ハコビ山・高岳(たかだけ)
 
単独 2017.02.21 
長者原(7:06/25)→高岳北東尾根末端取付(7:30)→911.1m峰(7:53)→ハコビ山(8:55)→840m峰(10:25)→961m峰(10:55)→高岳(11:19/27)→975m峰(11:45)→奥匹見峡分岐(12:00)→1011.2m峰(12:12/23)→昼食(12:33/58)→891m峰(13:14)→851m峰(13:50)→ノジイ川右岸道(14:00)→樽床橋南詰(14:01)→除雪終点(14:35/45)→コーヒーハウス「正直村」(14:47)→起点(15:21)
アルバム

高岳北東尾根末端への取付(7:27)

911.1m峰山頂(7:54)

ハコビ山山頂(8:54)

県境尾根分岐(9:23)
聖湖外輪歩きの仕上げは、長者原から高岳南の1011.2m峰まで。北広島町西八幡原長者原(にしやわたはらちょうじゃがはら)の聖湖畔道路(町道長者原戸河内線)入口に車を駐める。今回も昨夜雪が降ったようで、道路は白い。R191を北に200mばかり行ったところから、高岳北東尾根末端に取り付く。なだらかな雑木林の尾根をたどること25分、911.1m峰に上がる。同じ高さの峰が南西にあと二つ続く、三つコブ山である。中央峰で虫送峠からの県境尾根に合わさっている。県境尾根を高岳に向かったが、シリダカの谷を横切る段になって、陰陽分水嶺が気になりだす。実はかつて陰陽分水嶺歩きをやったおり、ここで見失い860mばかりを端折っているのだ。なので、この際腰を据えてたどってみることにする。三つコブ山南峰を南に下って、シリダカ谷の突き上げ鞍部を上り返す。とりあえず、ハコビ山に寄り道してみる。マツ雑木林の山頂に「ななし山」の札が架かっている。7年前には、ハコビ山の名もあったと思うのだが…。闊葉樹林の隙間越しに聖湖の白い湖面が見えた。引返して、分水嶺探しをはじめる。180mばかり戻って、左の大きな支尾根に下る。地形図で間違いないと踏んだが、谷に降りて北側の支尾根末端に鞍部を見る始末。急坂を上り返し、シリダカ谷に下るとしか思えない、一つ北側のバカ尾根を下ってみる。そこには、準平原の複雑な鞍部があった。うーん、これは分からない。上り返したピークは、さきほど対岸から見た県境尾根で、南西に転じて高岳に向かっている。県境尾根に戻って340m、陰陽分水嶺歩きの完結で気が抜けたのか、また支尾根に迷走する。

840m峰山頂(10:26)

961m峰山頂(10:56)
ナガ谷とヨコ谷の乗越鞍部からは、尾根筋は明瞭で、樹間に見える高岳を目指せばよい。840m峰も961m峰も、雪山ならではの素敵なピークになっていた。961m峰への上りはなかなか急だが、スノーシューのクランポンが効いて、直登できて愉しい。それにしても高岳の北東尾根は長い。

高岳山頂(11:21)

苅尾山 高岳山頂より(11:19)

深入山、向山など 高岳山頂より(11:22)

比尻山、恐羅漢、天杉山など 高岳山頂より(11:24)
ナガ谷とヨコ谷の乗越鞍部から高岳山頂まで、1時間20分近くを要す。そのぶん、雪の原の山頂に達した時の達成感は、ひとしおである。北西面を除いて、西中国山地の雪のパノラマが楽しめる。北からぐるっと、八幡鷹の巣、苅尾山、深入山、向山、サバノ頭、丸子頭、恐羅漢、比尻山、天杉山、春日山などを同定し、北西面も樹木越しではあるが、匹見川右岸尾根や弥畝山の風車を見た。そして、東面眼下に広がる聖湖の景色は、この時期ここに立った者へのご褒美だ。嶽から出合原に流れる匹見川右岸尾根は、最高点が1010mを超えている。たおやかな稜線が気にかかる。いつかきっと、たどってみよう。堪能して県境尾根を下る。

奥匹見峡分岐(12:00)

高岳 奥匹見峡分岐のピークより(12:02)

1011.2m峰山頂(12:12)

1011.2m峰の東のピーク(昼食場所)(12:34)
どこでもロードだが、はじめのバカ尾根はなかなか方向が定めづらい。標高970mぐらいまで下ると、尾根筋は明瞭になる。難なく975m峰に上り返し、奥匹見峡分岐のあるピークに達した。樹木越しに高岳を顧みる。県境尾根と分かれて、南の町界尾根を行く。ひと上り先の1011.2m峰で東に転じて、比尻山の北尾根に渡る。ここで町界尾根を捨てて、東のノジイ川左岸尾根に入る。灌木とササの稜線は、すっかり雪に覆われてどこでもロードになっていた。大いに気をよくして、ゆとりの昼食タイム。

891m峰山頂(13:13)

851m峰山頂(13:50)

ノジイ川右岸道(14:00)

樽床橋南詰(高岳登山口)(14:02)
すっかり蘇り、アップダウンを繰り返しながら高度を下げる。難しいところはなく、スノーシューイングを楽しみながら、1時間で尾根末端のノジイ川右岸道に降りた。高岳への踏跡が微かに残っており、聖湖畔道路に出てからも長者原方面へ続いていた。ちょっと残念だが、とても助かる。

イズミヤ川出合(14:17)

除雪終点(14:46)

コーヒーハウス「正直村」入口(14:47)

ハコビ山 湖畔リゾート南端あたりより(14:58)

苅尾山 柴木川右岸の町道(聖湖畔道路)より(15:13)

長者原の聖湖畔道路入口(15:21)
イズミヤ川の出合で素敵な雪景色に遭遇。真っ白な湖に、鏡のような川面が蛇行しながら消えている。うーん、湖畔林と青空のコントラストがたまらない。そこから500mばかり行った、コーヒーハウス「正直村」の手前で雪道は終わりになる。あとは、「芸北聖湖畔リゾート」の別荘地をめぐり、ハコビ山や苅尾山などに親しみながら起点に還るだけ。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間56分、歩行距離:16.7㎞ 
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。