深堂山(しんどうやま)南条山(なんじょうやま)虚空蔵山(こくぞうやま)野路山(のじやま)
 
単独 2016.12.25 
JR山陽本線八本松駅(6:56/7:09)→山陽道ガード西条14(7:44)→送電塔巡視路取付(7:48)→音戸工作所八本松線鉄塔№30(7:55)→マツダ部品線鉄塔№28(8:13)→深堂山(8:51)→展望所(9:10)→分岐(9:16)→分岐(9:26)→南条山西峰(9:36)→南条山東峰(9:42)→第一展望台(9:49/54)→南条山西峰(10:05)→広島西条線鉄塔№54(10:11)→広島東幹線鉄塔№54(10:37)→虚空蔵山登山口(10:44)→大岩(11:12/16)→虚空蔵山(11:19)→竹原火力線鉄塔№85(11:23)→新広島幹線鉄塔№4(11:42)→野路林道(12:23)→反射板(12:40)→野路山(12:55/13:17)→677m峰(13:33)→野路林道(13:50)→新西広島幹線鉄塔№6(14:04)→622m峰(14:12)→猪鹿防護柵ゲート(14:33)→県道80号線(14:43)→南条林道分岐(15:04)→南条山登山口(15:26)→起点(16:16)
アルバム

曾場ヶ城山 八本松駅連絡通路より(7:10)

日の出 飯田の大歳神社前より(7:27)

深堂山取付(送電塔巡視路)(7:48)

音戸工作所八本松線鉄塔30(7:54)

志和堀と花茎山 マツダ部品線鉄塔28より(8:14)

深堂山山頂(8:51)
東広島市の里山歩き。深堂山、南条山、虚空蔵山、野路山、と繋いでみた。JR八本松駅を出たのは7時9分、お日様はまだ上がっていない。県道350号造賀八本松線を北東に500mほど行って、左の市道に入る。大歳神社の前あたりで暁光を見る。行く手に連なる深堂山を目指して、北に道を選ぶ。やがて山陽道ガード西条14を潜る。左に100mばかり行ったところで、送電塔巡視路が分かれていた。先の今坂トンネル南出口にちゃんとした取付があるようだが、この際入ってみる。5分ばかりで音戸工作所八本松線鉄塔30に出合う。北の主稜線に向かう径はなく、架線に沿う踏跡が北西横手に続いていた。早々にヤブを漕ぐ気にはなれず、横手道をたどる。主稜線に上がったところに、送電塔がマツダ部品線鉄塔28と名を変えて建っていた。北面が開けて、金明山や花茎山を同定できる。今坂峠へ下る巡視路は、断然よい。深堂山へ向かう主稜線の径も明瞭で、難なく深堂山山頂に達す。樹木に覆われて展望はないが、清滝城の主郭だったという。西側のピークには郭が続いていたようで、主郭の西下に浅い空堀が残っている。

南条山山頂(9:36)

南条山東峰(9:43)

深堂山 南条山第二展望台より(9:44)

南条山第一展望台(9:53)
東尾根の径を下って南条山に向かう。最初の小ピークで踏跡が南に分かれて、30mばかり先の頂稜が深堂山の展望所になっていた。南条山との鞍部から支尾根が北へ流れるが、その凸部で清滝コースが合流する。さらに10分先でも、南の支尾根に清滝分岐の踏跡を見かける。うーむ、あっちこっちにルートが開かれて、市民にこよなく愛されているようだ。鞍部の分岐から20分足らずで南条山山頂に達した。中世の城跡らしいが、樹木に囲まれてその面影はない。南東の東峰も同様であるが、南頂稜の西面が開けて深堂山の観望所になっている。第二展望台と記された看板は大層立派だが、見晴らすエリアは狭い。南西に尾根径を下って559.8m標高点まで足を延ばす。こちらは前面180度開けた絶佳の展望所で、第一展望台と名付けられている。

曾場ヶ城山、水丸山など 第一展望台より(9:50)

龍王山 第一展望台より(9:51)

虚空蔵山 第一展望台より(9:52)

広島東幹線鉄塔54と並滝寺池(10:36)

並滝寺池と並滝寺山 堰堤より(10:42)

