細見谷(ほそみだに)
 
2人 2016.08.06 
立野キャンプ場(7:20/32)→入渓(細見谷橋の下)(7:34)→堰堤(7:41)→一ノ谷出合(8:23)→二ノ谷出合(9:16)→クロダキ谷出合(9:39)→筏滝(10:01)→筏滝落口(10:28)→V字滝(10:39)→オオリュウズ(10:44)→オオリュウズ落口(11:00/07)→S字ゴルジュ(12:18/26)→S字ゴルジュの上流50m(12:28/46)→オオリュウズ落口(14:07/15)→ホトケ谷出合(14:46/54)→クロダキ谷(15:23)→下山林道(15:41/46)→起点(16:58) 
アルバム

細見谷橋の下(7:34)

第一ゴルジュ(8:13)

一ノ谷出合の滝(8:23)

第二ゴルジュの入口(8:28)

テンガタキ谷出合いの滝(9:12)

二ノ谷出合の滝(9:16)
Oさんを誘って、久しぶりに細見谷を歩いた。立野(たちの)キャンプ場に車を駐める。車から降りる早々に、アブの大群に取り巻かれて、Oさんびっくり仰天。細見谷橋の上手から入渓。Oさん、ズボンが薄手なので、ズボン越しに咬まれるらしい。モテモテである。堰堤上の河原歩きのころが佳境で、黒山だかりの様相を呈していた。ちょっと気色悪い。水清く、流れは穏やかで、渓畔林の眺めは最高だというのに…。第一ゴルジュは泳いで突破。右岸の高巻きに比べたら、ウソみたいに楽だ。一ノ谷の出合で一息入れる。第二ゴルジュは、入口の淵だけ右岸をへつって、あとは水の中を歩く。テンガタキ谷出合の奥に懸崖滝が架かっている。いつか立ち寄ってみよう。ほどなく、二ノ谷の出合に着く。いつも飛沫を浴びて眺める大滝が、今日はシャラシャラの滝になっていた。

クロダキ谷出合の上流100mの淵(9:47)

筏滝(10:01)

筏滝の大淵 落口より(10:29) 

V字滝(10:39)
烏帽子岩を過ぎると、谷の幅は次第に狭くなって、ほどなくV字のクロダキ谷が出合う。遡れば、ホトケ谷出合へ大高巻きする踏跡がある。ホトケ谷出合から約100m(8分)のところに、大岩淵がある。左岸をへつると愉しいが、Oさんには泳いでもらう。ほどなく、谷は右に左に蛇行して、細見谷の核心部に入っていく。右折部の淵は流れが速いので左岸をへつって谷床へ降りる。V字谷の流れは速いが、水が少ないので愉しく遡れる。そして左に曲がると、筏滝が姿を現す。呼名の由来は、筏で滝下まで行って越えていたことによるという。淵尻から滝下までがけっこう長い。泳げば直登できるのかもしれないが、しんどそうなので左岸のガリーに取り付く。上には連打された残置ハーケンがあって難しくはない。Oさんには、いちおうロープを出す。ちょっと怖かったらしい。ホトケ谷の出合で一息入れる。V字滝は、もはや泳ぐ気にはなれない。左岸をへつる。

オオリュウズ(10:45)

オオリュウズ下の磧 落口より(11:03)

オオリュウズ上段 落口より(11:07)

オオリュウズの上流80mのゴルジュ淵(11:15)
いよいよオオリュウズ。泳いで直登も考えたが、上段のへつりでビレイが取れるのか、とても不安。後続するOさんのことも考えて、高巻くことにした。Oさんには、ピンソールを付けてもらう。オオリュウズの落口に立って滝を眺め、急斜面の高巻きと直登のリスクを天秤にかける。うーむ、である。今度、筏滝と合わせてチャレンジすることにしよう。昼にはまだ間があるので、S字ゴルジュまで行ってみることにする。一息入れて、河原歩きを再開。心なしアブの勢いが衰えたような気がする。オオリュウズから80mばかり上流にゴルジュ淵がある。落口の流れが速いので、右岸を巻く。

S字ゴルジュ入口(12:18)

S字ゴルジュ出口(12:26)

S字ゴルジュの上流50m(折り返し地点)(12:28)

ホトケ谷出合の下山林道ルート取付(14:54)
その上には、淵あり、河原あり、支谷からの流入滝ありの、穏やかな谷が続いて、ようやくS字ゴルジュの入口に達す。この間、約1時間を要す。静かな淵の左岸をへつり、小滝を越えてゴルジュを抜けると、広い磧が開けた。もはやこれまで。昼食をとって、一息入れる。遡ってきた谷を下るのは愉快ではないが、Oさんには重い腰を上げてもらう。足取り重く、ポレポレと沢下り。オオリュウズの高巻きは、安全を期してロープを出した。ホトケ谷出合からは、下山林道ルートの踏跡に取り付く。

黒ダキ山南尾根への登り(12:38)

下山林道への合流点(15:46)

下山林道(第一ゴルジュの上あたり)(16:39) 

起点の立野キャンプ場(16:58)
途切れ途切れの急なジッグザッグ径を、真夏日にたどるのは楽にない。下山林道に飛び出すころには、すっかりよれよれになっていた。まだ先は長い。Oさんには、右左右左と気合で足を出してもらう。Oさん一言、「僕一人だったら絶対こんな無理はしない、と思います」。山行所要時間9時間26分、無事に起点に還り着いた。



軌跡図
                                                   所要時間:9時間26分、歩行距離:10.81㎞