723.4峰(西峰山(にしみねやま))・678.7峰(中畑山(なかはたやま))・前平山(まえひらやま)
 
単独 2017.03.28 
ふるさと林道郷原野呂山線入口(6:58/7:25)→自然歩道分岐(7:33)→もみじ橋北詰(8:01)→作業道(8:35)→勧農坂峠(8:42)→呉要塞地帯区域標(8:56)→西峰山(9:05)→反射板(9:41)→電波塔管理道(9:43)→中畑山(9:48)→黒瀬デジタルテレビ放送所(9:54)→山道分岐(10:00)→反射板(10:22)→乗越鞍部(10:40)→前平山(10:47)→作業林道(11:26)→県道34号矢野安浦線(11:44)→送電塔巡視路入口(11:50)→竹原呉線送電塔71(竹原火力線86)(11:57)→送電塔74(12:18/44)→本岳(12:20/31)→送電塔80(14:16)→海老根山南峰(14:34)→送電塔80(14:57)→送電塔巡視路出口(洋国ハイツ)(15:16)→グリーンヒル郷原前(15:35)→起点(16:04)

軌跡図
                                                  所要時間:8時間39分、歩行距離:19.9㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
石岳山(いしだけやま)や小田山(こたさん)などから観望すると、野呂山の手前になだらかな稜線が横たわっている。後野呂山と呼ばれるもので、かねがね歩いてみたいと思っていた。北部の一時雨予報にかこつけて、この際出かけることにする。広島文化学園大学のある郷原学びの丘1丁目に駐車場所を探すが、なかなかよいところが見つからない。30分近くうろうろした挙句、ふるさと林道郷原野呂山線入口の歩道に乗り上げて駐める有様。知らん顔して大学の駐車場に置いたらよかったのかも…。ふるさと林道を500mばかり上がると、右に中国自然歩道が分かれる。分岐の東向かいが墓地になって開け、文大のグランド越しに岩山を観望できる。自然歩道は、150mばかり舗装路が続いたあと山道になり、10分ほどでふるさと林道に出る。ちょうどもみじ橋北詰に当たり、橋の下から眺める錆色のアーチや桁の姿はなかなかしぶい。

ふるさと林道郷原野呂山線入口(7:24)

中国自然歩道分岐(7:33)

岩山 自然歩道分岐前の墓地より(7:33)

もみじ橋(7:56)
野呂山への自然歩道は、林道を横切って谷の右岸尾根に沿う。ほどなく左岸尾根に渡り、やがて作業道に行き当たる。右向かいに自然歩道が取り付いているが、草が茂って分かりにくい。かつては、丸太階段の道が整然と取り付いていたのに…。踏み入ると階段道は健在で、右手に江ノ藤山や灰ヶ峰などを一望できる。ほどなく勧農坂峠で、左の尾根径に入る。

もみじ橋北詰の野呂山登山口(8:02)

勧農坂峠下の作業道(8:36)

江ノ藤山、灰ヶ峰など 作業道上の自然歩道より(8:40)

勧農坂峠(8:42)
少し行くと大きな岩が現れて、その先に呉要塞地帯区域標があり、尾根上に壕のような堀切を見る。そして、723.4m三角点に達す。点名の「西峰」に山を付けて、西峰山と呼ぶことにする。雑木に囲まれた平坦地の北側に三角点がある。北東に尾根径をたどる。30分ばかりで中電の反射板に出会う。

呉要塞地帯区域標(8:56)

旧軍施設(壕)の跡?(9:02)

西峰山山頂(9:05)

中電の反射板(9:42)
すぐ電波塔の管理道に合流して、緩やかに上っていく。400mばかりで下りになる。どうやらここが678.7峰のようだが、三角点は見当らない。点名によれば、中畑山ということになる。50mも下らないところで、右に山道が分かれる。地形図によると、前平山尾根への取付のようだ。この際、管理道をたどって電波塔に寄り道。黒瀬デジタルテレビ放送所と記された立派な局舎が建っていた。2本の電波塔を記憶にとどめ、ランドマークにする。

黒瀬デジタルテレビ放送所(9:56)

前平山への山道分岐(9:50)
分岐に戻って、山道へ下る。踏跡の薄いところがあり、ショートカット。踏跡をたどったほうが楽ちんだったかも。678.8峰の北東肩まで下ると、尾根の左側に広い作業道が続くようになる。その作業道は、県防災無線の反射板を過ぎたところで尾根を掘り切って、野呂川の谷に乗り越していた。まだ新しい。前平山に続く尾根の左にも作業道が付けられている。こちらは古い。ほどなく乗越鞍部となり、上り返したところが前平山。雑木に囲まれた狭い山頂で、東尾根にも明瞭な踏跡がある。

後野呂山北東尾根に沿う作業道(10:14)

後野呂山北東尾根に沿う作業道(10:25)

前平山西の乗越鞍部(10:40)

前平山山頂(10:47)
たどれば中畑に降りられるのかもしれないが、この際市境に沿う支尾根を下ってみる。ウラジロシダやコシダの草叢やサルトリイバラが行く手を阻むが、大過なく林道に飛び出す。県道34号矢野安浦線に出て左に取り、広島国際大学学生寮の前から、竹原呉線送電塔巡視路に入る。300mばかり行ったところで送電塔71に出合うが、竹原火力線86の札も付けられている。どういうこと?以後、番号を増やしながら西に向かう二名称の送電塔を巡って、よい路が続く。送電塔74で、本岳を間近に眺めながら昼食。

前平山市境尾根末端近くの林道(11:26)

県道34号矢野安浦線への林道出合(11:44)

竹原呉線送電塔巡視路の入口(11:50)

竹原呉線送電塔74(12:18) 
沢を横切ったり作業道に出合ったりしながら、やがて本岳との鞍部に至る。この際、ちょっと寄り道。ヒノキ林の本岳山頂に展望はなく、南尾根にあるはずの道も見当たらない。南尾根の展望岩から岩山や石岳山を眺めることができたのが、唯一の収穫。ついでに乗越径も調査。明瞭だった径は、ほどなく猛烈なウラジロシダの草叢になったので、巡視路に逃げ帰る。送電塔78の先で、右に大崎火力線送電塔の巡視路が分かれていた。送電塔80は、海老根山との鞍部。こちらもちょっと寄り道してみる。

本岳への乗越鞍部(13:11)

本岳山頂(13:20)

大崎火力線送電塔巡視路の分岐(14:07)

竹原呉線送電塔80(14:16)
本岳と違って、潅木がよく茂ってサルトリイバラに悩まされる。で、今日は南峰までと決し、見晴らしのない山頂に足跡を残す。送電塔80から先の巡視路は、送電線を少し外れて海老根山西の谷を渡る。谷間のため池越しに678.8峰稜線を眺めやって、ひとり達成感を満喫する。小さな流れを渡渉して支尾根に上がり、南に向かうとほどなく、洋国ハイツの東の外れに出た。あとは地形図を頼りに、グリーンヒル郷原、広島文化学園大学などをめぐりながら、起点に還るだけ。

海老根山南峰への分岐ピーク(14:26)

海老根山南峰山頂(14:35)

678.8峰 送電塔80西のため池より(15:02)

洋国ハイツへの送電塔巡視路出口(15:16)