黒ダキ山(くろだきやま)沼長トロ山(ぬまながとろやま)
 
単独 2017.03.10 
立野キャンプ場(7:02/18)→ソウダレ谷右岸尾根取付(7:56/8:05)→テンガタキ右岸尾根分岐(9:27)→ナガ谷左岸尾根分岐(9:39)→黒ダキ山(10:06)→佛石(10:18)→十方南西尾根(10:32/46)→1067m峰(11:09/19)→ロクロ谷出合(12:30/56)→沼長トロ山A峰(14:18)→B峰(14:45)→C峰(14:54)→D峰(15:00)→920.7m峰(15:18)→城山(16:26)→起点(16:56)

軌跡図
                                                  所要時間:9時間38分、歩行距離:14.5㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
細見谷の両岸尾根を周回した。立野キャンプ場に車を駐める。端からワカンを付けるも、下山林道に雪がないので、すぐ外す。一ノ谷対岸の曲り角の先から、ワカンを付けてソウダレ谷右岸尾根に取り付く

立野キャンプ場(7:19)

ソウダレ谷右岸尾根取付(7:56)
稜線の雪は、地肌が見えるほどに少ないが、あるだけでもありがたい。高度を上げるにつれ雪の量は増え、テンガタキ谷右岸尾根の分岐に上がるころには、すっかり雪山らしくなる。ナガ谷左岸尾根分岐の先は、北東面が切れ落ちて十方山や立岩山連山が見渡せる。とりわけ、被っている崖をゴロシのタキと呼ぶ。このあたりは、灌木が茂る痩せ尾根で、とても歩きにくい。そこから黒ダキ山までは20分足らず。ピラミダルな山頂は樹木が育って、通過の山になっている。

テンガタキ右岸尾根分岐(9:27)

ナガ谷左岸尾根分岐(9:39)

十方山 ゴロシのタキより(9:44)

黒ダキ山山頂(10:06)
北西尾根を駆け下って、仏石にあいさつ。ヤブ尾根に屹立する姿は、なんかマラ岩のほうがふさわしい。ちょっと不謹慎かな。ブナ尾根を上り返して十方山南西尾根へ。このあたりまで来ると、雪はまだまだ健在。雪庇の厚さは2mを超えている。一息入れて、十方山主尾根を細見谷へ下る。1067m峰との鞍部でワカンバンドが切れる。幸いなんとか応急処置できるが、事前点検と補修バンドの携行を怠ってはならない。

佛石(10:18)

十方山南西尾根(10:32)
1067m峰は東西に細長い岩峰で、四周に素敵な眺望が開けている。指呼の間に十方南西尾根から流れる黒ダキ山の連なり、南面にこれからたどる細見谷右岸尾根、東面に五里の山塊など、しばし観望にふける。下っていくと大きな支尾根が右に左に分かれるが、この時期この天気、見通しが良いので主尾根のルート取りは難しくない。

黒ダキ山 1067m峰より(11:10)

十方山南西尾根 1067m峰より(11:10)

女鹿平山、ヒノ谷左岸尾根 1067m峰より(11:10)

冠山、ヒノ谷左岸尾根 1067m峰より(11:10)

京ツカ山(左)、焼杉山 1067m峰より(11:17)

沼長トロ山 十方南西尾根標高940mあたりより(11:50)
やがて、ロクロ谷が出合う細見谷の磧に降りた。横着をしてワカンを付けたまま、飛び石伝いの渡渉を試みる。あんのじょう、流れにすべり落ちてひざ下を水没。這う這うの体で対岸に駆け渡る有様。スッテンコロリンでもしていたら、と思うとゾッとする。横着はいけない。猛省しきりである。この際、お昼にして一息入れる。細見谷右岸尾根へはロクロ谷左岸尾根が易しいが、これだと大変な遠回り。もはやロクロ谷右岸を行くしかない。雪がなく乾いていればさほどでもなかろうが、冷や汗をかきかき木登りクライミング。どうにか稜線に抜けた。

ロクロ谷出合(12:29)

ロクロ谷出合(12:56)
稜線には切り開きがあって、まるで別天地のような雪尾根になる。沼長トロ山をA峰、B峰とめぐる快適な雪山ハイク。D峰からは、いよいよ長―いヒノ谷左岸尾根がはじまる。雪は減ってきたがまだまだ大丈夫。地籍調査の広い切り分けがあるので、まるで作業道歩きのようなもの。920.7m峰には、雑木が茂りはじめている。その西肩から、南面に作業道が付けられていた。

沼長トロ山A峰山頂(14:18)

沼長トロ山B峰山頂(14:45)

沼長トロ山D峰山頂(15:00)

920.7m峰山頂(15:18)

ヒノ谷右岸尾根に沿う作業道(15:37)

ヒノ谷左岸尾根(16:01)
どうしたわけか城山あたりで雪は急に少なくなり、城山の北東尾根に入ってワカンを外す。老ミズナラに挨拶して急尾根を下るが、後半の斜度は半端じゃない。間伐されたヒノキ尾根を、そろりそろり木登り下降して、ようやく作業道に降りる。この時期には、遠回りでも南西尾根に下るのがよいかもしれない。16時56分、ともあれ無事に起点に還り着いた。

城山山頂(16:26)

老ミズナラ 城山北東尾根にて(16:35) 

城山北東尾根末端の作業道(16:52)

立野キャンプ場の炊事棟とトイレ(16:56)