蛇ノ谷(じゃのたに)
 
単独 2016.10.07 
向峠にこにこ市(7:43/59)→里道向峠金山谷線→蛇ノ谷への下降開始(8:48)→蛇ノ谷出合(9:19)→F1(9:26)→F2(9:37)→F3(9:46)→F4-F5(9:50/10:25)→F6(10:32)→F7(10:36)→F8(10:38/45)→F9(三段斜)(10:51)→F10(フェース)(11:03/07)→F11(幅広分岐)(11:08/21)→F12(斜)(11:31)→F13(11:33/39)→F14(二段)(11:42)→F15(トユ状)(11:46)→F16(露岩くの字)(11:49)→F17(露岩分岐)(11:53/56)→F18(露岩斜)(11:58)→F19(露岩)(12:00)→F20(長ーい多段トユ状)(12:02/05)→F21(分岐)(12:13)→F22(くの字)(12:17)→F23(12:37)→F24(12:55)→F25(狭いゴルジュ)(13:03/07)→F26(トユ状)(13:14)→F27(13:24)→F28(C/S)(13:34/45)→遡行終了地点(13:49)→稜線登山道(14:33)→起点(15:30)
アルバム

向峠にこにこ市前の駐車スペース(8:00)

蛇ノ谷出合への下降地点(河津支線73)(9:06)

ドードーの滝(9:17)

蛇ノ谷出合(9:19)

蛇ノ谷F1(9:26)

F2(9:37)
今回もC.C.INA★PINAさんの遡行記録「蛇ノ谷」http://blogs.yahoo.co.jp/hirschwies/65633425.htmlを、なぞらせてもらった。向峠(むかたお)にこにこ市に車を駐める。天気は曇り、気温15℃。県道16号六日市錦線を西に600mばかり行き、右の里道向峠金山谷線に入る。分岐から蛇ノ谷まで約2.7㌔、40分の道のりだ。蛇ノ谷に架かる橋を渡って230mばかり行った曲り角にドードーの滝へ降りる取付がある。これをたどってみたものの、大淵末端へ泳がないで行くルートは見つからない。やむなく里道に上り返す。100mばかり戻り、電話柱河津支線73の横から、岩稜支尾根を下る。懸垂なしで、どんぴしゃ蛇ノ谷出合に降りることができた。ドードーの滝は、呼名どおりの音を立てて激流を吐き出している。僕など、とても近寄れたものではない。早々に蛇ノ谷へ入渓。樋の谷ほどではないが、投棄ゴミが散見されて悲しい。出合から5分で連漠帯がはじまる。F1は、左側の滝面をシャワークライミング。F2は、右側の滝面をシャワークライミング。水量は多いが、難しくはない。

F3(9:46)

F4(9:51)

F5(9:51)

F6(10:32)

F7(10:32)

F8(10:42)
F2のすぐ上に、コンクリート板片が引っかかったF3が架かる。ぶら下がった鉄筋に依って、難なく越える。F4は右岸を登り、上部で滝面に入ったが、うまくスタンスを取ることができず、怖くなって撤退。右岸を高巻いて見下ろすF5の水流は、思いのほか激しい。F5直下の沢床へ懸垂する気になれない。そこから里道へのルートは、コンクリートの橋桁でふさがれている。結局、左岸のヤブを高巻いて里道に上がった。来年、水の少ないときリベンジしてみよう。橋からF6直下に降りて遡行を再開。F6、F7は一つにカウントしても良いような連漠で、滝面を登るのは容易。水量があるあるから、とても愉しい。そして、この谷の核心F8が全容を現す。さっそく鹿野さんに倣って、右岸壁からトユ状水流にアタックすることを試みる。が、僕の場合、岸壁の残置ボルトを越えることすら叶わなかった。すべるすべる、ツルツルだ。いっそ、滝直下から水流を登ったほうが良かったのかもしれない。意気消沈して、早々に左岸を巻いたことを、あとで悔やむ。まあ十中八九登れなかったと思うけど。

F9(10:51)

F11(11:07)

F10&F11(11:03)

F12(11:31)

F13下段(11:33)

F13上段(11:37)
すぐ上に、簡単に直登できる三段斜滝F9が続く。さらに小滝を四つ越えたあとに、F10、F11が連続する。F10はフェース滝で、僕には直登できない。左岸を巻いて落口に上がると、そこはF11の直下。幅広の分岐滝で、左の水流を登るが、あと一歩のところで滑り落ちる。もう一回という気にはなれず、右の細い水流を登った。上には、小連滝のあとに斜滝F12、露岩の二段滝F13が続く。いずれも、簡単に直登できる。

F14(11:42)

F15(11:46)

F16(11:49)

F17(11:53)

F18(11:58)

F19(12:00)
上にも多段の小滝が続いて、二段の小滝F14に出合う。落口とその上流のV字床には、流倒木が詰まっている。流倒木が切れたところに、トユ状滝F15が架かっている。突っ張って登れば難しくない。すぐ上にくの字滝F16、小滝を二つ置いて露岩の分岐斜滝F17が続く。いずれも左の水流を登る。少し遡ったところで、露岩滝のF18とF19に出合う。いずれも容易に滝面を直登する。

F20下段(12:02)

F20上段(12:04)

F21(12:13)

F22(12:17)

F23(12:37)

F24(12:55)
すぐ上がゴルジュになって、そこから立ち上がるV字の谷を、勢いよく水が流れ下っている。長―いV字床の滝F20である。突っ張って登れば難しくはないが、上段で油断してスリップ。狭い沢床にはまり込んで、抜け出すのに往生した。簡単だからといって、侮ってはならない。V字床が終わったところで、分岐滝F21に出合う。左の水流を登る。簡単。上にくの字滝のF22が続く。水流をシャワークライミングすれば難しくない。10分も遡ると、急な露岩床を水流が伝うようになる。とりわけ滝らしいのをF23とした。ゴーロの谷がしばらく続いて、再び露岩床になったところでF24をカウントする。傾斜の緩い、なんでもない滝だけど…。

F25(13:04)

F26(13:14)

F27(13:24)

F28(13:35)

遡行終了地点(13:49)

飛び出した稜線の登山道(14:33)
もう一つ露岩滝を越えると、急なゴルジュになる。ゴルジュの抜け口はとても狭く、階段状の滝になっていた。簡単に登れるが、姿がよいのでF25にカウントする。谷は明るく開けるが、傾斜が緩むことはなく、露岩床や大ゴーロを越えていくのはとても愉しい。F25落口から7分ばかりのところで、トユ状滝F26に出合う。こんなところに綺麗な滝が。水流を愉しく登る。上にも小滝が一本の滝のようになって続く。最後の印象的なのをF27とした。これを越えると、水流はほとんどなくなる。10分ばかり遡ったところで、C/S滝F28に出合う。水がないのがさみしいが、なかなかの滝。僕にフリーは無理。右岸とC/Sのコンタクトラインにカムをセットして、どうにか抜けることができた。上は源流域の平凡な谷になる。歩きにくいので、少し遡ったところで右の支尾根に取り付いた。20分余りの薄いササ漕ぎで稜線の登山道に飛び出す。入渓してから既に5時間を過ぎている。ずいぶん手間取ったものだ。いちばんの原因は、F4、F5を直登できなかったことだが、カメラの養生時間も大きい。来年はどうでもウォータープルーフを買うことにしよう。などと考えながら、満ち足りて登山道を下った。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間31分、歩行距離:10.8㎞