/archive/2016/9/12/)に触発されて、なんとか出合まで下降するつもりであったが、とてもその元気はない。次回の楽しみ、ということにして里道に上がる。里道から眺めるF5、F6、F7は、なかなかのもの。はたして僕に登れるだろうか、など考えながら里道をたどる。途中、樋ノ谷を過ぎた谷側斜面で、ゴミの不法投棄を見る。ひどいものだ。まるで、清掃工場のゴミピットのよう。深谷峡探勝歩道に散乱していたビールの空き缶は、これだったのか。うーん、なんともやりきれない。

F9(13:56)

F8(13:58)

F7 下段落口より(13:57)

F5 里道向峠金山谷線より(14:03)