亀井谷・恐羅漢山 |
単独 2016.08.23 ☀ |
匹見町下道川上(倉渡瀬橋南詰)(7:33/51)→クサリゲート(8:13)→亀井谷橋(8:18)→亀井谷奥橋(8:32)→入渓(8:36)→C/S小滝(8:44)→イヨキリ滝F1(9:05/17)→F2(9:38)→F3(10:03)→F4(10:12)→C/S滝F5(10:44)→F6(10:48)→F7(10:57)→F7下段落口(11:08)→F8(11:12)→キレンゲショウマ群生地(11:24)→F9(11:32)→F10(11:36)→F10落口(11:56)→遡行終了地点(11:58/12:35)→登山道(12:49)→恐羅漢山(13:22/28)→台所原分岐(13:52)→亀井谷奥橋(15:01)→起点(15:31) |
倉渡瀬橋南詰(7:51) |
亀井谷奥橋(入渓地点)(8:36) |
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C/S小滝(8:44) |
イヨキリ滝F1(9:06) |
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F2(9:38) |
多段滝F3(10:03) |
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亀井谷を遡って、恐羅漢の山頂から真夏の西中国山地を眺めてみよう。ということで、匹見町下道川上(しもみちかわかみ)の倉渡瀬橋(くらわたせばし)南詰に車を駐める。気温は真夏日だが、アブはもういない。亀井谷林道をたどること40分(約2.7㌔)、亀井谷奥橋に着く。橋の北詰から入渓。水は少ないが、泥や苔もなく、まことにきれい。少し遡ると、C/S小滝に出合う。2mに満たない小滝だが、水流は登れそうにない。さらに15分ばかり遡ると、イヨキリ滝と呼ばれるF1が見えてくる。釜を泳いで左岸に取り付き、滝面の中ほどを横切って、水流の左側をシャワークライミング。水が少ないので、難しくはない。落口で一息入れたあと、20分ばかり遡ると、斜滝F2に出合う。水流が簡単に登れる。ふたたび明るい谷が25分ばかり続いて、F3に出合う。水量が多ければ、登るのが愉しそうな多段滝だ。 | ||
F4(10:12) |
C/S滝F5(10:44) |
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斜滝F6(10:48) |
F7(10:57) |
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越えると、右岸は谷径の石垣になる。170mあまりでゴルジュとなり、F4が現れる。下がフェース、上がC/Sの二段滝だが、容易に直登できる。小滝を越え、33曲りの取付を左に見て、ゴーロの谷を詰めること30分、ようやくC/S滝F5に出合う。亀井谷の連瀑帯がはじまる。F5は、水が多かったら大変なシャワークライミングになりそうだが、大して濡れることもなく越えた。続く斜滝F6は、ほとんど手をつかないで登れる。ほどなく、この谷の核心F7が姿を現す。縦V字になったゴルジュのどん詰まりに、大岩がいくつも引っかかり、左岸を水が伝っている。水が少ないので、眺めは今一だが、おかげで容易に直登できた(右岸をへつって滝直下に行き、左岸とチムニーのコンタクトラインを登った、ような気がする)。 | ||
F8(11:13) |
キレンゲショウマ(11:25) |
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F9(11:32) |
F10(左俣の滝)(11:49) |
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上段の小滝を越えると、F8が見えてくる。露岩のフェース滝だが、左側の水流がホールド、スタンスともによく、簡単に直登できる。F8のすぐ上に、キレンゲショウマの群生地があった。「登山と写真を楽しむ会」の皆さんのご尽力で、観賞径が付けられている。そして、群生地に虎ロープが張られ、保全を呼びかける札が立てられている。名残花が二輪、そっと写真に撮らせていただいた。続くF9を越えると、二俣になる。左谷は、ほとんど伏流の大ゴーロ。右谷も水はサラサラ状態だが、奥には大きな露岩滝F10が見える。迷うことなく、右谷に入る。4段滝F10は、2段目以外は小さく簡単。C.C.INA★PINAさんは、右側を登っておられる。岩がボロボロだったということなので、左側に取り付く。中ほどまでは難なく登ったものの、上部で支点が取れなくなり、こわくなって撤退。左側も僕には自信がないので、右岸を木登りで巻いた。 | ||
F10の2段目落口(11:56) |
遡行終了地点(F10のすぐ上流)(12:00) |
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恐羅漢台所原ルート飛出し地点(12:49) |
恐羅漢山山頂(13:22) |
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2段目落口に立って、左側上部がのっぺらぼうなことを知る。無理して突っ込んだら、とうなっていたことか。一方、右側の抜け口は難しくなさそう。うーむ、どうしたもんじゃろか…。F10の上は、いよいよ源流域になったので、遡行を終了する。沢装備を解いて昼食。少し蘇って南東にササを漕ぐこと15分、恐羅漢台所原ルートに飛び出した。素敵なブナ森の道も、真夏日の登りはきつい。ヘロヘロになって恐羅漢山頂に達す。 | ||
苅尾山、深入山方面 恐羅漢山頂より(13:28) |
トンビマイタケ(13:46) |
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台所原分岐(13:52) |
亀井谷林道(亀井谷奥橋北側)(15:01) |
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涼風と、夏空の下に連なる西中国山地の眺めに、大いに蘇る。満ち足りて、登山道を起点に還る。途中、標高1055mあたりで、大ブナの根元を取り巻くように群生するトンビマイタケに出会った。西日本で食用にされることは少ないが、秋田や山形では高級夏キノコとして珍重されているそうだ。食べ方は、炊き込みご飯、佃煮、味噌漬け、味噌汁、お吸い物、炒め物、天ぷら、けんちん汁、鍋物、煮物などなど。「中毒を起こす危険性もある」などと書かれた図鑑もあるので、見るだけにしておいた。 | ||
軌跡図 |
所要時間:7時間40分、歩行距離:15.2㎞ |