鎌倉寺山(かまくらじやま)神ノ倉山(かんのくらやま)
 
単独 2016.10.18 
JR芸備線志和口駅(6:40/45)→観音橋北詰(7:31)→縦走コース登山口(7:36)→馬の背(8:31)→十畳岩(8:49)→槍ヶ峰(9:05)→十字路鞍部(9:30)→鎌倉寺山(9:38)→619m峰(9:56)→御鷹山(10:19)→鷹山林道(10:41)→古吹城跡(562m峰)(10:56)→県道328号志和口向原線の峠(11:26/35)→牛ノ首取付(11:38)→牛ノ首頂稜(12:03)→あべが峠(12:08)→HGフライト場(12:17/20)→神ノ倉山(12:28/13:00)→丸石展望台(13:06)→尾神ノ峠(13:22)→483.9m峰(13:53)→林道終点(14:10)→県道80号東広島向原線(14:34)→JR芸備線向原駅(14:57)
アルバム

JR芸備線志和口駅(6:45)

鎌倉寺山南峰と馬の背 観音橋北詰より(7:31)

縦走コース登山口(7:38)

馬の背(8:24)

十畳岩(8:51)

槍ヶ峰 権兵衛山南陵より(9:20)
広島市北部の山歩き。鎌倉寺山と神ノ倉山の主稜を繋いでみた。JR芸備線志和口駅を6時45分に出発。県道46号東広島白木線を志和方面へたどる。目指す鎌倉寺山の稜線は、雲に閉ざされて見えない。観音橋北詰で、牛岩川右岸へ続く里道に入る。左手に、鎌倉寺山南峰が屹立している。200mばかり上がったところに、地味な登山口がある。10分も登ると、関川左岸の山稜や南峰の東壁が眼前に開ける。馬の背の岩稜を攀って、ちょっと道草。岩稜ルートから十畳岩に上がる。あいにく、四周の山なみには雲のカーテンがかかり、牛岩の棚田が足下に見えるだけ。登山口から槍ヶ峰まで1時間30分近くを要す。槍ヶ峰を下るころには雲が散りはじめ、金明山(きんめいざん)の山体が見えてくる。権兵衛山の南陵までは、アップダウンの岩稜が続く。きついけど愉しい。顧みれば、槍ヶ峰が双耳峰のかたちをして見送っている。

十字路鞍部(9:29)

鎌倉寺山山頂(9:39)
権兵衛山は鎌倉寺山南西尾根の肩で、灌木に囲まれている。北東に下るとすぐ、有留(ありどめ)から牛岩へ乗越す十字路鞍部になる。鞍部を上り返すこと8分、鎌倉寺山の山頂に達す。南東面が少し開けて、樹木越しに金明山北東稜線が眺められる。南に鎌倉寺跡への踏跡が下っているが、割愛して北東尾根の道を下る。

御鷹山山頂(10:17)

鷹山林道の古吹城跡取付(10:41)

562m峰(古吹城跡)(10:56)

県道328号志和口向原線の峠(11:27)
ほどなく、右側が開けて野路山(のろやま)を同定する。619m峰に上り返したところから、右側にシカの防護ネットが続くようになる。道は多少茂ったところもあるが、いたって良好。619m峰から20分で御鷹山山頂に達す。三角点は灌木に囲まれて茂っているが、すぐよい尾根道に戻る。430mばかり行ったところで分岐して、左の横手道を選ぶ。多少不明瞭なところもあるが、道なりに下っていくと、12分で鷹山林道に出た。三叉路になって、右(東)は牛岩川源流域を経てクロバヤ池(福富町)へ、左(西)は有留へ、北は竹森谷の県道283号線に至るものと思われる。北側左手に古吹城跡への取付があり、案内標柱が立っている。上がっていくと、ほどなく二段の石積に出合う。上段には石碑の外柵・柴台のような切石が据えられている。そんなに古いものではない。いったい何の遺構だろうか。取付から12分で562m峰山頂。雑木に占領されているが、いかにも城郭跡らしい平坦地である。北尾根に踏跡があり、下っていくと、県道328号志和口向原線の峠に出た。途中から左(西)の支尾根に入ったが、北尾根に沿うほうが良いようだ。峠には地蔵尊と自然石の石碑が並んで祀られていた。峠越えの人々が道中の安全を祈ったのだろうか。

牛ノ首への取付(11:38)

牛ノ首頂稜(12:05)

神ノ倉山HGフライト場(12:17)

井原荒谷山 HGフライト場より(12:20)
石堂方面に190mばかり下った曲がり角から、破線径に取り付く。茂って踏跡は認められないが、分け入ると谷に沿って径がある。よい道が支尾根に続いて、20分あまりで牛ノ首の神ノ倉山登山道に合流した。江地(えじ)から鍋谷城跡を経て神ノ倉山に至るルートで、展望はないが快適な道だ。15分足らずで誰もいないハングライダーフライト場に飛出し、素敵な眺めを独り占めにした。

神ノ倉山山頂の藤ヶ丘広場(12:31)

鷹の巣山、カンノキ山 丸石展望台より(13:08)

尾神ノ峠(12:38)

林道終点の地デジ放送中継局(14:10)
フライト場の入口(東側)からは車道になり、ひと上りすると神ノ倉山山頂に着いた。藤ヶ丘広場と呼ばれる開削園地の東側に、石積みに囲まれた三角点が、小高く残されている。藤棚の下のベンチで昼食。すっかり晴れあがって、9月上旬の空模様。まことに暑い。虫がいないので裸でクールダウンして、稜線車道を北に向かう。途中、丸石展望台から井原(いばら)の田園風景や鷹の巣、カンノキの山なみを観望する。尾神ノ峠(おがみのたお)で野光谷(のみつたに)へ下る舗装車道を捨てて、稜線に沿う林道(電波塔管理道?)に入る。途中483.9m峰は、東面を大きくトラバースするので、稜線を歩く。やがてKDDI、NTTドコモの電波塔を経て、地デジ放送中継局に至り、林道は終わる。局舎の裏手(東側)に踏跡があり、これをたどる。

県道80号東広島向原線(下山地点)(14:36)

JR芸備線向原駅(14:57)
波線道が北尾根に下っていたが、東尾根の踏跡をたどる。北東に流れる尾根の径は、標高250mあたりで右の谷に下り、川之内(かわのうち)地区の里道に合わさった。道中まったく難はないが、最後に猪防護柵を越えなければならない。県道80号東広島向原線がすぐ目の前で、県道37号線に出てJR芸備線向原駅に向かった。



軌跡図
                                                   所要時間:8時間12分、歩行距離:19.6㎞