猿政山 |
単独 2017.05.11 ☀/☂/☁ |
高野町上湯川餅実の県道110号線待避所(8:00/08)→林道毛無俵原線分岐(8:15)→猿政山登山口(8:57)→県境尾根分岐(9:34)→猿政山(9:39/42)→頂稜東端(9:45/10:05)→県境尾根分岐(10:07)→内尾谷分岐(10:33)→1172峰(10:56)→1180.5峰(11:26)→1080峰(12:05)→1025.1峰(12:37)→昼食(12:38/13:05)→910峰(13:33)→俵原越(13:52)→ワラビ採り(14:04/20)→俵原集落入口(14:36)→林道毛無俵原線分岐(14:55)→起点(14:52) |
軌跡図 |
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所要時間:6時間43分、歩行距離:16.0㎞ | |||
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。 |
猿政山から俵原越(たわらはらごし)まで県境尾根を歩いた。餅ノ実(もちのみ)奥の県道110号奥出雲高野線の待避所に車を駐める。県道を俵原方面(北)に600mばかり行ったところで、左の林道毛無俵原線に入る。眼前右手に1172峰の南東尾根が連なっている。北西に向かう谷沿いの林道は、谷の三俣で左谷左岸へと南転して高度を上げていく。林道分岐から約35分のところに、右手支尾根に取り付く登山口がある。山襞に沿った林道は、約600mばかり先で終わっている。林道の名称から察するに、猿政山南面を横断、毛無山南尾根を乗り越して毛無山牧場に抜ける計画のようだ。登山口から支尾根までの法面径は南に開ける。俵原川の谷を間において、黒石山がたおやかに尾を引いている。 | ||
餅ノ実(もちのみ)奥の県道110号待避所(8:08) |
林道毛無俵原線分岐(8:15) |
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猿政山登山口(8:51) |
黒石山 登山口の少し上より(8:53) |
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稜線径は素敵なブナの二次林。ササの林床には、サンカヨウが咲き誇っている。南東主尾根に合流してからのブナ森はいよいよ美しく、イワカガミ、ヨウラクツツジ、ムシカリなどが径のへりを彩っている。県境尾根へ下る分岐を過ぎて間もなく、サンカヨウが群生する猿政山山頂に達す。樹木に囲まれた平坦な山頂だが、北面樹木越しに、これから向かう県境尾根を同定できる。 | ||
猿政山南西尾根(標高1140mあたり)(9:16) |
県境尾根への分岐(9:35) |
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猿政山山頂(9:42) |
1180.5峰、1080峰 猿政山山頂より(9:41) |
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来た径を戻り、東の肩から県境稜線に入るも、ひどい急斜面。やむなく北尾根を下ってみるが、東へトラバースできるようなところなし。沢登りの大高巻きならともかく、とても下る気にはなれない。で、ここは内尾谷へ下る径にエスケープ。それでも、バカ尾根の急勾配は半端じぁない。径が開かれていなかったら、雪でも着いていない限り、往生するだろう。大きなブナやミズナラに出会い、これからたどる県境稜線を樹間に確認しながらの急下降。穏やかな1077峰を過ぎてほどなく、最低鞍部に降りる。ササが茂る径は上り返すとすぐ、左の内尾谷へと下っていく。稜線通しにも踏跡はあるが、ササに覆われて明瞭ではない。1172峰西肩まで上がると、前方に1172峰、後方に猿政山東壁が垣間見える。東壁の切り立っている様子がよく分る。 | ||
猿政山頂稜東末端(9:47) |
1172峰など 県境尾根分岐の80m下あたりより(10:12) |
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大ミズナラ 県境尾根分岐の120m下あたりより(10:16) |
内尾谷分岐(10:34) |
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猿政山東壁 1172峰西肩より(10:41) |
1172峰 1172峰西肩より(10:41) |
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1172峰は平坦なブナ林の山頂で、林床はササの草原。以後、県境尾根にササの濃淡、丈の差は見られるものの、途切れることはない。大したヤブでなくても、あんまり長いと、うんざり。美しいブナ尾根も飽きてくる。それでも、県境尾根歩きは止められない。病気のようなものだ。県境稜線は1180.5峰から北東に向かい、1080峰より南東に回りこんで徐々に高度を下げ、俵原越に至る。途中、1025.1峰手前でサンカヨウの群生に出会い、1025.1峰の東峰(1020峰)で昼食。虫やハエが多いのには閉口するが、大過なく稜線歩きを終える。次の吾妻山は、どんなだろう。 | ||
1172峰山頂(10:55) |
1180.5峰山頂(11:27) |
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1080峰から南東に続く県境尾根(12:05) |
1180.5峰、猿政山など 1080峰南東尾根より(12:08) |
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1025.1峰山頂(12:37) |
昼食場所(1020峰)の東尾根(13:09) |
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910峰山頂(13:34) |
俵原越(13:53) |
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県道を下ること12分、俵原集落に出る。右手に、たどってきた県境尾根が連なっている。道両側の休耕田(荒地)に、よく太ったワラビの群生を認める。これをいただかない手はない。30分余り道草して、われを忘れてワラビ採り。イタドリもいいのがある。今晩のおかずに、イタドリの塩もみとワラビの煮つけを付け足すことにしよう。そろそろおしまいにしようとした矢先、雷雨に襲われる。あわてて帰途につくが、風が強いので、傘をさしても腰下はびしょ濡れ。山中で雨に遭わなかったことを、山の神様に感謝感謝。ほどなく雨はやみ、新緑が映える山里の道を、心地よく起点に還る。 | ||
1172峰、1180.5峰 ワラビ採りの場所より(14:06) |
俵原集落南端(13:36) |
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