高畑山(たかはたやま)
 
単独 2017.06.13 
神郷高瀬新田(7:39/46)→新郷老人憩いの家前(8:01)→野原地区西の林道終点(8:28)→林道飛時原野原線の峠(8:34)→高畑山(9:20)→里道道場野原線の峠(10:11)→谷田峠(11:17)→新郷跨線橋(11:46)→野原鷲尾(11:56)→起点(12:16)

軌跡図
所要時間:4時間30分、歩行距離:11.7㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
鳥取岡山県境の陰陽分水嶺歩き。高畑山西の林道峠から谷田峠(たんだだわ)までを繋ぐ。神郷高瀬新田(しんごうたかせしんでん)の県道11号線非常駐車帯(野谷橋西詰)に車を駐めて、林道峠に向かう。野谷川(のだにがわ)沿いの道を行き、野(の)地区を経由すると、前回と同じ道を歩くことになるので、240mばかり東の分岐を左に取り、野原(のばら)地区を経由した。里道に入ってほどなく、右手にため池あり。水面に水鳥が遊び、静かな湖畔にコウホネが黄色い花を浮かせる、自然豊かな眺め。すぐ四つ辻となり、左手前角に立派な集会所風の施設がある。表札に「新郷(にいざと)老人憩の家」と記されている。頻繁に使われている様子はない。

神郷高瀬新田の県道11号線非常駐車帯(7:46)

新田の野原分岐(7:54)

新郷老人憩いの家南のため池(8:00)

新郷老人憩いの家(8:01)
左に取って北西に10分も行くと、指呼のうちに高畑山と鷹ノ巣山が姿を見せる。そしてその間彼方に、鬼林山が顔を覗かせている。やがて里道は未舗装の林道になり、見覚えのある分水界の県境峠に着いた。

高畑山 野原地区西の里道より(8:16)

鷹ノ巣山 野原地区西の里道より(8:16)

里道終点(8:28)

林道飛時原野原線の峠(8:34)
右に土塁道をたどる。灌木が茂り、倒木が邪魔をするところもあるが、大したことはない。岡山県側に鉄条網の残骸を見る。かつては牛の放牧地だったのかもしれない。標高が600mを過ぎ、傾斜が増して稜線がはっきりするころには、土塁は無くなる。切り分けは明瞭で、林道峠から約15分で高畑山山頂に達す。三角点はヤブに埋もれ、灌木越しに大倉山を垣間見る。

県境に続く土塁道(8:42)

高畑山山頂(9:21)
県境の東尾根に下るとすぐ、ヒノキ林となり、踏跡が現れる。まったく下生えのない、どこでもロードのところまである。最後は茂って、ちょっと迷走したが、約40分で尾根末端の作業道に飛び出した。下るとほどなく、里道道場新田線に合流。分水界の峠は、80mばかり南にあった。ここも分水界と県境が一致していない。向かいの県境尾根はスギヒノキ林で下生えも薄く、難なく621峰を越えて、谷田峠(たんだだわ)に出ることができた。ただ、この峠も県境尾根と分水嶺が一致していない。なので、しまいは行きつ戻りつの複雑な軌跡になる。うーむ、ここまでしなくてもよいのかも…。県道8号新見日南線を南に下る。振り返れば、大倉山の1056峰がピラミダル姿で見送っている。県道11号新見多里線の新郷跨線橋から眺める大倉山の景色もなかなか良い。

高畑山東尾根標高640mあたり(9:43)

高畑山東尾根末端の作業道(10:06)

里道道場新田線の峠(10:11)

621峰山頂(10:40)

谷田峠(11:17)

大倉山と伯備線 新郷跨線橋より(11:44)
ポレポレと県道をたどれば、道端でカノコソウ、コウゾリナ、イタチハギ、キバナコスモスなどの草花に出会う。野原鷲尾地区で見かけた大きな家は、インパクトのあるとてもすっきりした佇まい。新田地区に入る手前で陸橋を潜る。6年前に閉鎖された新郷カントリークラブのものらしい。まだまだ健在に見えるが、人の気配はない。12時16分に帰還。車の中で昼食を済ませ、鬼林山登山口へ寄り道して、帰途につく。 

野原鷲尾の大きな家(11:51)

新田東の県道11号線に架かる陸橋(12:09)
出会った草花 

スイカズラ(スイカズラ科)

ウツギ(ユキノシタ科)

ヒメレンゲ(ベンケイソウ科)

ヤマボウシ(ミズキ科)

アマドコロ(ユリ科)

ミヤコグサ(マメ科)

カノコソウ(オミナエシ科)

コウゾリナ(キク科)

イタチハギ(マメか)