妙見山(みょうけんざん)鷹ノ巣山(たかのすやま)
 
単独 2017.05.27 
神郷高瀬木谷(8:07/16)→木谷峠(8:23)→妙見山(9:23)→乗越鞍部(9:57)→621峰(10:07)→620峰(10:44)→611.9峰(10:51)→市道の峠(11:02/08)→611峰(11:17)→鷹ノ巣山(11:53)→林道飛時原線の峠(12:29)→林道分岐(12:33)→牧草地の林道分岐(12:47)→野地区北の林道入口(12:58)→県道11号線(13:58)→起点(14:29) 

軌跡図
                                                  所要時間:6時間12分、歩行距離:14.4㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
陰陽分水嶺歩き。木谷峠から妙見山、鷹ノ巣山と、岡山・鳥取の県境尾根を繋いだ。木谷(新見市新郷高瀬)の県道11号新見多里線非常駐車帯に車を駐める。県道を木谷峠まで戻り、右手(北側)のスギ林の斜面に取り付く。下生えはなく、どこでもロード。稜線に上がると、踏跡あり。取り付いて10分ほどの小ピークで、尾根筋は三分岐する。左右(南北)には土塁径が続き、向かいのヤブ尾根が県境のようだ。

木谷の県道11号新見多里線非常駐車帯(8:16)

木谷峠(8:22)

木谷峠の県境尾根取付(8:24)

県境稜線の土塁道(8:35)
ヤブ尾根を下って谷に降りるが、そこは鞍部にあらず。分水界の鞍部は、約100m南にあった。鞍部は茂っているが、乗越道と尾根通しの径がある。この際、右手のヤブ径を先ほどの分岐ピークまでピストンして、分水嶺へ軌跡を残す。地形図をよく見れば一目瞭然だが、なぜか分水嶺が県境尾根になっていないのだ。北東に上り返すと、ふたたびスギ林の明瞭な尾根径になって、県境が合流する。鞍部から約25分、難なく妙見山の山頂に達す。三角点の他には何もない。北尾根に径が下っているが、県境尾根は南東に向かう。スギ林とヒノキ林が混交する尾根径を30分余り、乗越鞍部に降りる。
分水界の北側を通る県境(8:49)
分水界になる妙見山南西尾根の最低鞍部(8:50)

妙見山山頂(9:23)

621峰西尾根の乗越鞍部(9:57)
神郷高瀬と神福を結ぶ古道なのかもしれない。鞍部を上り返すと、尾根通しに鉄条網の柵が続くようになる。かつて岡山県側は、牛の放牧地になっていたということか。621峰の南西尾根を取り囲むように敷設されているようだ。621峰より、尾根の植生がヒノキ林からマツ雑木林に変わる。次のピークでふたたびスギの植林地になって少し開け、北西樹木越しに鬼林山を垣間見る。県境尾根はアップダウン、蛇行を繰り返しながら東に向かう。径は明瞭で、難しい所はない。620峰手前のピークから、またマツ雑木の尾根になる。三角点の立つ611.9峰を越えて10分余り、神郷高瀬と日南町福塚を結ぶ里道の峠に出た。コンクリート吹き付け法面の掘割峠なので、日南町側へ巻いて降りる。道路の西側はスギ林、東側はヒノキ林の斜面。下生えはなく、容易に611峰へ上り返す。

621峰山頂(10:08)

鬼林山 621峰南東尾根ピークより(10:20)

620峰山頂(10:44)

611.9峰山頂(10:52)

神郷高瀬と日南町福塚を結ぶ里道の峠(11:08)

611峰山頂(11:16)
多少灌木の茂っているところもあるが、稜線の切り開きは明瞭で、難なく鷹ノ巣山山頂に達す。鷹ノ巣山南肩に地籍図根三角点があり、その少し先で、西面後方に神郷第一スキー場を垣間見る。高瀬川を間に置いた、この県境稜線の眺めは、もうすぐヒノキ林に隠されてしまうだろう。鷹ノ巣山山頂は、西面が若いヒノキ林、東面が雑木林の南北に細長い頂稜のピークで、赤テープの他には何もない。分水嶺(県境尾根)は、頂稜の北端から北東に流れる。切り開き径は明瞭で、下りはじめてすぐ、ヒノキの樹間に大倉山を垣間見る。いつか、鬼林山と併せて訪れてみよう。歩き易いヒノキ林の尾根径は、ひと下りすると左手に作業道が沿うようになる。ほどなく雑木林の平坦鞍部に降りた。茂った樹林の原に土塁道があり、これをたどる。

鷹ノ巣山の図根三角点(11:48)

神郷第一スキー場など 鷹ノ巣山頂稜より(11:50)

鷹の巣山山頂(11:53)

大倉山 鷹ノ巣山北東稜より(12:00)

鷹ノ巣山北東尾根(12:13)

鷹ノ巣山北東尾根末端の土塁道(12:21)
鷹ノ巣山から約35分で、飛時原(ひじばら)と野原(のばら)を結ぶ林道に出た。高畑山を越えるのは時間的にちょっと無理、ということにして、今回の分水嶺歩きはこれで終わりにする。林道を東にたどり、100mばかり先の分岐を右(南)に取る。ほどなく両側に牧草地が開け、道のへりにタニウツギが咲き誇り、後背に鷹ノ巣山や高畑山などがたおやかに裾を広げた。のどがで、美しい。

飛時原と野原を結ぶ林道(12:29)

林道分岐(12:33)

鷹ノ巣山 牧草地より(12:40)

高畑山 牧草地より(12:49) 
牧草地内のよく使われた道に誘われて、草生した林道分岐を通り過ぎ、南端まで行って気付く有様。想定外の迷走である。慌てて引返すと、180m手前で草生した林道が左に分かれていた。旺盛な夏草は分岐あたりだけで、すぐ両側が植林地となり、普通の林道に戻る。分岐から約10分で野地区外れの里道に出た。右に取って約2㌔、県道11号線に合流した。あとは大原、木谷の集落をめぐりながら起点に還るだけ。うーむ、ちょっと物足りない気もする。

牧草地内の林道分岐(12:47)

野地区北の林道入口(12:58)

野地区(13:00)

高瀬川右岸の県境尾根 仲村東の里道より(13:41)
出会った草花 

タニウツギ(スイカズラ科)

ヤブデマリ(スイカズラ科)

キンラン(ラン科)