匹見川最上流の右岸尾根
 
単独 2017.03.04 
虫送峠(7:00/17)→964m峰(7:57)→嶽(8:16/22)→乗越鞍部(8:53)→917m峰(9:00)→キリンボウ林道の峠(9:11)→896m峰(9:24)→1017m峰(10:08/21)→展望所(11:13/17)→958.6m峰(11:23)→851m峰(12:05/23)→842m峰(12:31)→作業道(12:47)→支尾根分岐(12:52/55)→匹見町道川元組(R191)(13:23)→三の滝橋北詰(13:30)→じょうが橋(14:21)→ななめ橋(14:31)→起点(14:58)

軌跡図
                                                  所要時間:7時間41分、歩行距離:20.2㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
2月に高岳を歩いたおり、匹見川最上流部右岸の連なりが気になった。地形図によれば、最も高いところは1000mを超えている。雪のある今のうちに、ということで出かけてみた。虫送峠(むしおくりだお)に車を駐める。道路に雪はないが、県境尾根にはまだしっかり残っている。さっそく、ワカンを付けて行動開始。凍みた堅雪にワカンの爪がよく効くので、少々の傾斜はなんのその。おまけにウサナゴヤ谷が皆伐されて見通せる。準平原遺構の尾根伝いも楽なものだ。標高870mあたりで顧みれば、苅尾山を背にした長者原(ちょうじゃがはら)に朝霧がたなびいて、なんとも美しい。

虫送峠(7:15)

朝霧たなびく長者原 県境尾根(標高870mあたり)(7:37)
後半は「やわたハイランド191リゾート」のゲレンデに沿って上る。964m峰東面のリフト終点まで、峠から35分を要す。八幡の田園や鷹の巣山の展望地になっているが、すぐ上の山頂は立木が邪魔をしている。東の尾根に入って950mばかり、嶽の山頂に着く。今は広い雪の原も、下はひどいササ藪だったように記憶している。東のウサナゴヤ谷側が開けて、素敵な展望台になっていた。美晴の太陽が降りそそいで、まっさらの雪の原がキラキラ輝いている。これより県境尾根を捨てて、匹見川最上流部の右岸尾根に入る。雑木の斜面を南に下り、次のピークで南西に転じる。少し行くとヒノキ林になり、作業道に出合ったりしながら乗越鞍部に降りた。

八幡原、鷹の巣山 964m峰より(7:55)

嶽山頂(8:18)

ウサナゴヤ谷越しの苅尾山 嶽山頂より(8:19)

乗越鞍部(8:53)
上り返したところが917m峰で、東面が北からの作業道終点になっている。どうやら、一帯にはキリンボウ林道からの作業道が張りめぐらされているようだ。ほどなく闊葉樹尾根に戻り、明瞭な切り分けが現われて、キリンボウ林道の峠に出た。上り返すと、尾根は南に転じて896m峰に向かう。一本ブナの立つ896m峰山頂に眺望はないが、北面の東側が少し開けて、空山の風車群を垣間見る。

917m峰東面の作業道(8:58)

キリンボウ林道の峠(9:11)

空山 896m峰北面より(9:22)

896m峰山頂(9:24)
896m峰南の鞍部で作業道に出合う。これもキリンボウ林道からの作業道と思われる。上り返した稜線にもしばらく続いて、わけなく1017m峰に達した。山頂は若いブナの疎林で、弥畝山や高岳の稜線が透けて見える。
1017m峰東尾根(9:57) 1017m峰山頂(10:08)
西に20分の三ツ峰(仮称)は、ブナとミズナラの若木に覆われた広い三つコブ山頂で、雪がないと難儀しそうなところだ。南に尾根を下ると、雑木が立て込んでちょっと心配になるが、杞憂に終わる。

三ツ峰最初の鞍部 後背は1017m峰(10:43)

三ツ峰南尾根(10:59)
958.6m峰の北東肩に至って、東面に素敵な展望が広がったのだ。匹見川を足下にして、掛津山(かけづやま)から中ノ川山(なかのごうやま)にかけての峰々を、とくと同定する。

958.6m峰北東肩の展望所(11:13)

掛津山、苅尾山 展望所より(11:14)

高岳 展望所より(11:15)

比尻山、砥石川山 展望所より(11:15)
958.6m峰(点名:赤滝)の山頂は、明るい闊葉樹の疎林で、西尾根に明瞭な切り開きがある。これから向かう南西尾根にも、切り開きらしいものが認められる。そして、いずれの尾根にもピンクテープが続いている。ひょっとして、赤谷地区からの周回ルート?ピンクテープは、南西尾根に下って470mばかりの肩のピークで消失した。西の支尾根に続いていたのかもしれない。851m峰に至ると、明瞭な切り開き尾根になる。もはや昼時。まだ先は長いが、シャリバテするといけないのでお弁当を食べる。

958.6m峰山頂(11:24)

851m峰の昼食場所(12:23)
770mあたりまで高度を下げると、林床にササが目立つようになる。作業道を横切って150mばかりのところで、左に支尾根が分岐する。695.6m峰に向けた軌跡を描きたいが、もはや13時前。断念して支尾根に短縮する。標高640mあたりでついにワカンを外す。ヒノキ林の急斜面が滑ること。

842m峰山頂(12:31)

作業道(12:47)

支尾根分岐(12:52)

ヒノキ林の支尾根(13:11) 
そろりそろり木登り下降をやって、ようやくR191に降りた。そこは奥匹見峡入口から下に360mの地点で、当初予定していた主尾根末端までまだかなりある。まあこんなもんじゃろう。ということにして、最上流部の匹見川をめぐりながらポレポレ起点に還った。

元組地区のR191(13:23)

虫送峠(14:56)