五里山(ごりやま)
 
単独 2017.03.17 
林道大向長者原線入口(7:05/38)→判城橋(7:52)→御境(8:10/30)→送電塔澄川支線31(8:40)→万城山東峰西の肩(9:15)→万城山東峰(9:33/37)→五里山最低鞍部(9:48)→1158峰展望所(10:24/29)→1158峰(10:34)→京ツカ山(11:05)→1168峰(11:27/51)→老杉(11:53)→ボーギノキビレ(12:17)→マクゴロウ谷出合(12:33)→長者原(12:52)→カネヤン原(12:40)→山の神の祠(14:01)→展望地(14:43)→押ヶ峠(15:02)→十方林道入口(15:37)→起点(15:43)

軌跡図
                                                  所要時間:8時間05分、歩行距離:20.2㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
今季最後の雪山歩きは、五里山。R488の林道大向長者原線入口に車を駐める。駐車スペースの確保(除雪)に、30分近く要す。除雪されたR488を、急ぎに急いで御境(おさかえ)へ。ツルツルに凍ったところが多く、思うように歩けないのが歯がゆい。御境の島根県側も除雪されていた。轍があるので、匹見へ抜けられるのかもしれない。ワカンを付けて、広島県側から県境尾根に取り付く。稜線には豊富な堅雪が残り、ワカン歩行は快適だ。送電塔澄川支線31を過ぎてからはブナ、ミズナラの疎林となり、いっそう歩き易い。御境から45分で万城山(ばんじょうさん)東峰西の肩に上がった。境界松の立つ雪の原の南面に、女鹿平山から冠山にかけての連なりが広がっている。

林道大向長者原線入口(7:36)

判城橋(7:52)

御境(8:13)

万城山西の肩(9:15)
万城山の山頂を左において東進すること15分、万城山の東峰に達す。こちらにも境界松が立ち、広い雪の原になっている。立木が邪魔をして西の肩ほどではないが、樹木越しに冠・寂地山塊を観望できる。主稜線から外れて見晴しのない本峰より、東峰のほうが断然素敵な山頂である。東尾根に100mばかり下ると、左の支尾根が雪原になって開け、これから向かう1158峰への連なりが一望できる。

女鹿平山、沼長トロ山 万城山東峰西の肩より(9:17)

万城山東峰山頂(9:35)

冠山、寂地山 万城山東峰より(9:36)

1158峰、十方山 万城山東峰東面より(9:40)
県境尾根をひと下りして、1064峰との鞍部に降りる。鞍部の手前は尾根筋がとても分りにくい。続く1064峰の北東鞍部に立木は少なく、島根県側も比較的穏やか。なんか島根大学林道に出るのは難しくなさそう。甘いかな。その鞍部から25分で、1158峰に上がる。ここにも境界松が立っている。だだっ広い雑木疎林の山頂で、西側の南面が開け、素敵な展望所になっている。十方山南西尾根1142峰、黒ダキ山、女鹿平山、沼長トロ山、冠山、寂地山、大神ヶ岳などが同定できる。平坦な山頂に最高所を特定するのは難しいが、あえていうなら東側中央部あたりか。

五里山最低鞍部(9:48)

1158m峰展望所(10:24)

女鹿平山、沼長トロ山 1158峰展望所より(10:27)

万城山東峰 1158峰展望所より(11:50)
どこでもロードの、なだらかな北東尾根を1300mばかりたどると、京ツカ山の山頂に至る。こちらもどこが山頂か分からないような、雑木がまばらに立つ雪の原である。行く手に五里山塊最高所の1168峰が横たわっている。地形図ではすぐなのに、とても遠く見える。

京ツカ山山頂(11:05)

1168峰 京ツカ山山頂より(11:03)
1168峰への途中、左手樹間に向半四郎から広見山にかけての白い連なりをかいま見た。少し早いが、1168峰で昼食。十方山南西尾根を指呼の間にできるかつての展望ピークは、雑木が育って今や風前の灯火。そういえば、向かいの下山林道峠の展望地も似たような有様だった。若木たちは刻々と姿を変えている。とくと眺めやってボーギノキビレへ向かう。北東尾根に下ってすぐ、老杉に出会う。風雪に耐え抜いて今なお健在。なんか神々しい。1168峰からボーギノキビレまで約25分。かつては焼杉山まで足を延ばしていたのに、とてもその気になれない。ためらうことなくマクゴロウ谷へ下る。

1168峰山頂(11:29)

十方山南西尾根1142峰 1168峰より(11:48)

1168峰北面の老杉(11:53)

ボーギノキビレ(横川越)(12:17)
雪は豊富で、難なく十方林道に降りた。久しぶりに見る下山橋には、まだ1メートルを超す雪が残っている。いよいよ、長―い林道歩きの始まりである。

マクゴロウ谷(12:25)

下山橋(12:34)
陽春の日差しを受けて、雪は少々重いが、美しい渓畔林に気分は爽快。踏跡のない十方林道を独り占めして歩く。ケヤキ原、カネヤン原をめぐり、やがて祠に至る。これより林道はオシガ谷左岸を山襞に沿ってくねくねと上っていく。

長者原中ノ谷出合(12:52)

祠(山の神)(14:01) 
スキヤドウへの回り込みは、ひどい遠回りになるので、毎度のショートカット。展望台があるようだが、いつも割愛しているので、その様子は知らない。ショートカットして少し行ったところに展望地がある。東面に広がる十方山南西尾根1067峰の景色は、なかなかのものだ。マクゴロウ谷の出合から押ヶ峠(おしがたお)までの約7㌔の道のりに、2時間25分を要す。うーむ。

十方林道ショートカット取付地点(14:23)

十方林道ショートカット合流地点(14:32)

十方南西尾根1067峰 十方林道展望地より(14:43)

押ヶ峠(15:02)
あとは下ればよいわけだが、あっちこっちが雪崩で埋まって歩きにくいし、雪も腐って思いのほか潜る。十方林道入口にヨレヨレで還り、へたりこんでワカンを外す。起点はもうすぐ。やったー、という達成感はある。山の神様、今日もありがとうございました。

雪崩で埋まった十方林道(15:31)

十方林道入口(15:37)