藤ノ木山(とうのぎやま)蕨山(わらびやま)掃部城山(かもんじょうやま)狐ヶ城(きつねがじょう)観音山(かんのんやま)三石山(みついわやま)
 
単独 2016.12.17 |☁
熊野町呉地4丁目(県174)(7:25/32)→取水堰堤(7:45)→藤ノ木山北尾根取付(7:50)→南広島連絡線鉄塔№12(7:56)→展望岩(8:15)→藤ノ木山(8:27)→苗代展望岩(8:44)→上平原線鉄塔№62(8:56)→上平原線鉄塔№63(9:20)→蕨山(9:52)→上平原線鉄塔№64(10:45)→県道66号線(11:06)→掃部城山取付(11:24)→山道(11:55)→掃部城山(12:05/34)→苗代峠(12:44)→獅子岩(12:52)→押込峠(13:01)→狐ヶ城(13:16)→三の丸(13:24)→夫婦岩(13:35)→石鎚神社(13:42)→観音山(13:42/14:02)→P2岩(14:19)→三石山(14:27/39)→みついわ(14:29/39)→南広島連絡線鉄塔№13(14:44)→分岐(14:48)→姫白神社(14:56)→県道174号線(15:00)→起点(15:07)
アルバム

県道174号線(熊野町呉地)駐車帯(7:31)

取水堰堤(呉地川)(7:45)

藤ノ木山北尾根取付(7:50)

藤ノ木山山頂(8:27)
藤ノ木山から焼山アルプスを周回した。呉地4丁目の県道174号瀬野呉線の駐車帯に車を駐める。県道を南にたどり、熊野町境界標識の立つところで左の道に入る。すぐ呉地川で、水通しが飛び石渡しになった農業用の取水堰堤に出合う。これを渡ると、よい道が北に続いて、ほどなく藤ノ木山の北尾根末端に出た。送電塔案内標柱の立つ径が尾根に分かれており、県道からの道が良かったことに納得する。朝日に染まる石嶽山(かけさん)の懸崖を眺めやって、藤ノ木山へ取り付く。5分で南広島連絡線鉄塔12に出合い、熊野の街なみや城山を顧みる。標高410mぐらいのところに東面が開けた展望岩あり。石嶽山の西壁や南尾根の様子がよく分る。取付から35分ばかりで藤ノ木山山頂に達す。見晴しはよくないが、樹間に絵下山、石岳山、小田山などを同定できる。

狐ヶ城、観音山 苗代展望台より(8:46)

上平原線鉄塔63 後背は掃部城山、狐ヶ城(9:20)

藤ノ木山南峰 上平原線鉄塔63より(9:21)

観音山、絵下山など 上平原線鉄塔63より(9:22)

蕨山山頂(9:53)

藤ノ木山 蕨山南尾根より(10:05)
15分先の南西尾根の肩(南峰)に苗代展望岩があり、苗代の家なみを足下にして、焼山アルプスや灰ヶ峰を一望できる。さらに25分ばかり下ったところで、東面の支尾根にも巡視路が分かれる。この際、蕨山(わらびやま)への径を当て込んで寄り道。すぐ上平原線鉄塔62に出合って、蕨山を間近に眺められはしたが、径は北に向かう送電線に沿うばかり。なので、引き返して主尾根の径に戻る。6分ばかりで前藤ノ木と呼ばれるピークに至り、西面に上平原線鉄塔63が建って開ける。北にピラミダルな藤ノ木山南峰、東から南にかけて焼山アルプスや灰ヶ峰などが広がる素敵な展望所だ。熊野と呉の境界尾根は、これより東に転じて下り、蕨山南西尾根とつながる。尾根の破線径は明瞭で、難なく蕨山に達した。山頂に見晴しはないが、途中の岩場で藤ノ木山の東面を一望できる。この境界尾根最低鞍部の乗越径は健在だ。熊野町民会館を起点にして、蕨山、石岳山、石嶽山を周回してみてはどうだろう。

桑畑工団、岩山など 上平原線鉄塔64より(10:45)

掃部城山、狐ヶ城 上平原線鉄塔64より(10:46)