虚空蔵山登山口(10:43)
八本松の街並みを眼下して、曾場ヶ城山、水丸山、龍王山、虚空蔵山などをパノラマ観望できる。あいにく、彼方の灰ヶ峰や野呂山の頂稜には、雲が湧いていた。南条山山頂に戻って、北尾根の径を下る。径は、広島西条線鉄塔54を過ぎても明瞭だが、ほどなく左の谷や右の支尾根に分岐する。で、主尾根の北面はバカ尾根のため分りにくく、ちょっと迷走。ここは、少し北西に下るのがよく、すぐ明瞭な径になる。小ピークで、続いて出合う破線道分岐を右に取って下ると、広島東幹線鉄塔54が建つ尾根末端に出た。あたりはきれいに刈り払われており、わけなく並滝寺池の堰堤に降りた。静かな湖畔や虚空蔵山を眺めながら天端道を渡る。県道80号東広島向原線に出ると、向かいに虚空蔵山登山口があった。

南条山、深堂山 虚空蔵山の大岩より(11:13)

並滝寺山、高鉢槍など 虚空蔵山の大岩より(11:14)

虚空蔵山山頂(11:19)

新広島幹線鉄塔4 後背は野路山方面(11:42)
よく踏まれた登山道が続いて、山頂まで30分を要しない。70m手前の南面にある大岩は、南条山第一展望台に勝る展望台だ。眼前に南条山、深堂山の双耳の連なりが、彼方に野呂山の大きな山体が横たわっている。そして西方には、足下に並滝寺池(なみたきじいけ)、彼方に高鉢槍から呉娑々宇にかけての連なりを観望できる。小ぶりの岩が寄り集まった山頂に見晴らしはなく、三角点は頂稜の北側にあった。北東尾根には送電塔巡視路が続いており、とても快適。途中、新竹原火力線鉄塔85と新広島幹線鉄塔4に出合うが、いずれも樹木に遮られて見晴しはよくない。

電信柱&架空線の跡(12:10)

野路林道(12:23)

707m標高点に建つ反射板(12:40)

NTTドコモ野路山(段原山)無線中継所(12:57)

旧NTTドコモ野路山無線中継所跡(12:59)

野路山西尾根への取付(13:19)
新広島幹線鉄塔4から160mばかりのところで、巡視路は東の支尾根に向かっている。思えば、ちょっと手前(約25m)に分水嶺に沿う波線径が左に分かれていた。うーむ、この際最短ルートにしよう、と決して北尾根の踏跡を下る。谷に降りて右谷左岸に渡ると、ゲレンデのように広く刈り払われた径が北上していた。中央に電信柱の跡が続いているところを見ると、野路山無線中継所の架線道跡のようだ。あとは、これをたどればよい。15分で野路林道に合流し、260mばかり先で再び架線道跡が右に分かれる。10分ほど上った707.0m標高点には、南側にマイクロウェーブが建つが、樹木に遮られて展望はない。落ち葉の敷き詰められた穏やかな稜線径が570mばかり続いて、無線中継所の専用道路に出合う。野路山(段原山)の山頂は、道路を横切った先にあった。電波塔の建つNTTドコモ無線中継所は撤去され、広い更地になっていた。三角点は中継所敷地の南東側にあり、その東側岩稜の一画に太陽光発電付きの小さな中継所が新設されていた。立木に遮られて見晴しは今一だが、おかげで風も弱い。好晴の明るい山頂で、岩稜に腰掛けて昼食をとる。下山は、西尾根へ下った。専用道路が大きくカーブした、防護柵の切れ目から取り付いた。

野路林道(13:50)

イノシシとシカの防護柵ゲート(14:33)

県道80号東広島向原線(寺地)(14:43)

新広島変電所(14:54)

県道80号線から南条林道への分岐(15:04)

南条山Aコース登山口(15:26) 

深堂山 八本松飯田の里道より(16:02)

簡易橋上方式のJR八本松駅舎(16:16)
茂ったところもあるが、波線径は明瞭で、簡単に677m峰に上がり、南に尾根をたどる。野路林道を横切ると踏跡も明瞭になって、新西広島幹線鉄塔4に出合う。662m峰からの尾根筋にもヤブはなく、やがて山道に合流して寺地の里に出た。途中の猪鹿防護柵は、ゲートがあって難なくスルー。起点に向けて、県道80号東広島向原線をたどる。並滝寺池を過ぎて南条林道に入る。四つ堂、南条山Aコース登山口などをめぐって飯田に出てみれば、深堂山が夕日に染まっていた。曾場ヶ城山の右肩に沈むお日様を見て、起点に還り着く。



軌跡図
                                                   所要時間:9時間07分、歩行距離:24.3㎞ 
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。