狗吠峡(いんなききょう)
 
単独 2016.08.27 
仁保上郷長野(8:13/20)→平谷川遡行→起点(9:20)→自然道場ふれあい館(9:34)→狗吠峡入渓(9:37)→F1(9:54)→F2(9:58)→F3(10:02)→F4(10:08)→狗吠大滝F5(10:10)→F6&F5落口(10:43/58)→F7(11:04)→夫婦滝F8(11:05/12)→F9(11:14)→F10(11:16)→F11(11:24)→曲水の滝F12(11:27)→木橋(11:31)→遡行終了(11:37)→遊歩道→起点(12:04)⇒仁保上郷岩倉(県123)(12:12)→小岩倉林道→橋(折返し地点)(12:46)→起点(13:14/40)
アルバム

県道引谷篠目線に繋がる長野地区の里道(8:19)

滑床の平谷川(8:53)
山口市仁保上郷の谷をめぐる一回目。狗吠峡の入口を見落として、その130m先の里道に入ってすぐの待避所に車を駐める。左下の流れを狗吠峡と大勘違いして、左岸に続く舗装道路を、370mばかり上がったところから入渓。水量の少ない穏やかな河原に舗装道路が沿う。早々に地形図を落としてしまい、地図読みができない。渓の様子が違うと思いながら、これも地域研究と、35分も河原歩きを続ける。得るところなく、遡行を止めて道路に上がる。「水源かん養保安林」の表示板で、谷は平谷川、道は県道引谷篠目線であることを知る。あと30分も谷を詰めていたら、間違いなく分水嶺の平谷峠に突き上げたことだろう。

自然道場ふれあい館(9:33)

F1(9:54)

ゴーロ滝F2(9:58)

C/S滝F3(10:02)
起点に戻って、県道123号柿木山口線に出てみれば、下手の谷際に集会所のような建屋が見える。あれこそ、狗吠峡入口の「自然道場ふれあい館」に違いない。お粗末な迷走アプローチで、ようやく本命の渓に至る。遊歩道に入ってすぐの光明寺跡の前から入渓。水はとてもきれい。ゴーロの河原を少し遡ると、遊歩道の橋が架かって、右岸に山頭火の句碑「分け入れば水音」がある。橋の袂に竜宮淵の札が立っている。上流にそれらしいのがあるが、すっかり埋まって、淵にはほど遠い。橋から10分あまり、大ゴーロの間を分岐して落ちるF1に出合う。左側の水流を越える。続くF2もゴーロ滝で、こちらも水流を直登できる。渓は右に湾曲して、左岸が鉱脈試掘跡のある懸崖になり、C/S滝F3が架かる。水が少ないので、中央の水流を愉快にシャワークライミング。

F4(10:08)

狗吠大滝F5下段(10:11)

狗吠大滝F5上段(10:11) 

F6(10:43)
上は、開けた河原になって橋が架かり、奥に狗吠大滝が姿を現す。橋の左岸の道は、狗吠大滝観望所へ続いているようだ。遊歩道はF3のあたりで分岐して、右岸斜面を横手に登っている。大滝の手前はゴルジュ淵になって、奥で小滝F4が大岩の隙間を流れている。抜けると、右岸から20mの高さで狗吠大滝F5が落ちている。右岸に取り付いて下段落口の高さまで上がる。水量が少ないので左岸側の落口に渡れそうだが、こわくて早々に断念。右岸を木登りで巻いて、上段落口のすぐ下まで行く。カムで支点を取れたものの、あと一つの細木が頼りない。絶対落ちられないと思うと突っ込めなくなり、左に巻いて木登りで遊歩道に上がる。F6の上に降りて、F5の上段落口に立ち、悪戦苦闘した右岸上部を足下にする。F6は斜滝で、簡単。

F7(手前の小滝)とF8(11:04)

夫婦滝F8(11:05)

F9上段(11:15)

F10(11:16)

F11(11:24)

曲水の滝F12(11:27)

木橋(11:31)

遡行終了地点(11:37)
少し遡ると、ゴルジュになって小滝F7を前衛にした夫婦滝F8が見えてくる。F8は、水流の左側を登り、最後のトユ状部は水流を伝う。水が少ないので難しくない。さらにF9、F10、F11と小滝が連続したあと、曲水の滝と呼ばれる斜滝F12に出合う。いずれも簡単に直登できる。F12を越えて少し遡ると、谷は平凡な河原になり、橋が架かって遊歩道は左岸に移る。けっきょく滝らしいのは、F3、F5、F8だけのようだ。もはやこれまで、遊歩道を下って起点に還った。

県道123号柿木山口線(仁保上郷岩倉地区)(12:12)

岩倉林道分岐(12:25)

岩倉沢左俣の河原(12:40) 

引返し地点の橋(12:46)
時刻は正午、岩倉沢の遡行には少し遅いが、この際、事前調査しておくことにする。車で移動、岩倉地区の県道123号線待避所に車を駐める。岩倉川に沿う里道を北上。小岩倉川と大岩倉川の二俣で、林道は小岩倉線と大岩倉線に分かれる。どっちの林道も、これより未舗装になる。岩倉沢(川)左俣の小岩倉林道を上がる。行けども行けども、沢は平凡な河原の様子。愉しくないので、二俣から20分ばかり上がった三つめの橋で引き返す。三浦さんの「西中国山地の沢」によると、このあたりが入渓点ようだ。起点に戻って遅い昼食。こんど訪れるときは、ぜひ左俣を遡行して右俣へ下降してみたい、などと思いながら。



軌跡図
                                                   所要時間:4時間36分、歩行距離:10.4㎞