藤ノ木山下山地点(10:56)

掃部城山取付(11:24)
前藤ノ木に戻って、南尾根の巡視路を下る。上平原線鉄塔64からの眺めは素晴らしく、南面に300度の眺望がある。これから向かう焼山アルプス、蕨山、岩山、野呂山、灰ヶ峰などなどを同定して愉しんだ。上平原線鉄塔64から10分で、呉市総合スポーツセンター西のため池の畔に降りた。県道66号呉循環線に出て右に取り、苗代交差点で県道174号瀬野呉線を熊野方面へ向かう。左手に掃部城山が東尾根を引いており、400mばかり行ったところから取り付いた。山裾に沿う古い里道が、南に続いている。

掃部城山山頂(12:33)

苗代峠(12:44)

獅子岩(12:52)

押込峠(13:01)
踏跡はすぐに茂りだし、ほどなく消失。山頂まで大ヤブコギ覚悟していたら、20分で径に飛び出した。南西の支尾根に下っているので、取付で見かけた里道をたどれば、何てことなかったわけである。まあ、ちょっとだけ哲学を感じられたことに満足しよう。そこからの径歩きは、掃部城山の山頂まで10分と掛からなかった。東面が切り払われて丸太敷きの休憩ベンチが作られている。一ノ松光山(いちのまつひかりやま)や野呂の連山を眺めながら昼食をとり、満ち足りたひと時を過ごす。掃部城山から三石山にかけての連山は、焼山アルプスと名付けられた「市民憩の山」である。北尾根のよく踏まれた径を下ると、10分で苗代峠(なえしろだお)に降りた。舗装林道が苗代と焼山をつないでいる。峠を上り返した小ピークに獅子岩がある。見る角度によっては亀の頭にも見える岩で、上に立てば苗代の家並みが見渡せる。そこから北にひと下りした鞍部が押込峠(おしごめだお)。押込と西条を結ぶ舗装里道が乗り越して、北側に狐城配水池がある。

狐ヶ城山頂(13:17)

絵下山 三の丸展望岩より(13:24)

石鎚神社&くぬき観音の大岩 夫婦岩より(13:37)

石鎚神社(13:42)

くぬき観音の大岩(13:47)

くぬき観音(13:52)

狐ヶ城、灰ヶ峰 くぬき観音の大岩より(13:57)

三石山 くぬき観音の大岩より(13:57)
配水地のへりを径が上り返して、13分で441.4m峰の狐ヶ城に上がる。見晴しはない。尾根径は北に転じて、100mばかり下った西面に三の丸と呼ばれる素敵な展望岩がある。絵下山や金ヶ燈篭山連山が一望できる。さらに360mばかり行くと、今度は夫婦岩と呼ばれる岩稜に出合う。上に立てば、観音山の巨岩群を目の当たりにして、東に藤ノ木山や石嶽山を観望できる。石鎚神社が祀られた巨岩、苦抜きの岩屋観音が祀られた巨岩、観音山山頂の巨岩テラスは、いずれも絶佳の展望台で甲乙つけがたく、安芸の山々がより取り見取り。

三石山三角点(14:27)

みついわ頂上(14:31)

姫白神社(14:57)

三石山下山地点)(15:00)
観音山から三石山までのフラットな尾根にも巨岩・奇岩が目白押し。ペンギン岩、揺籠岩、四連岩、P2岩、石松岩と続く。とりわけP2岩の眺めが良い。三石山山頂の北側に、巨岩が三つ重なった「みついわ」が屹立している。上からの展望は申し分なく、東面と西面の岩裾に展望デッキが設けられている。北尾根には遊歩道が整備されており、400mばかり下ったところで分岐する。左に「グランド」の矢印がある。熊野町民グランドへ至るものと思われる。右の送電塔巡視路を下る。こちらもよい道で、ひと下りで姫白観音と記された神社裏手に出た。参道を下った県道174号線は、今朝がた渡渉したところから北に70mと離れていない。うーむ、それなりの周回軌跡が描けたわけだ。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間25分、歩行距離:14.8㎞ 
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。