石岳山(いしだけやま)小田山(こたさん)
 
単独 2016.12.12 
黒瀬町イラスケ(7:10)→権現橋(7:35)→黒瀬変電所西の峠(8:09)→巡視路取付(8:22)→南広島連絡線鉄塔№6(8:24)→巡視路(8:39)→展望岩(8:58)→南広島連絡線鉄塔№8(9:07)→443.6m峰(9:26)→石岳山(10:04)→反射板(10:12)→453m峰(10:29)→亀割峠(10:41)→437.4m峰(10:49)→471m峰(11:00)→大峠(11:19/24)→大峠山(11:42)→562m峰(11:56)→笹ヶ山(12:08)→笹ヶ峠(12:20)→昼食(12:23/46)→黒瀬幹線鉄塔№41(12:52)→南西条連絡線鉄塔№13(13:06)→イラスケ分岐(13:10)→作業道終点(13:27)→小田山(13:37)→手洗鉢岩(13:47)→イラスケ分岐(13:56)→登山口(14:36)→起点(14:40)
アルバム

イラスケの旧県道34号線駐車帯(7:23)

小田山 駐車場所の県道より(7:23)

石岳山 権現橋西詰の里道より(7:37)

石岳山への取付 郷原の里道より(8:22)

南広島連絡線鉄塔№7(8:44)

石岳山 稜線ピークの展望岩より(8:58)
黒瀬町の里山を歩いた。イラスケの旧県道34号線駐車帯に車を駐める。左手に小田山の大きな山体を見て、県道を南東に下る。イラスケ川に架かる権現橋を渡り、郷原越えの里道をたどる。行く手に広がる石岳山の姿は、なかなか秀麗だ。黒瀬変電所西の峠を越えると、灰ヶ峰が見えてくる。光陽建設入口の70m先で、右に送電塔巡視路が分かれていた。これ幸いに取り付くと、すぐ南広島連絡線の鉄塔№6に出合う。送電線は熊野町と呉市の境界尾根に向かって真っすぐ続いているが、巡視路の続きは見当らない。やむなく、送電線下のヤブを右往左往しながら西にたどる。大ヤブ漕ぎを覚悟して支尾根に上がると、右斜面からの巡視路に合流した。うーむ、途中で草生した作業道を横切ったが、北にたどればこの道があったんだろうか。ほどなく鉄塔№7に出合い、大いに楽ちんをして稜線に上がる。そこは、東と西に展望岩がある支尾根の肩で、素敵な眺望が愉しめた。眼前の石岳山や蕨山(わらびやま)はもちろんのこと、中野山、絵下山、灰ヶ峰、野呂山、小田山などなど。

443.6m三角点(9:26)

443.6m峰東側の沢渡渉地点(9:35)

石岳山山頂(10:04)

野呂山 反射板(石岳山北峰)より(10:12)

灰ヶ峰 反射板(石岳山北峰)より(10:13)

亀割峠(10:41)
そこから140mばかりで蕨山からの境界尾根に合流。右に取るとすぐ、南広島連絡線鉄塔№8に出合う。見晴しはない。北に向かう尾根径は、コシダが茂るところもあるが明瞭で、17分で443.6m三角点に達した。径はここで分岐。境界径は、右手の谷へ下って石岳山南西尾根に上り返している。軌跡としては、北の尾根径をたどるほうが美しいが、この際やめにした。ちなみに、尾根径は石嶽山(かけさん)に通じているようだ。こんど歩いてみよう。小さな谷渡りに15分を要す。石岳山の尾根径も明瞭で、時おり左が開けて石嶽山の稜線を間近に見ることができる。石岳山の山頂に見晴しはないが、150m先の北峰には反射板が建って東面が開けている。たおやかな野呂山、秀麗な小田山を眺めやって、ながーい尾根歩きを再開する。径はよく踏まれて広く、快適。453m峰の南側と北側の鞍部で、道上(どうじょう)への径が左に分かれていた。亀割峠(かめわりだお)の乗越径は、黒瀬側がすっかり荒廃している。亀割峠を上り返したところもちっと荒れるが、すぐきれいな径に戻る。

