深谷峡(ふかだにきょう)
 
2人 2016.09.10 
向峠にこにこ市(7:44/56)→猪防護柵のゲート(8:04)→入渓(8:13)→深谷大橋の下(8:48)→樋の谷出合(9:19)→奥足谷出合(9:53)→蛇ノ谷出合(10:01)→ドードーの滝[F1(10:04/16)→F2(10:17/23)→F3(10:24/42)→F4(10:43/56)→F5→F6→F7→F3落口(11:12)→大高巻き→F7落口(11:44)] →F8(12:21/41)→ゴルジュ淵(12:55)→取水堰(13:04)→遡行終了地点(13:06/28)→町道初見河津線(13:41)→R434(14:41)→深谷大橋(14:51)→起点(15:11)
アルバム

向峠にこにこ市(15:11)

深谷川への農道分岐(7:59)

深谷川左岸に突き当たる農道(8:00)

深谷川へ降りる道の猪防護柵のゲート(8:04)
Oさんを誘って深谷峡へ。錦町宇佐郷向峠(むかたお)のにこにこ市に車を駐める。西に240mばかり行ったカーブでR434を捨てて、農道を直進する。道の両側に河岸段丘の田圃が広がり、刈り入れを待つ稲穂が後背の山なみに映えて、とても美しい。農道は350m先で段丘崖(だんきゅうがい)となって終わり、猪防護柵のゲートがある山道が深谷川に下っている。

入渓点(8:14)

透きとおった深谷川の水(8:21)

深谷大橋(8:48)

樋の谷出合(9:19)
道は川床に近づくにつれて荒れてくるが、明瞭で難はない。ゲートから川床まで7、8分の道のり。入渓点では、玉砂利の平坦な川床に透きとおった水が音もなく流れていた。あたりは広く明るく、日の光を浴びた渓畔林が美しく輝いている。そして、アブもいない。Oさん、大満足の様子で遡行を開始する。穏やかな河原歩きを満喫すること30分、深谷大橋が見えてくる。水が多いと難儀する橋下の深みも、今日は簡単。橋を過ぎて、ゴーロが多くなる。Oさん歩きにくそう。樋の谷(ひのたに)出合では、奥のC/S滝F1が2条になって落ちているのが見える。涸れていることもあるので、水は多いほうなのかもしれない。

奥足谷出合(9:53) 

蛇ノ谷出合(10:01)

ドード―の滝F1(10:04)
ドードーの滝F1とF2(10:04)
樋の谷の出合から約930m、奥足谷出合のF1にめぐりあう。以前、滝面をフリーで登った記憶があるが、バカなことをしたものだ。僕の場合、時間はかかっても、トップロープを厳守しなくてはならない。C.C.INA★PINAさんの記録http://blogs.yahoo.co.jp/hirschwies/archive/2016/9/12によると、上にも素敵な滝が続いているようだ。こんど訪れてみよう。平坦な河原を少し遡ると、左岸に蛇ノ谷(じゃのたに)が出合って、本流の奥にドードー(洞堂)の滝入口の大淵が見えてくる。突然出現したエメラルドグリーンの大きな深みに、Oさん歓声を上げている。さっそくF1直下に向けて泳ぐが、ゴルジュ部の流れが速く跳ね返される。あきらめて、右側の岩稜を登る。

ドードーの滝F2(10:16)

ドードーの滝F3(10:29)

ドードーの滝F4(10:56)

ドードーの滝F5&F6(10:56)

ドードーの滝F6(10:56)

ドードーの滝F7落口(11:44)
F2も右側の岩稜を登って下段落口に降り、左岸際の水流をへつり気味に登る。上段の落口はF3の大釜の縁になる。泳いでF3直下の右側小棚に取り付き、中ほどまでへつり上ったのち、右側の滝面を登る。谷は右に曲折して5mの高さからF4が落ちている。水量が多く、とてもシャワークライミングする気にはなれない。左岸を登って、上の様子を偵察。F5は釜の左岸を登って、落口を右岸に渡渉。すぐ上のF6は右岸を登り、F7も右岸を登る。本来、F5とF6は一体としてカウントするのかもしれないが、どっちも存在感があり、分けることにした。F3落口まで戻って、このまま遡るか高巻くかを相談。で、リードに自信のない僕は、三浦さんの「ロープは必要だが方法を間違うとかえって危険な時もある」の一文が頭をよぎり、高巻きに決した。これが半端ではなく、ロープを出しての大高巻きとなり、なんと20分を要する有様。

オロチ(尾路地)谷出合の上流(12:11)

F8(12:26)

ゴルジュ淵(12:56) 

取水堰(13:04)
F7上流の川床に無事降り立ち、ほっと一息。F7落口まで軌跡をこしらえて、遡行を再開。ゴルジュの渓に美しい深みが配されて、Oさんの足どりにも元気が蘇る。25分ばかり遡ると、深い釜をもつ斜滝F8が姿を見せる。Oさん、泳いで滝直下の左岸壁に取り付くが、重たいので這い上がることができない。そして、流心に引き込まれそうで、こわくて身動きが取れないとのこと。顔は笑っているが、引き攣っているようにも見える。大急ぎでお助けひもを出して、引っ張り上げた。うーむ、左岸の登りは難しくはないのだが…。少し先で美しいゴルジュ淵を抜けると、ほどなく遡行終了点の取水堰が現れる。上の河原で、遅い昼食。一息入れて、右岸に沿う町道初見河津線に上がり、ポレポレ起点に還った。途中、深谷大橋の上から深谷川を感慨深げに見下ろしていたOさん。今日は、貴重な体験をいっぱいしましたね。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間15分、歩行距離:12.8㎞