海見山・片廻山 |
単独 2016.10.24 ☀ |
本地(都合谷)の県道314駐車帯(7:05/12)→取付(7:14)→送電線管理道(7:42)→本地南支線鉄塔№34(7:56)→本地南支線鉄塔№31(8:14)→623m峰(8:31)→本地峠と新光の乗越鞍部(8:43)→本地南支線鉄塔№27(9:07/13)→鹿の頭骨(9:50)→海見山(10:12)→NTT無線中継所(10:50/58)→751m峰(11:16)→林道片廻線(11:35)→片廻山(11:45)→関の城のR261(鈴張街道)(12:33)→明神峠(13:18)→昼食(13:19/34)→本地小学校前(14:27)→起点(14:33) |
県道314の駐車帯(都合谷)(7:12) |
海見山北東尾根末端への取付(7:11) |
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広島市北部の山歩き。北広島町の本地(ほんじ)から安佐町の関の城(せきのじょう)まで、海見山主稜線を繋いだ。本地小学校の北側で分かれる県道314号七曲千代田線を、七曲方面へ280mばかり入った駐車帯に車を駐める。ちょうど海見山北東尾根末端に位置し、向かいの里道を上がって取り付いた。 | ||
送電線管理道への合流点(7:42) |
本地南支線鉄塔№31(8:14) |
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623m峰山頂(8:31) |
本地峠と新光の乗越鞍部(8:43) |
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はじめは、膝下のササが下生えするヒノキ林。薄い踏跡を認めるが、尾根沿いに行く。やがて雑木混じり急斜面に変わる。一汗かいて稜線に上がると、送電線管理道に飛び出した。よく手入れされた快適な道を、ルンルンウォーキング。360mばかりで、本地南支線鉄塔№34が立つピークに着いた。少し手前で、右手樹木越しに猿喰山(さるまみやま)を同定する。以後、鉄塔をめぐりながら、落葉の敷き詰められた闊葉樹のトンネル道をたどる。すこぶる快適だ。623m峰の南東面をトラバースして鉄塔№30に至ったので、この際、稜線を周回してみる。観望を少しは期待したが、山頂はすっかり樹木に占有されていた。鉄塔№30からひと下りすると、本地峠(ほんじだお)と新光(にいみつ)の乗越鞍部。行く手に、ちょこっと海見山の頂稜が見てとれる。本地峠方面(右)へは明瞭な径が下っているが、新光の谷(左)に破線道の痕跡はない。かつて、明神峠から海見山を経て本地峠まで陰陽分水嶺をたどり、この鞍部を越えて起点に還ったことがある。管理道は、若い育ち盛りのヒノキ林の尾根を上り返している。 | ||
猿喰山 鉄塔№29の手前(北東)より(8:53) |
鉄塔№27の稜線への取付(9:13) |
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送電線鉄塔№29の手前に皆伐植林地があって、猿喰山のピラミダルな頂稜を観望できた。鉄塔№28と27の間に670.2m三角点があるはずだが、管理道周辺にその標柱を確認することはできなかった。送電線は、鉄塔№27から主稜線の西面(右手)をトラバースして続き、管理道もそれに沿う。これより管理道を捨てて主稜線をたどるが、茂って明瞭な踏跡はない。ちなみに、赤テープはある。 | ||
海見山と鹿防護ネット 標高695mあたり(9:27) |
大掛山 標高725mあたりより(9:39) |
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鹿の頭骨 標高775mあたり(9:50) |
海見山山頂(10:14) |
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ほどなく東面が伐採植林地となって開け、稜線に鹿の防護ネットが続くようになる。行く手に海見山、左手に大掛山から堂床山かけての稜線が見える。明るく日あたりはよいが、次第にササも茂りだして、楽にない。隠れた障害物が少ないネットの際を行く。やがて、防護ネットに絡まった鹿の頭骨に出合う。胴体や足の骨がまるで見当たらない。持ち去ったのは、キツネ、ムジナ、それともイノシシ?など考えているうちに東面が成長期のヒノキ林に変わる。ササに覆われた踏跡をひと上りして海見山の山頂に至る。雑木林に囲まれた頂稜の踏跡に、三角点がササに埋もれて立っていた。 | ||
NTT無線中継所の電波塔(10:52) |
NTT専用道路から南尾根への取付(11:01) |
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ヒノキ林の南尾根(11:04) |
南尾根を縫う作業林道(11:10) |
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南西尾根の踏跡を下ると、右手(西面)を作業林道が沿うようになる。おかげで、NTT無線中継所へ鞍部を上り返したあたりは、樹間越しに西中国山地の山々を一望することができる。深入山、大箒山、苅尾山、掛頭山、樋佐毛山、龍頭山などなどだ。海見山南峰のNTT無線中継所には、丸押から管理専用道路が上がってきおり、電波塔二本の間に設置された雨量観測局には片廻の名が付けられていた。管理道路から外れて、南尾根に下る。除間伐されたヒノキ林の尾根で、明るく見通しがよい。 | ||
林道片廻線(11:37) |
片廻山山頂(11:45) |
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片廻山南尾根の踏跡に打たれた調査杭(12:12) |
片廻山からの下山地点(12:34) |
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尾根を縫う作業林道を横切りながら高度を下げる。ササは茂っているが、踏跡は明瞭で難はない。やがて林道片廻線が乗り越す峠に出る。向かい(南)の尾根に上り返すこと7分(約250m)、片廻山に達す。除間伐された明るい山頂だが、見晴らしはない。南尾根に続く踏跡を下る。分かりにくいところもあるが、主尾根に打たれた黄色い調査杭に従い、難なく尾根末端に降りることができた。が、そこは民家の背戸で、鈴張街道(R261)を目の前にして抜け出すのに往生する。しまいごろ踏跡を見失い、安易に右の谷に下ったのがいけなかったようだ。そのまま尾根を外さなければ、里道に合流して簡単に国道に出られたというのに…。それでもまぁ、想定していた軌跡をほぼ描けている。よしとしよう。 | ||
片廻山 竹迫のR261より(12:51) |
明神峠(陰陽分水嶺)(13:17) |
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海見山(右) 明神峠の北東150mより(13:33) |
大掛山 新光のR261より(14:01) |
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満ち足りて秋空に映える片廻山や冠山を仰ぎ見ながら、ピスターリピスターリと鈴張街道を起点に向かう。明神峠の先で、海見山を眺めながら遅い昼食。鈴張街道を下れば、海見山と大掛山の稜線が左右に連なり、行き交う車もまばらで、のどかな道行きである。 | ||
軌跡図 |
所要時間:7時間21分、歩行距離:16.8㎞ |