437.4m峰山頂(10:49)

471m峰山頂(11:00)

大峠への下山地点(11:20)

大峠の480.8m峰(大峠山)への取付(11:23)

大峠山山頂(11:42)

笹ヶ峠分岐(12:04)

笹ヶ山山頂(12:08)

笹ヶ峠(12:22)
471m峰の山頂には、まるで石舞台のように大きな石が積み重なっていた。石舞台から5分ばかり下ったところで、西面に土岐城山(ときしろやま)、城山、洞所山(どうところやま)などを同定する。大峠(おおたお)への最後の下りで破線径を見失うが、薄い踏跡をたどって難なく県道へ降りた。大峠山への取付は、峠の金網フェンスと吹付法面の間にあった。フィックスロープに拠って尾根に上がると、径は明瞭になり、15分で山頂に達した。境界尾根の径は、519m峰の手前で東に転じ、笹ヶ峠(ささがだお)で小田山の西尾根とつながる。519m峰に寄り道してみると、笹ヶ山と記されて、北尾根に径が続いていた。たどれば新宮の海上側(かいじょうがわ)に出るのだろう。戻って笹ヶ峠へ降りる。よく踏まれた径がイラスケから国草(くにぐさ)に乗り越しているが、かつては黒瀬と阿戸を結ぶ峠道として、栄えたという。

黒瀬幹線鉄塔№41(12:52)

イラスケ分岐(13:10)

作業道終点(13:27)

小田山山頂(13:38)
峠を上り返したところで昼食を取って、遊歩道のような送電塔巡視路をたどる。ほどなく黒瀬幹線鉄塔№41に出合い、すぐ上の頂稜が素敵な展望所になっていた。水丸山から曾場ヶ城山にかけての連なりや、これから向かう小田山を眺めやる。さらに高度を上げること12分、今度は南西条連絡線鉄塔№13に出合う。こちらは南面が開けて、石岳山、藤ノ木山(とうのぎやま)、灰ヶ峰などが同定できる。ひと上りで肩となり、左の支尾根に巡視路が分かれる。イラスケからの小田山登山道である。分岐の10分先から、北面が伐採植林地になって開ける。ちょうど北西の支尾根に径が分かれ、傍に重なる大岩の上に上がると、阿戸の家並みや水丸山などが見渡せる。またそのすぐ上が作業道の終点になって、北面絶佳の展望台になっている。原山から曾場ヶ城山にかけての連なりは言うまでもなく、高鉢安駄連山、白木山など安佐北の山々まで一望できた。小田山の山頂は広く開けているが、展望はない。北の境界尾根に里山あーと村への道が続いている。

展望岩(13:41)

手洗鉢岩(13:48)

灰ヶ峰連山 手洗鉢岩より(13:49)

野呂山と黒瀬の街並み 手洗鉢岩より(13:49)

石岳山 南西条連絡線鉄塔№11より(14:22)

小田山のイラスケ登山口(県道34号線)(14:36)
南東尾根の径へ下って、手洗鉢岩(ちょうずばちいわ)まで寄り道。手前の展望岩が約3分、そこから手洗鉢岩までが4分の道のり。岩上の眺めは、南面絶佳で甲乙つけがたい。このまま尾根を下ってみたいが、時間がないので、次回のお楽しみ。来た径を戻り、イラスケへの一般登山道(巡視路)を下る。よく踏まれた道で、落ち葉の敷き詰められたところも多い。また、開けた送電塔の周辺では、行く手に石岳山、顧みれば小田山などが眺められる。まことに心地のよい道行きだ。満ち足りて起点に帰った。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間17分、歩行距離:18.4㎞ 
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。